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第7章 新国テンプルム
第288話 平和なひととき
魔王軍との決戦から1週間。
僕たちは日々のびのびと羽を伸ばしながら、最高の開放感を味わっている状態だ。
リノやメジェールは実家に戻って久々の家族団らんを満喫しているようだし、フィーリアも王宮にて王様と過ごしている。
ソロルやフラウ、ネネやアニスさんたちは、王宮に客人としてお世話になっているようだ。
王城内の混乱もほとんどなかったみたいだし、いまやすっかり日常に戻った。
僕はお尋ね者として逃亡中だったので、両親がどんな迫害に遭っているか心配だったんだけど、それほどでもなかったらしいのでホッとしている。
近所の人はいい人たちばかりだし、ちょっと肩身の狭い思いをしたくらいですんだらしい。
まあ僕は冒険者として活動を始めたとき、まるで家出のような状態で一人暮らししていたので、あまり家族のほうへ世間も関心がいかなかったのかもしれないけど。
それに、僕が暴れ回って騎士団を大勢負傷させたという罪状だったけど、実際に僕が暴れた現場を見た人は居なかったし、半信半疑だった人も多かったようだ。
因みに、エーアストに戻ってからも、メジェールやアニスさんたちみんなとは毎日会っている。
何をするということもなく、適当にぶらっと時間を潰しているだけだけどね。
こんなに時間を余すのは久しぶりなんで、正直どう使っていいか分からないくらいだ。
とは言っても、色々とやることはあったんだけどね。『魔王の芽』の神徒たちを元に戻さないといけなかったし。
ただこれは、セクエストロ=ネビロス戦で拾った『魔王の爪』を素材として除去薬が作れたので、あとは飲ませるだけだった。
元に戻ったクラスメイトたちは、記憶がちょっとだけ残っていた。
なので、自分がした悪事の一部を憶えていて、かなりショックを受けている人も居る。
しかし、今回は本当にどうしようもなかった。
僕やリノ、メジェールは、たまたま洗脳を逃れることができたけど、1つ間違えば『魔王の芽』を植え付けられていてもおかしくなかった。
だから、みんなにはあまり気にしないようにと慰めたけど、この罪を償うために頑張る決意をしているようだ。
ただ、『魔王の芽』が消えちゃったので、レベルは大きく下がっている。
一応、洗脳中でも経験値は得ていたので、まるっきり弱体化したわけじゃないけど、以前のような強さはちょっと望めないかな。
まあみんな成長力が並じゃないので、1年もすればかなり力を取り戻せると思うけどね。
僕が迷宮でカインたちから奪ったスキル――『聖剣進化』や『損傷再生』も返してあげたんだけど、ゲルマドの『天使化』だけは融合しちゃったんで返せなかった。
ゲルマドは凄いショック受けてたけど、こればっかりはどうしようもない。申し訳ないことしちゃったな。
でもそのおかげで『神成化』なんていう凄い称号を得ることができたので、ゲルマドの分まで頑張ろう。
因みに、みんな反省はしているけど、性格は変わってない。
相変わらずあの調子のままだけど、それでも人類の敵から味方なったのは大きい。きっとこれからは色々活躍してくれるだろう。
さっそく世界の各地に旅立った人たちもいるくらいだ。
地上の魔王軍は知る限りでは全滅状態だし、また改めて戦力を整えてくるまで、みんなが成長する時間くらいはあるだろう。
僕もまだまだ成長するし、未来は結構明るいかもな。
あ、あと殺し屋たちは、『悪魔憑き』が解除されたらやはり記憶は無くなってしまった。
多分ヴァクラースが死んだときに元に戻ったんだと思うけど、これも仕方ないね。
全員牢獄に入ってるんで、そこでじっくり反省してもらおう。
1つだけ困ったのは、ゴーグたちの消息が分からないこと。
誰もゴーグたちの行動を知らないらしい。
カイダ王都で狙撃してきたのはゴーグたちだと思うんだけど、このエーアストにも居ないし、いったいどこに行ったんだか……。
ヴァクラースたちも倒したし、すでに脅威ではなくなっていると思いたいけど、ヤツだけは――ゴーグだけは分からない。
アイツは僕と同じ、この世界にとってイレギュラーな存在だと思ってる。
そう、あのときも……。
何か嫌なことが起こる前に、なんとか無力化しておきたいところだ。
そうそう、僕が統治していたゼルドナは、もうすっかり疲弊した状態から持ち直していまや豊かな国に変わったので、僕は王様から降りることにした。
実は国民から、そのまま継続してほしいと懇願されたんだけどね。僕が魔王じゃないことも知れ渡ったし、王のままでまったく問題ないと言ってくれた。
でも僕はゼルドナ国民じゃないし、やはり彼らで国を運営したほうがいいだろう。
王宮にあった財産をすべて残し、信頼できる人たちにゼルドナを任せて僕は引き上げたんだけど、どうやら国の代表を決める選挙をするらしい。
町長などを決めるときに選挙をする国はあるけど、国のトップを選挙で決めるのはたぶん史上初だ。
前ゼルドナ王の血族が残っていないので仕方ないのかなと思うけど、結構思い切ったことだと思う。
今後これで色々と変わっていくんじゃないかな。
それと僕が侵略しちゃったディフェーザ国だけど、マーガス国王は一切気にしなくていいと言ってくれた。
事情をすべて理解してくれたみたいで、本当に感謝してる。
これももう僕が関わる理由はないので、国の権限を元通りマーガス国王にすべて委譲した。
ただ守護神『憤怒の魔神』を僕が破壊しちゃったので、代わりに僕のゴーレム『破壊の天使』を置いてある。
いずれそれについてはなんとかしないとなあ。
そして今日は、また神様から経験値とレアスキルを貰える日なのだ。
なんだか凄い久しぶりな気がするな。この1ヶ月間は本当に戦いの連続だったし。
当初はこの日を迎えてからエーアスト決戦に行く予定だったんだけど、カイダ攻略とアマトーレ攻略が想定以上に上手くいったので、決戦が前倒しになっちゃったんだよね。
もう1週間待ってからエーアストに向かうことも考えたけど、魔王軍も追い詰められてたんで、とてもあと1週間も時間を与えられる状況じゃなかった。
アマトーレで騎兵隊の到着を4日待ってる間ですら、早く出発したくて気が気じゃなかったし。
ま、すべて上手くいったんだから結果オーライだろう。
さて、今月のレアスキルは……。
僕たちは日々のびのびと羽を伸ばしながら、最高の開放感を味わっている状態だ。
リノやメジェールは実家に戻って久々の家族団らんを満喫しているようだし、フィーリアも王宮にて王様と過ごしている。
ソロルやフラウ、ネネやアニスさんたちは、王宮に客人としてお世話になっているようだ。
王城内の混乱もほとんどなかったみたいだし、いまやすっかり日常に戻った。
僕はお尋ね者として逃亡中だったので、両親がどんな迫害に遭っているか心配だったんだけど、それほどでもなかったらしいのでホッとしている。
近所の人はいい人たちばかりだし、ちょっと肩身の狭い思いをしたくらいですんだらしい。
まあ僕は冒険者として活動を始めたとき、まるで家出のような状態で一人暮らししていたので、あまり家族のほうへ世間も関心がいかなかったのかもしれないけど。
それに、僕が暴れ回って騎士団を大勢負傷させたという罪状だったけど、実際に僕が暴れた現場を見た人は居なかったし、半信半疑だった人も多かったようだ。
因みに、エーアストに戻ってからも、メジェールやアニスさんたちみんなとは毎日会っている。
何をするということもなく、適当にぶらっと時間を潰しているだけだけどね。
こんなに時間を余すのは久しぶりなんで、正直どう使っていいか分からないくらいだ。
とは言っても、色々とやることはあったんだけどね。『魔王の芽』の神徒たちを元に戻さないといけなかったし。
ただこれは、セクエストロ=ネビロス戦で拾った『魔王の爪』を素材として除去薬が作れたので、あとは飲ませるだけだった。
元に戻ったクラスメイトたちは、記憶がちょっとだけ残っていた。
なので、自分がした悪事の一部を憶えていて、かなりショックを受けている人も居る。
しかし、今回は本当にどうしようもなかった。
僕やリノ、メジェールは、たまたま洗脳を逃れることができたけど、1つ間違えば『魔王の芽』を植え付けられていてもおかしくなかった。
だから、みんなにはあまり気にしないようにと慰めたけど、この罪を償うために頑張る決意をしているようだ。
ただ、『魔王の芽』が消えちゃったので、レベルは大きく下がっている。
一応、洗脳中でも経験値は得ていたので、まるっきり弱体化したわけじゃないけど、以前のような強さはちょっと望めないかな。
まあみんな成長力が並じゃないので、1年もすればかなり力を取り戻せると思うけどね。
僕が迷宮でカインたちから奪ったスキル――『聖剣進化』や『損傷再生』も返してあげたんだけど、ゲルマドの『天使化』だけは融合しちゃったんで返せなかった。
ゲルマドは凄いショック受けてたけど、こればっかりはどうしようもない。申し訳ないことしちゃったな。
でもそのおかげで『神成化』なんていう凄い称号を得ることができたので、ゲルマドの分まで頑張ろう。
因みに、みんな反省はしているけど、性格は変わってない。
相変わらずあの調子のままだけど、それでも人類の敵から味方なったのは大きい。きっとこれからは色々活躍してくれるだろう。
さっそく世界の各地に旅立った人たちもいるくらいだ。
地上の魔王軍は知る限りでは全滅状態だし、また改めて戦力を整えてくるまで、みんなが成長する時間くらいはあるだろう。
僕もまだまだ成長するし、未来は結構明るいかもな。
あ、あと殺し屋たちは、『悪魔憑き』が解除されたらやはり記憶は無くなってしまった。
多分ヴァクラースが死んだときに元に戻ったんだと思うけど、これも仕方ないね。
全員牢獄に入ってるんで、そこでじっくり反省してもらおう。
1つだけ困ったのは、ゴーグたちの消息が分からないこと。
誰もゴーグたちの行動を知らないらしい。
カイダ王都で狙撃してきたのはゴーグたちだと思うんだけど、このエーアストにも居ないし、いったいどこに行ったんだか……。
ヴァクラースたちも倒したし、すでに脅威ではなくなっていると思いたいけど、ヤツだけは――ゴーグだけは分からない。
アイツは僕と同じ、この世界にとってイレギュラーな存在だと思ってる。
そう、あのときも……。
何か嫌なことが起こる前に、なんとか無力化しておきたいところだ。
そうそう、僕が統治していたゼルドナは、もうすっかり疲弊した状態から持ち直していまや豊かな国に変わったので、僕は王様から降りることにした。
実は国民から、そのまま継続してほしいと懇願されたんだけどね。僕が魔王じゃないことも知れ渡ったし、王のままでまったく問題ないと言ってくれた。
でも僕はゼルドナ国民じゃないし、やはり彼らで国を運営したほうがいいだろう。
王宮にあった財産をすべて残し、信頼できる人たちにゼルドナを任せて僕は引き上げたんだけど、どうやら国の代表を決める選挙をするらしい。
町長などを決めるときに選挙をする国はあるけど、国のトップを選挙で決めるのはたぶん史上初だ。
前ゼルドナ王の血族が残っていないので仕方ないのかなと思うけど、結構思い切ったことだと思う。
今後これで色々と変わっていくんじゃないかな。
それと僕が侵略しちゃったディフェーザ国だけど、マーガス国王は一切気にしなくていいと言ってくれた。
事情をすべて理解してくれたみたいで、本当に感謝してる。
これももう僕が関わる理由はないので、国の権限を元通りマーガス国王にすべて委譲した。
ただ守護神『憤怒の魔神』を僕が破壊しちゃったので、代わりに僕のゴーレム『破壊の天使』を置いてある。
いずれそれについてはなんとかしないとなあ。
そして今日は、また神様から経験値とレアスキルを貰える日なのだ。
なんだか凄い久しぶりな気がするな。この1ヶ月間は本当に戦いの連続だったし。
当初はこの日を迎えてからエーアスト決戦に行く予定だったんだけど、カイダ攻略とアマトーレ攻略が想定以上に上手くいったので、決戦が前倒しになっちゃったんだよね。
もう1週間待ってからエーアストに向かうことも考えたけど、魔王軍も追い詰められてたんで、とてもあと1週間も時間を与えられる状況じゃなかった。
アマトーレで騎兵隊の到着を4日待ってる間ですら、早く出発したくて気が気じゃなかったし。
ま、すべて上手くいったんだから結果オーライだろう。
さて、今月のレアスキルは……。
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