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第7章 新国テンプルム
第316話 女難は続くよどこまでも
「ヒロ、改めて紹介する。この女性はSSSランク冒険者のゾディー。『剣妃』とも言われるほど剣技が達者で、SSSランクでも右に出る者が居ないほどだ。そして後ろの3人の男はSSランクで、ゾディーの忠実な従者――通称『剣妃親衛隊』と呼ばれる命知らずの護衛だ」
ヨシュアさんの説明によると、このゾディーという女性と3人の男たちは、帝国からこのテンプルムへとやってきたらしい。
当初の目的は先日行われたオークションだったらしいけど、たまたま今回の話を聞きつけて、どうやら興味を持ったようだ。
ゾディーさんのチームは帝国では大変有名みたいで、『剣妃親衛隊』の3人は全員SSSランクに手が届こうかというほどの実力者なうえ、ゾディーさんはナンバーズにも引けを取らないのだとか。
実際、何度もナンバーズ入りを打診されてるらしいんだけど、窮屈な任務はやりたくないということで断っている状態とのこと。
このゾディーさんには以前ヨシュアさんもお世話になったようで、未だに頭が上がらないらしい。
ゾディーさんはその強さと美貌から、母国の帝国では大変な人気となっているらしく、言い寄ってくる冒険者たちを従えて一大ファミリーを作るほど。
その中でも特に優秀なのが、この『剣妃親衛隊』の3人ということみたいだ。
そしてゾディーさんの持ってるレアスキルだけど、なんとSランクの『石化視線』だ!
『石目のゾディー』という二つ名は、この『石化視線』から来てるんだろう。
コレは非常に使い勝手のいいスキルで、実は結構欲しかったヤツだ。
ゾディーさんを解析してみると、性格は怖そうではあるけど、邪悪な意志とかは特にない。
なので、この人からスキルを強奪するようなことには多分ならないだろう。
ということで、『石化視線』はコピーさせてもらおうと思う。
『スキル支配』は1人に対して1度しか使えないので、コピーをしたらもうゾディーさんに対しては強奪はできなくなる。
だから、コピーをするときは慎重に検討しないとダメなんだけど、ゾディーさんに関しては大丈夫だろう。
えいっ! ……よし、『石化視線』をコピーできた。
あとでレベルを上げるとして、このスキルのいいところは、色々と融通が利くところなんだよね。
例えば、『呪王の死睨』だと殺す以外の選択肢がないんだけど、『石化視線』は石化のレベルが色々と選べる。
即時石化することもできれば、ゆっくりと石化させることや、身体の一部だけ石化させるなんてこともできる。
そのうえ、石化の解除も思いのままだ。
もちろん、相手のレジスト能力も関係してくるので、全てこっちの思い通りというわけにはいかないだろうけど、レベル10まで上げて僕が使えば、大抵のことは可能になるだろう。
こんな良いスキルをコピーさせてもらったんだから、ゾディーさんには感謝して、今後も上手くお付き合いをしていきたい……。
「ナニ見てんだい坊や! アタシの胸は見世物じゃないんだよ!」
「す、すみませんっ!」
えっ、胸は見てなかったです。大きすぎて逆に怖いんで。
っていうか、そんな凄い格好してるのに、見たら怒られるなんてちょっと理不尽な気が……。
「すまねえヒロ、オレもあの人にゃあ頭が上がらねえんだ。適当におだてながら一緒に行ってやってくれ」
「分かりました。なんとか頑張ってご機嫌取ってみます」
「それにしても、ヒロはホントに女難だな。心から同情するぜ。一応忠告しておくが、惚れられたりするなよ」
「絶対あり得ませんよ。僕なんかあの人の恋愛対象になるはずがないし」
「いいや、ダーリンは自分を知らなすぎる。いつものようにやってたら、あの女もダーリンに心奪われるぞ。そうなったら本当に最悪だ」
「ええっ、そんなわけないよっ」
「そんなわけある! それを阻止するためにも、ネネがダーリンを守る! あの女にダーリンを狙われたら大変な事になるぞ」
なんかもうよく分からないことになってきちゃったな。
未知のモンスターを調べに行くよりも、こっちのほうが面倒なことになりそうだ。
あまり目立たないようにしよう。
ちなみに、ネネは秘密の存在なので、ゾディーさんにもネネの正体=ナンバー1ということはバレていない。
それと、ネネ曰く、ゾディーさんはベルニカ姉妹たちとは犬猿の仲だそうだ。
……分かる気がする。
あまり男性と縁が無かったらしいベルニカ姉妹と、男たちを従僕としてぞろぞろ連れているゾディーさんでは、水と油って感じだもんね。
まあゾディーさんと気が合う女性ってのも、なかなか居ないかもしれないけど。
それにしても、ゾディーさんは『石化視線』を育てつつ、ほかの基本スキルも非常に良く強化されている。
『剣妃』と言われるだけあって、『斬鬼』スキルまで持ってるし。
よほど『石化視線』の才能があったんだろうな。
それで順調に強化ができたんだと思う。
まさにメデューサを彷彿させるような雰囲気だもんね。多分天性の才能だ。
「それじゃ早速行くわよ。坊やとガキンチョ、グズグズしてたら魔物に食わせちまうからね。分かったかい!?」
「はい、頑張ります……」
こうして僕たちの珍道中が始まるのだった。
***********************************
一部のweb書店様でもすでに公開されてますが、『スキルゲッター』の表紙をツイッターに掲載いたしました。
素晴らしい出来ですので、是非ご覧になってください☆
ヨシュアさんの説明によると、このゾディーという女性と3人の男たちは、帝国からこのテンプルムへとやってきたらしい。
当初の目的は先日行われたオークションだったらしいけど、たまたま今回の話を聞きつけて、どうやら興味を持ったようだ。
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実際、何度もナンバーズ入りを打診されてるらしいんだけど、窮屈な任務はやりたくないということで断っている状態とのこと。
このゾディーさんには以前ヨシュアさんもお世話になったようで、未だに頭が上がらないらしい。
ゾディーさんはその強さと美貌から、母国の帝国では大変な人気となっているらしく、言い寄ってくる冒険者たちを従えて一大ファミリーを作るほど。
その中でも特に優秀なのが、この『剣妃親衛隊』の3人ということみたいだ。
そしてゾディーさんの持ってるレアスキルだけど、なんとSランクの『石化視線』だ!
『石目のゾディー』という二つ名は、この『石化視線』から来てるんだろう。
コレは非常に使い勝手のいいスキルで、実は結構欲しかったヤツだ。
ゾディーさんを解析してみると、性格は怖そうではあるけど、邪悪な意志とかは特にない。
なので、この人からスキルを強奪するようなことには多分ならないだろう。
ということで、『石化視線』はコピーさせてもらおうと思う。
『スキル支配』は1人に対して1度しか使えないので、コピーをしたらもうゾディーさんに対しては強奪はできなくなる。
だから、コピーをするときは慎重に検討しないとダメなんだけど、ゾディーさんに関しては大丈夫だろう。
えいっ! ……よし、『石化視線』をコピーできた。
あとでレベルを上げるとして、このスキルのいいところは、色々と融通が利くところなんだよね。
例えば、『呪王の死睨』だと殺す以外の選択肢がないんだけど、『石化視線』は石化のレベルが色々と選べる。
即時石化することもできれば、ゆっくりと石化させることや、身体の一部だけ石化させるなんてこともできる。
そのうえ、石化の解除も思いのままだ。
もちろん、相手のレジスト能力も関係してくるので、全てこっちの思い通りというわけにはいかないだろうけど、レベル10まで上げて僕が使えば、大抵のことは可能になるだろう。
こんな良いスキルをコピーさせてもらったんだから、ゾディーさんには感謝して、今後も上手くお付き合いをしていきたい……。
「ナニ見てんだい坊や! アタシの胸は見世物じゃないんだよ!」
「す、すみませんっ!」
えっ、胸は見てなかったです。大きすぎて逆に怖いんで。
っていうか、そんな凄い格好してるのに、見たら怒られるなんてちょっと理不尽な気が……。
「すまねえヒロ、オレもあの人にゃあ頭が上がらねえんだ。適当におだてながら一緒に行ってやってくれ」
「分かりました。なんとか頑張ってご機嫌取ってみます」
「それにしても、ヒロはホントに女難だな。心から同情するぜ。一応忠告しておくが、惚れられたりするなよ」
「絶対あり得ませんよ。僕なんかあの人の恋愛対象になるはずがないし」
「いいや、ダーリンは自分を知らなすぎる。いつものようにやってたら、あの女もダーリンに心奪われるぞ。そうなったら本当に最悪だ」
「ええっ、そんなわけないよっ」
「そんなわけある! それを阻止するためにも、ネネがダーリンを守る! あの女にダーリンを狙われたら大変な事になるぞ」
なんかもうよく分からないことになってきちゃったな。
未知のモンスターを調べに行くよりも、こっちのほうが面倒なことになりそうだ。
あまり目立たないようにしよう。
ちなみに、ネネは秘密の存在なので、ゾディーさんにもネネの正体=ナンバー1ということはバレていない。
それと、ネネ曰く、ゾディーさんはベルニカ姉妹たちとは犬猿の仲だそうだ。
……分かる気がする。
あまり男性と縁が無かったらしいベルニカ姉妹と、男たちを従僕としてぞろぞろ連れているゾディーさんでは、水と油って感じだもんね。
まあゾディーさんと気が合う女性ってのも、なかなか居ないかもしれないけど。
それにしても、ゾディーさんは『石化視線』を育てつつ、ほかの基本スキルも非常に良く強化されている。
『剣妃』と言われるだけあって、『斬鬼』スキルまで持ってるし。
よほど『石化視線』の才能があったんだろうな。
それで順調に強化ができたんだと思う。
まさにメデューサを彷彿させるような雰囲気だもんね。多分天性の才能だ。
「それじゃ早速行くわよ。坊やとガキンチョ、グズグズしてたら魔物に食わせちまうからね。分かったかい!?」
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こうして僕たちの珍道中が始まるのだった。
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