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第7章 新国テンプルム
第317話 剣妃の力
「今だ、やっちまいな!」
「くらえっ!」
「ふんっ!」
ゾディーさんの命令で、『剣妃親衛隊』のうちの2人の前衛が、襲ってきたギガントエイプをあっさりと斬り殺す。
ゾディーさんのパーティー編成は、ゾディーさんが剣士で、『剣妃親衛隊』の3人は、戦士、聖騎士、魔道士のようだ。
今回は魔道士の出番はなかったけどね。
神官がいないので回復は聖騎士が担当らしく、割と攻撃に特化したバランスとなっている。
まあ回復はアイテムでも可能だし、ゾディーさんらしい強気のメンバー構成と言えよう。
そして、さすが帝国でも名高いチームだけに、この程度のモンスターはまるで敵じゃないようだ。
倒し方も熟練のチームワークで、ゾディーさんが『石化視線』を使ってギガントエイプの動きが鈍ったところ、すかさず戦士たちが一撃を喰らわせていた。
これほどの魔物だとさすがに一瞬で石化させるのは難しいみたいだけど、ギガントエイプも完全なレジストができなかったようで、石化による影響で動きが重くなっていた。
この場合、そのままでいればギガントエイプは徐々に石化し、いずれ動くことができなくなる。
魔法やアイテムで治療することも可能だけど、ギガントエイプにそれは無理なので、解除しようと思ったら逃げるしかない。
術者から離れれば、そのうち石化の影響が消えてまた元通りになるという感じだ。
完全に石化してしまうと、もはや自力では解除不可能になるけどね。
ちなみに、僕の『石化視線』はすでにレベル10にしてあるので、ギガントエイプ程度なら一瞬で石化も可能だ。
僕の石化は度合いも超強力なので、並大抵の魔法やアイテムじゃ解除も難しいだろう。
ほかにも、レベル10の『石化視線』は色々と能力の調節が可能で、本当に使い勝手の良いスキルだ。
レベル上げに使用した経験値は約10億2000万なので、残りのストック経験値は42億1000万。
非常に強力なスキルだけど、石化耐性が高い敵もいるので、過信しすぎないよう注意しないとね。
僕たち一行は、巨大モンスターが目撃されたという西へ向かって現在移動中だ。
この辺はまだまだ調査不足の場所なので、慎重に草原や森を探索しながら歩いている。
今のところ手に負えないようなモンスターとは遭遇していないので、戦闘は全てゾディーさんたちにお任せしてるけどね。
「やるなゾディ、『石目』と言われているだけのことはあるな。『剣妃親衛隊』もなかなか見事だ」
「ネネはあんまりこの手の仕事はやらないのかい?」
「ただのモンスター退治程度では、ほとんど出動したことはないな。ドラゴンクラスでないとナンバーズの出番はない。それに、ネネは隠密が主な仕事だからな」
なるほど、ネネの影術『閻魔』は諜報活動向きだもんな。
魔物討伐に関しては、エンギさんやナダルさんのほうが得意だろう。
「ゾディーさんについてはネネは詳しいのかい?」
「まあ噂程度だな。ナンバーズに加入する可能性もあったのでそれなりに素性は知っているが、詳しい経歴までは分からぬ。とりあえず、帝国では逆らえる者が居ないほど権力は持っているようだ。まあ悪事などには手を染めていないようだがな。ただ……」
「ただ……? 何か気になることでも?」
「とにかくわがままなうえ気性が荒くてな。聞いたところでは、以前気にくわない男と揉めたとき、その男を土下座させたまま頭以外を石化させ、餓死寸前まで放置したという話だ」
「えええっ!?」
怖い……それは怖いよぉ。
「まあその男にも非があったらしく、機嫌が悪いだけでそこまでの仕打ちはせんようだがな。山賊になったボルゴスと違って無闇やたらにケンカするわけでもないので、機嫌さえ上手く取れば問題のないヤツだが、怒らせたら手に負えぬぞ」
絶対に怒らせないよう気を付けよう。
ところで気になるのは、何故そのゾディーさんがこの仕事に興味を持ったかだ。
報酬もないと言われてるのに、あえて危険な任務をしようとする理由が知りたい。
僕はゾディーさんの機嫌を損なわないよう、恐る恐るそれについて伺ってみる。
「あのう……ゾディーさん、何故この調査に加わろうと思ったんですか? ゾディーさんほどの方がするような仕事ではないと思うんですが……」
「ナニ言ってんだい坊や、加わったのはあんたらのほうだろ!? アタシたちだけで行こうと思ってたのに、勝手に一緒にされてこっちはいい迷惑だよ!」
「そ、そうでした、スミマセンっ」
「ふんっ、まあ一緒に仕事をする縁だ、それくらいは教えてやるよ。実は今ちょっとフトコロが寂しくてね。でっかく稼ぎたいのさ」
「無報酬なのに?」
「報酬なんて関係ない、国が新しくできてトラブルが起こりゃあ、いくらでも金なんて湧いてくる。それに、これはアタシの勘だが、このヤマは金になる。長年の経験からそれをビンビン感じるのさ」
へえ~、ゾディさんがそう言うからには、きっと当たってるのかもしれない。
それはそうと、なんでフトコロが寂しいんだろう?
それってつまりお金が無いってコトなんだろうけど、とてもそんな感じには見えないけどな。
着けている装備も凄いし、むしろお金持ちのような気が……。
「ゾディーさんはお金に困っているようには見えませんが、何か金銭が必要な理由でもあるんですか?」
「お、それを聞きたいかい坊や。ふふん、いいさ、特別にアンタには見せてあげる」
と、とても上機嫌でゾディーさんがアイテムボックスから取り出したのは……。
僕が作った『蒼魂鋼の剣』だった!
***********************************
『無限のスキルゲッター』は、明後日19日に発売となります。
どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
「くらえっ!」
「ふんっ!」
ゾディーさんの命令で、『剣妃親衛隊』のうちの2人の前衛が、襲ってきたギガントエイプをあっさりと斬り殺す。
ゾディーさんのパーティー編成は、ゾディーさんが剣士で、『剣妃親衛隊』の3人は、戦士、聖騎士、魔道士のようだ。
今回は魔道士の出番はなかったけどね。
神官がいないので回復は聖騎士が担当らしく、割と攻撃に特化したバランスとなっている。
まあ回復はアイテムでも可能だし、ゾディーさんらしい強気のメンバー構成と言えよう。
そして、さすが帝国でも名高いチームだけに、この程度のモンスターはまるで敵じゃないようだ。
倒し方も熟練のチームワークで、ゾディーさんが『石化視線』を使ってギガントエイプの動きが鈍ったところ、すかさず戦士たちが一撃を喰らわせていた。
これほどの魔物だとさすがに一瞬で石化させるのは難しいみたいだけど、ギガントエイプも完全なレジストができなかったようで、石化による影響で動きが重くなっていた。
この場合、そのままでいればギガントエイプは徐々に石化し、いずれ動くことができなくなる。
魔法やアイテムで治療することも可能だけど、ギガントエイプにそれは無理なので、解除しようと思ったら逃げるしかない。
術者から離れれば、そのうち石化の影響が消えてまた元通りになるという感じだ。
完全に石化してしまうと、もはや自力では解除不可能になるけどね。
ちなみに、僕の『石化視線』はすでにレベル10にしてあるので、ギガントエイプ程度なら一瞬で石化も可能だ。
僕の石化は度合いも超強力なので、並大抵の魔法やアイテムじゃ解除も難しいだろう。
ほかにも、レベル10の『石化視線』は色々と能力の調節が可能で、本当に使い勝手の良いスキルだ。
レベル上げに使用した経験値は約10億2000万なので、残りのストック経験値は42億1000万。
非常に強力なスキルだけど、石化耐性が高い敵もいるので、過信しすぎないよう注意しないとね。
僕たち一行は、巨大モンスターが目撃されたという西へ向かって現在移動中だ。
この辺はまだまだ調査不足の場所なので、慎重に草原や森を探索しながら歩いている。
今のところ手に負えないようなモンスターとは遭遇していないので、戦闘は全てゾディーさんたちにお任せしてるけどね。
「やるなゾディ、『石目』と言われているだけのことはあるな。『剣妃親衛隊』もなかなか見事だ」
「ネネはあんまりこの手の仕事はやらないのかい?」
「ただのモンスター退治程度では、ほとんど出動したことはないな。ドラゴンクラスでないとナンバーズの出番はない。それに、ネネは隠密が主な仕事だからな」
なるほど、ネネの影術『閻魔』は諜報活動向きだもんな。
魔物討伐に関しては、エンギさんやナダルさんのほうが得意だろう。
「ゾディーさんについてはネネは詳しいのかい?」
「まあ噂程度だな。ナンバーズに加入する可能性もあったのでそれなりに素性は知っているが、詳しい経歴までは分からぬ。とりあえず、帝国では逆らえる者が居ないほど権力は持っているようだ。まあ悪事などには手を染めていないようだがな。ただ……」
「ただ……? 何か気になることでも?」
「とにかくわがままなうえ気性が荒くてな。聞いたところでは、以前気にくわない男と揉めたとき、その男を土下座させたまま頭以外を石化させ、餓死寸前まで放置したという話だ」
「えええっ!?」
怖い……それは怖いよぉ。
「まあその男にも非があったらしく、機嫌が悪いだけでそこまでの仕打ちはせんようだがな。山賊になったボルゴスと違って無闇やたらにケンカするわけでもないので、機嫌さえ上手く取れば問題のないヤツだが、怒らせたら手に負えぬぞ」
絶対に怒らせないよう気を付けよう。
ところで気になるのは、何故そのゾディーさんがこの仕事に興味を持ったかだ。
報酬もないと言われてるのに、あえて危険な任務をしようとする理由が知りたい。
僕はゾディーさんの機嫌を損なわないよう、恐る恐るそれについて伺ってみる。
「あのう……ゾディーさん、何故この調査に加わろうと思ったんですか? ゾディーさんほどの方がするような仕事ではないと思うんですが……」
「ナニ言ってんだい坊や、加わったのはあんたらのほうだろ!? アタシたちだけで行こうと思ってたのに、勝手に一緒にされてこっちはいい迷惑だよ!」
「そ、そうでした、スミマセンっ」
「ふんっ、まあ一緒に仕事をする縁だ、それくらいは教えてやるよ。実は今ちょっとフトコロが寂しくてね。でっかく稼ぎたいのさ」
「無報酬なのに?」
「報酬なんて関係ない、国が新しくできてトラブルが起こりゃあ、いくらでも金なんて湧いてくる。それに、これはアタシの勘だが、このヤマは金になる。長年の経験からそれをビンビン感じるのさ」
へえ~、ゾディさんがそう言うからには、きっと当たってるのかもしれない。
それはそうと、なんでフトコロが寂しいんだろう?
それってつまりお金が無いってコトなんだろうけど、とてもそんな感じには見えないけどな。
着けている装備も凄いし、むしろお金持ちのような気が……。
「ゾディーさんはお金に困っているようには見えませんが、何か金銭が必要な理由でもあるんですか?」
「お、それを聞きたいかい坊や。ふふん、いいさ、特別にアンタには見せてあげる」
と、とても上機嫌でゾディーさんがアイテムボックスから取り出したのは……。
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どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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