無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する

まるずし

文字の大きさ
150 / 258
第7章 新国テンプルム

第317話 剣妃の力

しおりを挟む
「今だ、やっちまいな!」

「くらえっ!」

「ふんっ!」

 ゾディーさんの命令で、『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』のうちの2人の前衛が、襲ってきたギガントエイプをあっさりと斬り殺す。
 ゾディーさんのパーティー編成は、ゾディーさんが剣士で、『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』の3人は、戦士、聖騎士、魔道士のようだ。
 今回は魔道士の出番はなかったけどね。

 神官がいないので回復は聖騎士が担当らしく、割と攻撃に特化したバランスとなっている。
 まあ回復はアイテムでも可能だし、ゾディーさんらしい強気のメンバー構成と言えよう。

 そして、さすが帝国でも名高いチームだけに、この程度のモンスターはまるで敵じゃないようだ。
 倒し方も熟練のチームワークで、ゾディーさんが『石化視線ゴルゴンアイ』を使ってギガントエイプの動きがにぶったところ、すかさず戦士たちが一撃を喰らわせていた。

 これほどの魔物だとさすがに一瞬で石化させるのは難しいみたいだけど、ギガントエイプも完全なレジストができなかったようで、石化による影響で動きが重くなっていた。
 この場合、そのままでいればギガントエイプは徐々に石化し、いずれ動くことができなくなる。

 魔法やアイテムで治療することも可能だけど、ギガントエイプにそれは無理なので、解除しようと思ったら逃げるしかない。
 術者から離れれば、そのうち石化の影響が消えてまた元通りになるという感じだ。
 完全に石化してしまうと、もはや自力では解除不可能になるけどね。

 ちなみに、僕の『石化視線ゴルゴンアイ』はすでにレベル10にしてあるので、ギガントエイプ程度なら一瞬で石化も可能だ。
 僕の石化は度合いも超強力なので、並大抵の魔法やアイテムじゃ解除も難しいだろう。
 ほかにも、レベル10の『石化視線ゴルゴンアイ』は色々と能力の調節が可能で、本当に使い勝手の良いスキルだ。

 レベル上げに使用した経験値は約10億2000万なので、残りのストック経験値は42億1000万。
 非常に強力なスキルだけど、石化耐性が高い敵もいるので、過信しすぎないよう注意しないとね。


 僕たち一行は、巨大モンスターが目撃されたという西へ向かって現在移動中だ。
 この辺はまだまだ調査不足の場所なので、慎重に草原や森を探索しながら歩いている。
 今のところ手に負えないようなモンスターとは遭遇していないので、戦闘は全てゾディーさんたちにお任せしてるけどね。

「やるなゾディ、『石目』と言われているだけのことはあるな。『剣妃親衛隊ゾディー・ストラトス』もなかなか見事だ」

「ネネはあんまりこの手の仕事はやらないのかい?」

「ただのモンスター退治程度では、ほとんど出動したことはないな。ドラゴンクラスでないとナンバーズの出番はない。それに、ネネは隠密が主な仕事だからな」

 なるほど、ネネの影術『閻魔』は諜報活動向きだもんな。
 魔物討伐に関しては、エンギさんやナダルさんのほうが得意だろう。

「ゾディーさんについてはネネは詳しいのかい?」

「まあ噂程度だな。ナンバーズに加入する可能性もあったのでそれなりに素性は知っているが、詳しい経歴までは分からぬ。とりあえず、帝国では逆らえる者が居ないほど権力は持っているようだ。まあ悪事などには手を染めていないようだがな。ただ……」

「ただ……? 何か気になることでも?」

「とにかくわがままなうえ気性が荒くてな。聞いたところでは、以前気にくわない男と揉めたとき、その男を土下座させたまま頭以外を石化させ、餓死寸前まで放置したという話だ」

「えええっ!?」

 怖い……それは怖いよぉ。

「まあその男にも非があったらしく、機嫌が悪いだけでそこまでの仕打ちはせんようだがな。山賊になったボルゴスと違って無闇やたらにケンカするわけでもないので、機嫌さえ上手く取れば問題のないヤツだが、怒らせたら手に負えぬぞ」

 絶対に怒らせないよう気を付けよう。


 ところで気になるのは、何故そのゾディーさんがこの仕事に興味を持ったかだ。
 報酬もないと言われてるのに、あえて危険な任務をしようとする理由が知りたい。
 僕はゾディーさんの機嫌を損なわないよう、恐る恐るそれについて伺ってみる。

「あのう……ゾディーさん、何故この調査に加わろうと思ったんですか? ゾディーさんほどの方がするような仕事ではないと思うんですが……」

「ナニ言ってんだい坊や、加わったのはあんたらのほうだろ!? アタシたちだけで行こうと思ってたのに、勝手に一緒にされてこっちはいい迷惑だよ!」

「そ、そうでした、スミマセンっ」

「ふんっ、まあ一緒に仕事をする縁だ、それくらいは教えてやるよ。実は今ちょっとフトコロが寂しくてね。でっかく稼ぎたいのさ」

「無報酬なのに?」

「報酬なんて関係ない、国が新しくできてトラブルが起こりゃあ、いくらでも金なんて湧いてくる。それに、これはアタシの勘だが、このヤマ・・は金になる。長年の経験からそれをビンビン感じるのさ」

 へえ~、ゾディさんがそう言うからには、きっと当たってるのかもしれない。
 それはそうと、なんでフトコロが寂しいんだろう?
 それってつまりお金が無いってコトなんだろうけど、とてもそんな感じには見えないけどな。
 着けている装備も凄いし、むしろお金持ちのような気が……。

「ゾディーさんはお金に困っているようには見えませんが、何か金銭が必要な理由でもあるんですか?」

「お、それを聞きたいかい坊や。ふふん、いいさ、特別にアンタには見せてあげる」

 と、とても上機嫌でゾディーさんがアイテムボックスから取り出したのは……。


 僕が作った『蒼魂鋼の剣アポイタカラソード』だった!

 ***********************************

『無限のスキルゲッター』は、明後日19日に発売となります。
 どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
しおりを挟む
感想 679

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。