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第7章 新国テンプルム
第340話 封印の腕輪
ジークヘルト将軍は、僕が自力でテンプルムを作ったことを信じてくれたようで、なんと法王様にお目通りがかなうことになった。
これは願ってもないことだ。僕に掛かっている疑念を払拭したいし、是非お会いして親交を深めたいところ。
「ただ大変申し訳ないが、法王猊下の御前では、このブレスレットをお着けいただきたい」
そう言うと、ジークヘルト将軍は銀色の小さな腕輪を取り出した。
なんだろうコレは?
「コレは『臣下の誓錠』という法王国に伝わる神器で、コレを着けた者は能力をほぼ封じられる。今回に限らず、法王猊下に謁見される方には必ず着けていただいている物です。そうだな、牙無魔?」
「あ、ああ、確かに、法王と会うときには着けさせられる。まあ3年間で数回しか会ったことないけどな」
「お連れの女性も含め、全員がコレを着けていただかない限り法王猊下にはお会いさせることはできませんが、如何しますかユーリ陛下?」
なるほど、フィーリアが持っていた『隷属の首輪』と同じようなアイテムだな。
アレよりも圧倒的に効果は強力みたいだけど。
装着者の力を大幅に制限して管理するための魔道具らしい。
そして法王国に伝わる神器と言っていたけど、コレも古代文明の遺産だ。
この感じだと、法王国の魔導器類は、全て古代文明が作った物と思っていいな。
「ユーリ、これって……」
「どうするのですか、ユーリ様?」
メジェールとフィーリアが不安そうに聞いてくる。
そう、2人は気付いているのだ。
……ジークヘルト将軍に悪意があることを。
口調では僕を信用したように穏やかに謁見を勧めてくれているが、内心では間違いなく何かを企んでいる。
さっきの僕の魔法を見て、危険人物と見なされちゃったか……まあそれも想定のうちだったけどね。
今までもずっとそんな感じで誤解されてきたし。
もちろん、法王様に会いに行く。
このまま帰ったら、僕に対する敵意だけ残すことになっちゃうからね。
誤解を解いておきたいし、そして法王国の本当の姿も知っておきたい。
古代文明の力とは、いったいどれほどのモノなのか……もしかしたら、牙無魔たちを元の世界に戻すカギが見つかるかもしれないし。
法王国は、どうやら僕が考えていた国とは違うようなので、この機会にしっかり真実を掴んでおこうと思う。
「将軍閣下、法王様にお会いできるなら、その『臣下の誓錠』という神器を喜んでお着けいたします」
「ユーリ陛下、誠にかたじけない。ではちょうど10個あるので、皆にお渡しする。一度着けると自分では外せないので、もう一度よくお考えになってからお着けください」
「ご心配には及びません、将軍閣下を信じてますので」
ジークヘルト将軍から渡された腕輪を、僕たち6人と牙無魔たち4人が着ける。
解析で見ると、確かに凄い強力な封印効果があって、勇者のメジェールですら力が1/100以下になっている。
牙無魔も同様だ。恐らく、2人ともSSランク程度……いやSランクまで強さが下がっているかもしれない。
ほかのリノたちなどは、一般人と同じくらいまで弱体化されている。
さすが古代文明の遺産だけに、凄い魔導器だ。
自力で外せないというのも本当だ。メジェールや牙無魔でも、多分外すのは難しいだろう。
まあ僕にはほとんど効果は無いし、簡単に外せそうだけどね。
「ユーリ……気のせいか、お前全然弱くなってないんじゃねーか? 腕輪の封印ホントに効いてるか?」
「え、ええっ? そ、そんなことないよ? 全然力が出せないって!」
牙無魔にするどいツッコミをされて慌てて否定する僕。
牙無魔は悪気ないんだろうけど、将軍に僕が弱体化してないことがバレたらまずい!
「……ま、そんなわけねーか。この腕輪が効かないわけないからな」
「そ、そう、その通りだよ。あー全然力が入らないなー」
「ユーリ、芝居が下手すぎて見てられないから、あんまり喋らないほうがいいよ」
「あ……うん、そうします……」
リノに小声で忠告されて、余計なことをするのはやめた。
大人しくしていよう。
「では、王城までお連れしよう。久魅那、ゲートを開くのだ。王城内ではなく、正門で我らを下ろしてくれ。腕輪を装着していても、この程度の移動は可能だろう」
「分かりました。開け、『時空通穴』!」
僕たちは法王様の待つ王城へと向かった。
***********************************
12/11から、『無限のスキルゲッター』の電子書籍版が販売開始となります。
「番外編 ユーリ大好き」というSSも付いておりますので、是非よろしくお願いいたしますm(_ _)m
ちなみに、SSはとらのあな様の書籍版にも特典で付いております。
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なるほど、フィーリアが持っていた『隷属の首輪』と同じようなアイテムだな。
アレよりも圧倒的に効果は強力みたいだけど。
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「ユーリ、これって……」
「どうするのですか、ユーリ様?」
メジェールとフィーリアが不安そうに聞いてくる。
そう、2人は気付いているのだ。
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さすが古代文明の遺産だけに、凄い魔導器だ。
自力で外せないというのも本当だ。メジェールや牙無魔でも、多分外すのは難しいだろう。
まあ僕にはほとんど効果は無いし、簡単に外せそうだけどね。
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「え、ええっ? そ、そんなことないよ? 全然力が出せないって!」
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牙無魔は悪気ないんだろうけど、将軍に僕が弱体化してないことがバレたらまずい!
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「そ、そう、その通りだよ。あー全然力が入らないなー」
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「あ……うん、そうします……」
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※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中