都市伝説ファイル25

その噂、信じますか?

「――どうも、オカルト系配信者のカイです! 今夜もヤバい『噂』の真相に迫っていきましょう!」

動画配信者の斉藤快(カイ)にとって、都市伝説は再生数を稼ぐための格好のエンタメコンテンツだった。ヤラセ上等の突撃取材で「赤い部屋」のポップアップを追い、「人面犬」を求めて深夜の街を徘徊する。ありふれた噂話に過ぎない――そう、タカをくくっていた。

しかし、あり得ないはずの無人駅「きさらぎ駅」に迷い込み、死の恐怖を味わった夜から、彼の日常は物語に侵食され始める。彼の前に現れる「ワタシ、キレイ?」と問いかけるマスクの女。線路上を異常な速度で疾走する下半身のない影。それはもはや、エンタメでは済まされない、紛れもない「現実」だった。

頻発する怪奇現象は、単発の事件ではなかった。背後には、強い意志をもって都市伝説を現実のものにしようと目論む、謎の存在「影を紡ぐ者」の影がちらつく。民俗学に精通した司書の水野栞、そして頻発する怪事件を追う刑事・黒田の協力のもと、カイは真相へと迫っていく。やがて彼らが突き止めたのは、25の都市伝説を「生贄」として呼び覚まし、東京を未曾有の厄災に陥れるという恐るべき儀式の存在だった。

物語が現実を呑み込むまでのリミットは刻一刻と迫る。なぜ都市伝説は現実になるのか? 「影を紡ぐ者」の真の目的とは? そして、最後に降臨する最強最悪の都市伝説とは何か?

これは、虚構と現実の境界線で繰り広げられる、命懸けの検証記録。信じる心が試される、ノンストップ・アーバン・ホラー開幕!
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