無警戒人間

例えば、真夏の夜に怪談談議のイベントに参加した自分を想像して欲しい

独りきりの家に帰る途中、誰も居ない夜道を歩くと、こんな風に思う筈だ、「いつもと違う、あの道の影にはきっと誰か居るっ」

そんな時はきっと警戒心がMAXになる筈だ

例えばストーカー被害に悩まされ、毎日毎日、玄関のポストに呪いの手紙のようなものがはみ出るくらい入っていたら、恐怖で心が病んでしまう

そんな時は警戒心どころか、猜疑心までMAXになる筈だ

そんな中で人を見つければ誰だって心臓の鼓動は早くなるし不安になるに決まってる、

だがこの主人公はそんな中でさえ…警戒される事はない

これはいつ如何なる時も、どんな相手にも、【警戒して貰えない】男の話
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