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3.拓海くんの責め奮闘記(性描写注意)
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「んん⋯⋯ふっ、はあ」
寝室に奏の声が響いた。キスをして、そのまま首筋、耳に舌を這わせる。
(この流れは間違ってないはず⋯⋯)
拓海は真剣な表情で奏の体にキスを落とした。
(次は胸⋯⋯いや、奏はいつも手で触ってから口で⋯⋯あれ、いつ手で触るんだ? 今?)
拓海の頭は混乱しすぎていて、恥ずかしさなどまったく感じていなかった。
(とりあえず触ってみよう⋯⋯)
拓海の指が奏の胸に触れた。
「あっ⋯⋯拓海、気持ちいい」
奏は拓海を優しく見つめる。
(気持ちいいって言ってる。じゃあ大丈夫だ)
内心ほっとしながら、拓海は奏の乳首を口に含んだ。
(ん? とりあえず咥えてみたけど、このあとどうしたらいいんだ? まあ舐めるよな? あとは⋯⋯?)
拓海は必死に考えながら、まずは口に含んだものを舌で転がした。大きく舐めてみたり、小さく弄んでみたり、拓海が考えなくても、なんとなく舌がいろいろな動きをしてくれた。
「あっあ⋯⋯」
今まで余裕そうにしていた奏が、初めて表情を崩した。続きをねだるように胸を突き出し悶えている。
(奏、感じてる!)
気をよくした拓海は、よし! と心の中で頷きながら更に奏の胸を責め立てた。
(そうだ、反対側は手で触るんだっけ)
拓海は途中でふと思い出し、左手を奏の胸に当てた。
「ああ⋯⋯!」
びくんっと奏の体が震える。
「はあ、あ⋯⋯んん⋯⋯」
拓海がちらりと奏を見ると、奏は目を閉じて息を荒くしていた。
(なんか、奏エロいな⋯⋯)
唇を震わせて喘ぐ奏の姿は、今まで見たこともないほど扇情的だった。
拓海が奏を見ながら夢中で胸に舌を這わせていると、見られていることに気がついた奏がふっと笑った。そして
「下も触って」
と言って、拓海の手を下に運んだ。
(⋯⋯!! おねだり!!)
拓海は衝撃を受けた。今までは恥ずかしくて死にそうな思いをしながら奏に言わされていた言葉を、奏はいとも簡単に発した。
(こいつ⋯⋯どんな心臓を⋯⋯?)
そう思いながら、拓海が奏の下に触れると、そこはもう大きく膨らんでいた。
「とりあえずパンツ脱がすからな」
拓海は一応奏に報告する。奏は
「うん」
と返事をしながら、慣れたように腰を浮かせてそれを手伝った。
(⋯⋯まずは手、だよな?)
そう思いつつ、既に硬くなったそこに手を這わせた。そして右手でそっと握る。
「あっは、はあ⋯⋯ああ⋯⋯ふふ、気持ちいい」
ゆるゆると触っていると、奏が少し腰を震わせる。
ひとまずここまで攻められたらあとはなんとかなる、と安心した拓海は、一気に冷静になった。
(“攻める”って頭使うな⋯⋯。奏はいつもこんなことしてたのか。すごいな)
毎回自分を翻弄する奏に感心する。
「あっあっあっ⋯⋯はあ⋯⋯んん⋯⋯」
拓海はちらりと奏を見た。奏は身を捩りながら快楽に耐えている。そこにはいつもの余裕そうな彼はいなかった。
(毎回は嫌だけど、こういう奏が見られるならたまには攻めるのもいいな。毎回は嫌だけど)
悶える奏を眺めていると、不安だった気持ちが満たされるような気がした。そして、もっと感じさせたい、という感情が芽生えていることに気がついた。
このまま絶頂まで、と拓海が考えたところで、奏の手が拓海の手首を掴んだ。奏は少し息を荒くしながら、ゆっくりと
「拓海、もう出ちゃうから」
と笑って起き上がった。
「別に⋯⋯」
出してもいいぞ、と言おうとした。しかしその言葉は発されることなく、気づけば拓海の視界には部屋の天井があった。
寝室に奏の声が響いた。キスをして、そのまま首筋、耳に舌を這わせる。
(この流れは間違ってないはず⋯⋯)
拓海は真剣な表情で奏の体にキスを落とした。
(次は胸⋯⋯いや、奏はいつも手で触ってから口で⋯⋯あれ、いつ手で触るんだ? 今?)
拓海の頭は混乱しすぎていて、恥ずかしさなどまったく感じていなかった。
(とりあえず触ってみよう⋯⋯)
拓海の指が奏の胸に触れた。
「あっ⋯⋯拓海、気持ちいい」
奏は拓海を優しく見つめる。
(気持ちいいって言ってる。じゃあ大丈夫だ)
内心ほっとしながら、拓海は奏の乳首を口に含んだ。
(ん? とりあえず咥えてみたけど、このあとどうしたらいいんだ? まあ舐めるよな? あとは⋯⋯?)
拓海は必死に考えながら、まずは口に含んだものを舌で転がした。大きく舐めてみたり、小さく弄んでみたり、拓海が考えなくても、なんとなく舌がいろいろな動きをしてくれた。
「あっあ⋯⋯」
今まで余裕そうにしていた奏が、初めて表情を崩した。続きをねだるように胸を突き出し悶えている。
(奏、感じてる!)
気をよくした拓海は、よし! と心の中で頷きながら更に奏の胸を責め立てた。
(そうだ、反対側は手で触るんだっけ)
拓海は途中でふと思い出し、左手を奏の胸に当てた。
「ああ⋯⋯!」
びくんっと奏の体が震える。
「はあ、あ⋯⋯んん⋯⋯」
拓海がちらりと奏を見ると、奏は目を閉じて息を荒くしていた。
(なんか、奏エロいな⋯⋯)
唇を震わせて喘ぐ奏の姿は、今まで見たこともないほど扇情的だった。
拓海が奏を見ながら夢中で胸に舌を這わせていると、見られていることに気がついた奏がふっと笑った。そして
「下も触って」
と言って、拓海の手を下に運んだ。
(⋯⋯!! おねだり!!)
拓海は衝撃を受けた。今までは恥ずかしくて死にそうな思いをしながら奏に言わされていた言葉を、奏はいとも簡単に発した。
(こいつ⋯⋯どんな心臓を⋯⋯?)
そう思いながら、拓海が奏の下に触れると、そこはもう大きく膨らんでいた。
「とりあえずパンツ脱がすからな」
拓海は一応奏に報告する。奏は
「うん」
と返事をしながら、慣れたように腰を浮かせてそれを手伝った。
(⋯⋯まずは手、だよな?)
そう思いつつ、既に硬くなったそこに手を這わせた。そして右手でそっと握る。
「あっは、はあ⋯⋯ああ⋯⋯ふふ、気持ちいい」
ゆるゆると触っていると、奏が少し腰を震わせる。
ひとまずここまで攻められたらあとはなんとかなる、と安心した拓海は、一気に冷静になった。
(“攻める”って頭使うな⋯⋯。奏はいつもこんなことしてたのか。すごいな)
毎回自分を翻弄する奏に感心する。
「あっあっあっ⋯⋯はあ⋯⋯んん⋯⋯」
拓海はちらりと奏を見た。奏は身を捩りながら快楽に耐えている。そこにはいつもの余裕そうな彼はいなかった。
(毎回は嫌だけど、こういう奏が見られるならたまには攻めるのもいいな。毎回は嫌だけど)
悶える奏を眺めていると、不安だった気持ちが満たされるような気がした。そして、もっと感じさせたい、という感情が芽生えていることに気がついた。
このまま絶頂まで、と拓海が考えたところで、奏の手が拓海の手首を掴んだ。奏は少し息を荒くしながら、ゆっくりと
「拓海、もう出ちゃうから」
と笑って起き上がった。
「別に⋯⋯」
出してもいいぞ、と言おうとした。しかしその言葉は発されることなく、気づけば拓海の視界には部屋の天井があった。
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