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51 親子の名前
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うぅぅ…誰か私に名付けの才能を~っ
頭を抱えて跪きます。
〖あらあら。百面相ね~。変顔もかわいいわ~♪〗
ジーニ様が実に楽しそうに見てます。
うぉ~誰かお名前のアイデアを~っ
真っ青なお空に向かってお願いします。お手てを伸ばしてもお空は遠いいです。
〖なんか苦悶する様子が踊ってるみたいだねぇ〗くすくす
イル様は笑って見てます。
サーヤは今、真っ白いわんちゃんたちの
『『フェンリル様!』』
『…フゥ、クゥ、ありがとう。我らは大丈夫だ』
きゃんっ『だいじょうぶ~』
『『すみません…』』
みんな、なんですか?
わんちゃんたちの名前を考えるためにジーニ様の抱っこから下ろしてもらっていました。悩んで頭を抱えたり、空を仰いだりする姿が神様コンビには楽しいらしいです。サーヤは大真面目なのに!
うぉ~お名前~神様仏様~!お手てを組んでお願⋯あっダメだ。神様そこにいるよ~ぉ。ニコニコしてるよ~っ!うわ~んっ
ゴロゴロゴロ~
きゅ~『たのちそうなの~』
ぴゅ~『いっしょやるの~』
ゴロゴロ~ゴロゴロ~
モモとスイまでサーヤの真似してゴロゴロ転がり始めたところで
『はいはい。そのへんにしましょうね』
『みんな落ち着け~』
ぴゅいきゅい『『いや~ん』』
フゥにストップをかけられ、サーヤはクゥに抱っこされ背中をぽんぽんされました。
「うぅぅぅっ」
まったく思い浮かびません。泣いてやるぅ
ぴゅいきゅい~『『まだあしょびたかったのに~』』
『『あとでな(ね)』』
モモとスイ、遊んでた訳じゃないんだよ?ううぅぅぅ
『サーヤ、ほら落ち着いたか~?』
『ほら一緒に考えましょ』
クゥとフゥと一緒に座ります。双子も一緒だよ。
『ほら、また双子の時みたいによく見せてもらいましょ』
『そうしないと名前付けられないんだろ?』
さすが、フゥとクゥは二度目だからか心得てます。
「あいー」ぐすっ
うううっ。がんばります。クゥのお膝でちょうどいい位置を調整です。くいくい。
「ぬしちゃま、ちっちゃいわんちゃん。みちて くだちゃい」ぺこり
森の主様たちにお願いします。
『分かった』
キャン!『いいよ~』
しっぽぶんぶん!かわい~もふもふ~♪
『『サーヤ…』』
遊んでないよ?ほら、じーっ
「ん~ちょ。ぬしちゃまのおいりょは、ちろより、ぎん?」
綺麗だね~もふもふだね~
〖そうね~すごくキレイなシルバーホワイトって言うのかしら?角度によって白にも銀にも見えるわね~月の光みたいね~〗
ジーニ様も観察に参加だね。シルバーホワイト~きらきらだね~♪
「おめめは、まっちゃお なんでしゅね~」
宝石みたいにキレイなおめめをじーっと見つめます。
『う⋯』
あれ?なんで下がっちゃうの?見せて?
〖うん。深い湖みたいな青だね。すごくキレイだ〗くすくす
「にぇ~♪きりぇー」
イル様もノリノリで参加ですね。綺麗だよね!
『サーヤ、そ、そのくらいにしてくれんか…』
あれれ~?
「てりぇてりぇ?」
お顔赤い~?じいい~
『ぐっ、だからな…』
あ~しっぽでお顔隠しちゃダメだよ~
「ぬしちゃま、やしゃちい、いいひちょ⋯んにゅ?いいわんわん?」
いい人?人じゃないから、いいわんちゃん?
『だから、犬じゃないんだよ~』
『狼なのよ、フェンリル様なのよ~』
「うにゅ?」
なんでクゥとフゥが泣いてるのかな?
きゃん『おとうさん、さっきより照れてる~?』
『うっ、そ、そんなことは』
「てりぇてりぇ?」
『だからな⋯』ふいっ
あ、ダメだよお顔かくしちゃ。じぃー
〖ぷっ その辺にしといたげて。うん。森の主の種族は正確にはシルバーフェンリル。月の加護を持ち、水と氷の魔法を得意としている。銀色に見えるの月の加護の証、目が青いのは水系の属性が強いからだね〗
ほうほう。さすがに主様を気の毒に思ったのかイル様が解説してくれました。じゃあ~
「しょっか~。ちゅぎは、ちっちゃいわんちゃん でしゅ」
ちっちゃくてももふもふです!
『助かった…』
なんですか?ぬしちゃま。別に食べたりしないよ?ぷんっだ。
キャン『うふふ。たのしみだなぁ~』
ちっちゃいわんちゃんは主様と違って自分から近くに来てくれました。クルンと上向きのしっぽがぶんぶんふさふさ!お父さんの方が照れ屋さんだね!
「しゅごく まっちろ でしゅね!ゆきみたい!きりぇー」
ばふっと抱きしめちゃいます。
「ひゃーもふもふ~♪」
気持ちいい~♪
キャン『くすぐったいよ~』
だってもふもふ~♪
『ほらほらサーヤ続きは?』
あっそうでした。フゥにまったくもうって言われちゃいました。
『目はさすが親子だな~そっくりだ』
「ほんちょだ。まっしゃおだにぇ」
綺麗な青いおめ目です。
クゥはサーヤの分まで見てくれてました。ごめんね?
「きりぇーにぇ~」
きゃん『えへへ♪ほんと~?』
「あい」
きゃん『うれしいな~♪』ぶんぶん
かわいいな~
〖息子君の方はまだフェンリルだね。だけど、確かに他のものより白いね。もしかしたら癒し系の力を持っているかもしれないよ〗
イル様がまた解説してくれました。
へ~そうなんだね。どうしようかな?
月の光のような銀色に、雪のような白かぁ…
その時、おばあちゃんと一緒に温泉に行った時のことを思い出しました。寒い雪の季節。まだ足跡ついてない綺麗な雪に足跡つけるのがとっても楽しかったよ。見渡す限りの白銀の世界。とっても綺麗でした。月の光でキラキラと銀色に輝く景色を眺めながら温泉に入って…
あっ……!
『あら?』
『何か思いついたみたいだな?』
フゥとクゥはすぐ気づいてくれました。さすがです!
「あい。あにょね?おばあちゃんと、おんしぇん いっちゃとき、ゆき みちゃの」
下手だけど身振り手振りで一生懸命説明です!フゥとクゥも一生懸命聞いてくれます。わんちゃんたちはきちんとお座りして静かに聞いてます。
『雪?』
『空から降る?』
二人ともお空指さしてます。
「しょう。しょれで、いちめんに まっちろに ゆきが ちゅもったのを「はくぎんのしぇかい」っていうにょ」
真っ白できらきら、キレイなんだよ。
〖そう。美しい言葉ね 〗
ジーニ様もちゃんと聞いてくれます。
「しょう。しょれでね、ちゅきのひかり あびりゅと 、 もっちょ ぎんいりょに、きりゃきりゃ きりぇいにゃにょ」
〖美しい光景だね〗
イル様は想像してくれてるみたいです。
「そりぇで、また『かんじ』にゃんだけじょ」
〖漢字は異世界の文字だったわね〗
そうだよ。
「『はくぎん』はちろい ぎんってかくにょ」
一応、地面に書き書き。下手だけど。
〖サーヤのいた世界は随分と自然や色を美しい言葉で例えるのね〗
ジーニ様が感心してます。
「しょうにゃにょ。だかりゃ、おやこだち、『はくぎん』っちぇ、ひとちゅの こちょばかりゃ」
『『うんうん。白銀から?』』
フゥとクゥが食いついてきました。
「ぬしちゃまが、ぎんいりょちぇ、いみ にょ、 『ぎん』 」
〖白銀の銀ね。いいんじゃないかしら?〗
ジーニ様が賛成してくれました。
「わんちゃんがちろいりょちぇ、いみ にょ 、『はく』」
〖白銀の白。うん、いいんじゃない?〗
イル様も賛成してくれました。
「どうかにゃ?」
神様は賛成してくれたけど、上手く喋れなかったです。伝わるかな?どきどき。その時、静かに聞いていたわんちゃん親子が
『我の名は「ギン」』
キャン『ぼくのなまえは「ハク」』
『『よろしく。サーヤ』』
パーッ!またまたまた光が~
目が、目が~!
『おれ 分かってた』
『わたしも分かってたわ』
ぴゅ『サーヤだけだよね~』
きゅ『ね~』
ぐぬぬ…だったら教えてください。目が、目が~
頭を抱えて跪きます。
〖あらあら。百面相ね~。変顔もかわいいわ~♪〗
ジーニ様が実に楽しそうに見てます。
うぉ~誰かお名前のアイデアを~っ
真っ青なお空に向かってお願いします。お手てを伸ばしてもお空は遠いいです。
〖なんか苦悶する様子が踊ってるみたいだねぇ〗くすくす
イル様は笑って見てます。
サーヤは今、真っ白いわんちゃんたちの
『『フェンリル様!』』
『…フゥ、クゥ、ありがとう。我らは大丈夫だ』
きゃんっ『だいじょうぶ~』
『『すみません…』』
みんな、なんですか?
わんちゃんたちの名前を考えるためにジーニ様の抱っこから下ろしてもらっていました。悩んで頭を抱えたり、空を仰いだりする姿が神様コンビには楽しいらしいです。サーヤは大真面目なのに!
うぉ~お名前~神様仏様~!お手てを組んでお願⋯あっダメだ。神様そこにいるよ~ぉ。ニコニコしてるよ~っ!うわ~んっ
ゴロゴロゴロ~
きゅ~『たのちそうなの~』
ぴゅ~『いっしょやるの~』
ゴロゴロ~ゴロゴロ~
モモとスイまでサーヤの真似してゴロゴロ転がり始めたところで
『はいはい。そのへんにしましょうね』
『みんな落ち着け~』
ぴゅいきゅい『『いや~ん』』
フゥにストップをかけられ、サーヤはクゥに抱っこされ背中をぽんぽんされました。
「うぅぅぅっ」
まったく思い浮かびません。泣いてやるぅ
ぴゅいきゅい~『『まだあしょびたかったのに~』』
『『あとでな(ね)』』
モモとスイ、遊んでた訳じゃないんだよ?ううぅぅぅ
『サーヤ、ほら落ち着いたか~?』
『ほら一緒に考えましょ』
クゥとフゥと一緒に座ります。双子も一緒だよ。
『ほら、また双子の時みたいによく見せてもらいましょ』
『そうしないと名前付けられないんだろ?』
さすが、フゥとクゥは二度目だからか心得てます。
「あいー」ぐすっ
うううっ。がんばります。クゥのお膝でちょうどいい位置を調整です。くいくい。
「ぬしちゃま、ちっちゃいわんちゃん。みちて くだちゃい」ぺこり
森の主様たちにお願いします。
『分かった』
キャン!『いいよ~』
しっぽぶんぶん!かわい~もふもふ~♪
『『サーヤ…』』
遊んでないよ?ほら、じーっ
「ん~ちょ。ぬしちゃまのおいりょは、ちろより、ぎん?」
綺麗だね~もふもふだね~
〖そうね~すごくキレイなシルバーホワイトって言うのかしら?角度によって白にも銀にも見えるわね~月の光みたいね~〗
ジーニ様も観察に参加だね。シルバーホワイト~きらきらだね~♪
「おめめは、まっちゃお なんでしゅね~」
宝石みたいにキレイなおめめをじーっと見つめます。
『う⋯』
あれ?なんで下がっちゃうの?見せて?
〖うん。深い湖みたいな青だね。すごくキレイだ〗くすくす
「にぇ~♪きりぇー」
イル様もノリノリで参加ですね。綺麗だよね!
『サーヤ、そ、そのくらいにしてくれんか…』
あれれ~?
「てりぇてりぇ?」
お顔赤い~?じいい~
『ぐっ、だからな…』
あ~しっぽでお顔隠しちゃダメだよ~
「ぬしちゃま、やしゃちい、いいひちょ⋯んにゅ?いいわんわん?」
いい人?人じゃないから、いいわんちゃん?
『だから、犬じゃないんだよ~』
『狼なのよ、フェンリル様なのよ~』
「うにゅ?」
なんでクゥとフゥが泣いてるのかな?
きゃん『おとうさん、さっきより照れてる~?』
『うっ、そ、そんなことは』
「てりぇてりぇ?」
『だからな⋯』ふいっ
あ、ダメだよお顔かくしちゃ。じぃー
〖ぷっ その辺にしといたげて。うん。森の主の種族は正確にはシルバーフェンリル。月の加護を持ち、水と氷の魔法を得意としている。銀色に見えるの月の加護の証、目が青いのは水系の属性が強いからだね〗
ほうほう。さすがに主様を気の毒に思ったのかイル様が解説してくれました。じゃあ~
「しょっか~。ちゅぎは、ちっちゃいわんちゃん でしゅ」
ちっちゃくてももふもふです!
『助かった…』
なんですか?ぬしちゃま。別に食べたりしないよ?ぷんっだ。
キャン『うふふ。たのしみだなぁ~』
ちっちゃいわんちゃんは主様と違って自分から近くに来てくれました。クルンと上向きのしっぽがぶんぶんふさふさ!お父さんの方が照れ屋さんだね!
「しゅごく まっちろ でしゅね!ゆきみたい!きりぇー」
ばふっと抱きしめちゃいます。
「ひゃーもふもふ~♪」
気持ちいい~♪
キャン『くすぐったいよ~』
だってもふもふ~♪
『ほらほらサーヤ続きは?』
あっそうでした。フゥにまったくもうって言われちゃいました。
『目はさすが親子だな~そっくりだ』
「ほんちょだ。まっしゃおだにぇ」
綺麗な青いおめ目です。
クゥはサーヤの分まで見てくれてました。ごめんね?
「きりぇーにぇ~」
きゃん『えへへ♪ほんと~?』
「あい」
きゃん『うれしいな~♪』ぶんぶん
かわいいな~
〖息子君の方はまだフェンリルだね。だけど、確かに他のものより白いね。もしかしたら癒し系の力を持っているかもしれないよ〗
イル様がまた解説してくれました。
へ~そうなんだね。どうしようかな?
月の光のような銀色に、雪のような白かぁ…
その時、おばあちゃんと一緒に温泉に行った時のことを思い出しました。寒い雪の季節。まだ足跡ついてない綺麗な雪に足跡つけるのがとっても楽しかったよ。見渡す限りの白銀の世界。とっても綺麗でした。月の光でキラキラと銀色に輝く景色を眺めながら温泉に入って…
あっ……!
『あら?』
『何か思いついたみたいだな?』
フゥとクゥはすぐ気づいてくれました。さすがです!
「あい。あにょね?おばあちゃんと、おんしぇん いっちゃとき、ゆき みちゃの」
下手だけど身振り手振りで一生懸命説明です!フゥとクゥも一生懸命聞いてくれます。わんちゃんたちはきちんとお座りして静かに聞いてます。
『雪?』
『空から降る?』
二人ともお空指さしてます。
「しょう。しょれで、いちめんに まっちろに ゆきが ちゅもったのを「はくぎんのしぇかい」っていうにょ」
真っ白できらきら、キレイなんだよ。
〖そう。美しい言葉ね 〗
ジーニ様もちゃんと聞いてくれます。
「しょう。しょれでね、ちゅきのひかり あびりゅと 、 もっちょ ぎんいりょに、きりゃきりゃ きりぇいにゃにょ」
〖美しい光景だね〗
イル様は想像してくれてるみたいです。
「そりぇで、また『かんじ』にゃんだけじょ」
〖漢字は異世界の文字だったわね〗
そうだよ。
「『はくぎん』はちろい ぎんってかくにょ」
一応、地面に書き書き。下手だけど。
〖サーヤのいた世界は随分と自然や色を美しい言葉で例えるのね〗
ジーニ様が感心してます。
「しょうにゃにょ。だかりゃ、おやこだち、『はくぎん』っちぇ、ひとちゅの こちょばかりゃ」
『『うんうん。白銀から?』』
フゥとクゥが食いついてきました。
「ぬしちゃまが、ぎんいりょちぇ、いみ にょ、 『ぎん』 」
〖白銀の銀ね。いいんじゃないかしら?〗
ジーニ様が賛成してくれました。
「わんちゃんがちろいりょちぇ、いみ にょ 、『はく』」
〖白銀の白。うん、いいんじゃない?〗
イル様も賛成してくれました。
「どうかにゃ?」
神様は賛成してくれたけど、上手く喋れなかったです。伝わるかな?どきどき。その時、静かに聞いていたわんちゃん親子が
『我の名は「ギン」』
キャン『ぼくのなまえは「ハク」』
『『よろしく。サーヤ』』
パーッ!またまたまた光が~
目が、目が~!
『おれ 分かってた』
『わたしも分かってたわ』
ぴゅ『サーヤだけだよね~』
きゅ『ね~』
ぐぬぬ…だったら教えてください。目が、目が~
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