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第3章 岡山県2

01 ソフィーの秘密

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俺は気づいたら学校で一目置かれる立場になっていた。

転校初日に桐生さんに土下座をさせたって話が気づいたら全校生徒の間に広まっていて、それと同じ速さでソフィーさんとすごいセックスをしている男って噂も広まっていた。

俺は学校ではソフィーさんにフェラさせた事も脱がせた事も脱がされた事も一度も無かったはずなのになぜかすごいセックスをしているって事になっていた。

噂が俺の耳に届いてすぐに祥子と緑を人の目の無い所に引っ張って行き聞いてみた所…


「だってあんなすごい体の女の人が自分からキスするなんてみんな信じられなかったみたいで…ね?」
「だから博之がソフィーさんを快楽漬けにしていて彼女はもう博之のおチ…ソレが無いと生きていけない体になってるって話が実しやかに…ね?」
2人が少し焦った感じに釈明を始めた。

「二人とも揃って『ねっ♡』なんて可愛く首を傾げてるけど、その噂の出所ってうちのクラスって聞いたんだけどホント?」
体育の授業で見学してる時に技術教科棟の廊下を歩いてる女子がうちのクラスの女子から聞いたって楽しそうに話していたから、たぶん間違いない。
「噂の出どころは…まぁ…うちのクラス?…か、なぁ?」
「そうねぇ…なんとなくそんな感じか…なぁ?」

とぼけてるなぁ…

「なぁ、なんでお前ら揃って首を傾げるの?って言うかうちの女子のヒエラルキーのトップってお前ら2人だってこの間体育の時にクラスの男子に聞いたんだけど、なんでお前らが噂の出どころを知らないの?それっておかしいよね?」
ちなみにクラスの男子は俺の事をなんとなく救世主的な感じに見ていてけっこうフレンドリーに話をしてくれるようになった♪

「えーそんなー♪私らがクラスの可愛いランク1位と2位とか誰が言ったのぉ~♡やったね祥子、2位だって♡」
「ねぇ緑、博之が一言でも緑が一番って言った?」
「あら?祥子には博之の心の声が聞こえなかったの?私にはしっかり聞こえたわよ?緑が一番だよっ♡いつも可愛いネッ♡って♪」
「とりあえず誰が1位かは今は置いといて。っていうか噂の出どころだけど、もしかしなくてもお前らなんじゃねぇの?」
俺がジト目で睨むと2人は一瞬目で話し合いをして釈明に入った。

「違うのよ!私はあんなソフィーさんが博之に惚れるって事はもしかしたら私達が知らない何かがあるのかも?って言っただけなの!」
「そうよ!私は博之はたまににしか私達の胸とかお尻に視線を向けないからたぶんソフィーさんのあのゴージャスな体が普通になってて私達にはまったく興味が持てないのかも?とか言っただけ!すごいセックスしてるとか一言も言ってないわ!」
「それさぁ、そんな噂が広がってるのってお前らも聞いてたよね?俺の耳に届くぐらいだからさぁ」
「…まぁ、そうね。何度も聞いてたわね」
「…そうね。部活の後輩からも何度も私がどんな事をされてるのか聞かれたわ」

私がどんな事をされてるか聞かれた?

「なぁ、祥子、お前と緑って…俺の何って思われてるの?まさか…『セ』で始まる親密な関係とか思われてないよね?」

「…」「…」
2人が俺から視線をそらして地面を見てる。

「よし、ちょっと話し合おうか。お前らその噂はもちろん否定してるんだよね?」
「「一応してるんだけど…」」
「してるんだけど?何?」
「博之って桐生さんに土下座させたって噂が出てるでしょ?」
「まぁあっという間に広がってたね。それが?」
「私と緑って桐生さんの女って言うかその…あんな関係だったのは手紙で教えたでしょ?」
「あーそうだね。で?」
「あれから桐生さん休み続けてるでしょ?だから博之が私達を桐生さんから奪った…みたいな?」
「そんな噂も裏では流れていたりして…ね?」
チラチラ二人で目で会話しながら説明してくれてるが…

「それだけで俺と祥子と緑がセフレ関係って噂が立ったの?」
「だって…桐生さんのやってた事ってすごかったし…私達も色々無茶な事をさせられてたのをクラスの同じ感じになってた子達も知ってたから…」
「だからそんな私と緑が博之と名前を呼び捨てる関係になってるって事が合わさったら勝手にこう…ね?」
2人が申し訳なさそうな感じの顔で見てきた。

「あー…うわさが広がって行く状況がなんとなく分かった気がする。ソフィーさんみたいにお前ら2人も俺に落とされた、みたいな話が勝手に広まったってのがなんとなく想像できたよ…初日のアレも見られてたもんなぁ」
「そうなの。だからそんな噂が噂を呼んで~みたいな感じになって博之って1回抱かれたらもう誰も離れられなくなるみたいな感じの噂が女子の中で広がっててね。結果、私達が考えた事も無い様な全く未知のとんでもセックスをソフィーさんと毎日してるから博之がそんな技を持ってるんじゃないかみたいな憶測が広がって…すごいセックスしてる博之が爆誕って感じ?」
「そこまで話が進んだら二人が何を言っても恥ずかしがってるとか自分達で俺を独占したいからとか勝手な想像が広がっていって何を言っても信じてもらえないって感じになると。なんか…悪かったね、疑ったりして」
「まぁそれはいいの。桐生さんに無理やり男の所に行かされるのに比べたら別に辛い事は無いし?それに…ねぇ♡」
「うん。私も緑も桐生さん絡みでいろんな人とセックスしてるビッチって散々な感じに言われてたから…正直な所、一人だけに入れ込んでる感じに言われる様になったのは助かってるって言うか…♡」
2人は俺のセフレって言われる事をそこまで嫌がってない感じだった♡

もしかしたらそんなに遠くない内にそんな関係になれるかも?



実は転校初日のあの後、俺は意識の無い状態のままソフィーさんの家に陽菜さん達3人に送ってもらっていた。
ソフィーさんが家に居る所に俺を軽自動車の助手席に乗せた3人が運んできて、『体が重いって言って少し休むって言って寝たけどそのまま起きないから連れてきた』と説明したそうだ。
住所に関しては学生手帳に書いてあったのでそれを見て来たって言ってたらしい。

そして俺が目覚めた時、祥子からの手紙がサイドテーブルに置いてあったので読んでみたのだが、祥子と緑と他にもクラスの何人かの女子が桐生に脅されてそんな関係になってるから助けて欲しいって感じの内容だったんだ。
桐生さんが俺に怯えていたのを近くで見て感じた祥子があの後急いで手紙を書き、桐生さんが学校側が指定した下駄箱を使わずに別の所に専用下駄箱を持っている事を知っていたから、絶対にバレないと思って俺の下駄箱に手紙を入れたらしい。

でもあの手紙を読んだ時、すでに俺は桐生さんにそんな事をするななんて事を言う事が出来ない感じって言うか…
たぶんあの意識がない時に陽菜さんと美咲さんと凛ちゃん…この3人と完全に男と女の関係になっていた感じ…相当親密な感じの関係になっていたみたいで…
そもそも俺はまったく記憶に無いが、3人ともが俺の女を公言する感じになっていて、完全調教済みな女って感じになってしまっている事を考えたら、俺からは何も言えなさそうな気がしていたんだが…
でも、一応話だけはしてみようと思って次の日学校に行った俺だったが、桐生さんその日からずっと学校を休んでいる。
その後ソフィーさんに聞いたんだけど、桐生さんはどこかの内科の権威が居る病院に入院したらしい。
そんな訳で俺はまだ桐生さんとは話を出来てないけど2人の頭の中ではもう話はついてる感じになっていた。

一応桐生さんの入院している病院はソフィーさんは知ってるみたいだったけど、できればお見舞いには行かない方が良いって言われたので、一応そのままそっとしている。



そんな波瀾に満ちた始まり方をした学校生活だが、俺のスマホには今現在、クラスの男子の半分ぐらいと女子が緑と祥子の2人、それに学校外で知り合った3人の女性のアドレスが追加で登録された。

そして、そんな子達が最近気軽にソフィーさんの家に遊びに来るようになった。
男連中は俺の住んでる場所がソフィーさんの家なのを知って、さすがに自重して遊びにきたりはせず、学校で話をする程度の付き合いをしてくれているが、緑と祥子はいつの間にか保健室でソフィーさんと仲良くなってこの家にお土産とか持って遊びに来る様になった。


「なぁ陽菜さんと美咲さんと凜ちゃんって今何してるの?」
そして最近結構な頻度で遊びに来ているのが学校外で知り合った3人だったりする。
「私達?今は特に何もしてないわよ。あーでももう少ししたら私達大検受ける予定なの」
「大検って古い言い方なんでしょ?確か高卒検定とか高卒認定なんて名前じゃなかった?」
「そうだっけ?」
「確かそんな名前だったと思う」
3人が俺と一緒にこたつに座ってお菓子を食べながら教えてくれた。

確か陽菜さんが19歳で、美咲さんが18歳になったばかりで、凜ちゃんが今年16歳になったって言ってたかな?

「3人一緒に?」
「そう。私と美咲は高校中退してるし凛はそもそも高校受験してないし、ねっ」
「うん。でもさすがにこのままだと生活していけない感じだし?博之君の近くに居る女がアホばかりって言うのはさすがにまずいって話し合ったんだよね」
「そうなの~だから、もしよければ博之君に手取り足取り色々な知識を体の奥の方までメいっぱい詰め込んで欲しいなぁ~なんて考えてるんだけどぉ~♡」
凜ちゃんが俺ににじり寄ってきてコタツの中で太ももの根元に近い辺りを最初にツンツンしてきた。

「凛、それぐらいにしておきなさい。博之君にはもう正妻のソフィーさんが居るんだから勝手な事をしたらもうここには来れなくなるわよ?」
「そうよ、凛もここに来たいならソフィーさんをないがしろにしたりしたらダメ」
どうも二人には俺の体が凜ちゃんの手の動きに合わせてビクン♡ビクン♡動いてるおかげでどんな事がコタツの中でおきてるのか分かってるみたい?

「ブー…陽菜さんも美咲さんもなんか大人な感じな事言ってるけど毎日今日は抱いてもらえるかしら?なんて言ってるくせに~」
「それとこれは別♡」
「そうね♡抱いてもらえるならどこでも脱ぐけど押し売りはダメよ♡…脱ぐ?」
「ここではやめてね。一応俺もソフィーさんに住まわせてもらってる立場なんで。凜ちゃんもそろそろやめてね?」
「「「はーい♡」」」

なぜこの3人と俺だけがソフィーさんの家でまったりくっちゃべっているのか、実は2日ほど前にソフィーさんが何か国に出す書類関係で不備があったとかって連絡を受けていた。そして学校側の仕事の関係もあって週末に関西まで行かなければならなくなったんだ。

確かソフィーさんがこっちで長く生活するのに必要な手続き関係の書類がどうとかって言っていた。

そんな訳で今日は金曜日で土日が休み。本来であれば俺はソフィーさんの家に帰らずにそのままばあちゃんの家に戻ればよかったのだが、最近ソフィーさんと公私共に仲良くなってきてる3人が代りに俺を車で送迎してくれる事になったんだ。
そんな訳で彼女達はソフィーさんの家に上がり込み、ばあちゃんのお迎えを待ってる俺と一緒に時間を潰してくれているのだが、そろそろばあちゃんが迎えに来てくれる頃のはずなんだけど…

ピピピピ…ピピピピ…ピ

「おっ、家族からの通知音。もしもし?」
『あっ、博之かい?』
「そうだけどもう近くまで来てるの?」

俺がばあちゃんと話をしてたら後ろで3人がコソコソ話をしていた。
「あの呼び出し音ってどうなの?家族ならもう少しまともなのにしない?」
「普通ならメロディーとか音楽とか色々好きなのにすると思うんだけど…」
「博之君ってそういうのあまり気にしない質なんじゃないの?」
「えーでもさすがにあれは無いんじゃない?私家族と隔意がある男の愛人ってちょっと怖いなぁ…」
「なんとなくわかるなぁ、博之君に見えない所で家族の人に犯されたりいたぶられたりって感じになりそうだもんねー」
「日和ちゃんとかけっこう見た目は可愛い感じだったけどアレをお詫びにって渡すとかさぁ、すごくサドっ気ありそうだし…」
「私その事を凜に聞いてちょっとびっくりしたんだよねー兄妹でそこまでやる?ってさぁ」
「だよねーさっき見せてくれた日和ちゃんの動画もさすがに兄妹の限界をこえ」
「きみらちょっとうるさいよ!?」
「「「はーい」」」

3人の話が気になってばあちゃんの声が耳にまったく入ってこなかった。
「ごめんねばーちゃん。ちょっと周りがうるさくて聞こえなかった」
『ねぇ、あんた博之…そふぃーさんが居ないからって女をたくさん連れ込むのはばあちゃんどうかと思うよ?』
「ちょっと変な事言わないで!俺が連れ込んでるとか言うのやめてよ!!彼女達はソフィーさんにお願いされて俺を今日ここまで送迎してくれた子達なの!」
『そうなん?じゃぁばあちゃんそふぃーさんに聞かれたら3人の女が博之と一緒に居たって言うよ?本当に大丈夫なんじゃろうねぇ?』
「…たぶ…ん?」
確かに送り迎えはソフィーさんと3人の間で話が付いていたけど、部屋に上がって話をしてるって言うのは…想定外かなぁ…
『博之は智樹と似た感じみたいじゃねぇ…まったく…あんまりそふぃーさんを悲しませるようなことはしたらいかんよ?』
「まぁ…ハイ。って言うかばあちゃん今どこにいるの?そろそろ迎えに来てくれる時間だったよね?」
『あ、その事じゃけどね、ばあちゃんちょっと今市内に日和と一緒に来ててねぇ、今日こっちで泊まって帰る事にしたんよ。だから明日の朝迎えに行くからって言いたくて電話したんよー』
「はぁ?急に泊りって…じゃぁ俺のご飯は?」
『女の子3人も居るなら何か作ってもらいんさい。じゃぁね~』
「ちょっとばあちゃん?!」

電話が切れた…

「博之君お泊りって何かあったの?」
なんとなくウキウキな感じの3人。とりあえず陽菜さんが代表して聞いてきた。
「なんかばあちゃんと日和が市内に行ってて今日泊って帰る事にしたって」
「それでご飯の事とか言ってたのね」
「あっ、材料が何かあるなら凛何か作ろうか?料理は結構できるよ♪」
「材料はたぶん無いと思う。ソフィーさん今日から日曜日の昼ぐらいまで戻らないからって食材まったく買ってなかったみたいだから」

とりあえず土間を少し嵩上げしてフローリングに張り替えた台所兼ダイニングにある冷蔵庫を開いてみたら冷凍庫も含めてとりあえず食べられそうな物が、ねりからしチューブ1本と水ぐらいで保冷剤数個とシップなどの薬がそこそこ見つかっただけだった。

「ソフィーさんってどんな料理を作ってくれるの?」
凜ちゃんがシップと錠剤が入った瓶を両手に持って俺を見上げながら聞いてきた。
「どんなって…煮物とかカレーとか色々。プロも顔負けって感じのすごくおいしい物を毎日作ってくれるよ」
「ホントに?…おかしい。料理を毎日する家には保存のきく材料とかけっこうな種類があるはずなのにここまで食材がまったく無い状態でそんなおいしいものが作れる?」
凜ちゃんがそう言って台所の戸棚をあっちこっち開け始めた。

「やっぱり変だよ。ここって調味料もほとんど無いよ。どうやっておいしい物を作ってるの?」
そう言えば俺…ソフィーさんが料理をしてる所ってほとんど見た事なかったなぁ…?
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