位相の花嫁 ― 王太子は永遠を誓う

王宮結界の位相を感知できる、ただ一人の存在。

シュヴァルツフェルス公爵令嬢ブリュンヒルデは、水の位相を操る稀有な魔術師として王宮へ招かれるが、その力は王宮の深層に潜む“観測者”に気づかれてしまう。

彼女を守るために動いたのは、王太子レオンハルト・フォン・ゾンネンクローネ。

彼の結界は、王宮の中心であり、王国そのものを守る絶対防壁だった。

だが、敵の狙いは王宮ではなく――彼女自身。

なぜなら彼女は、王太子の結界と唯一重なる位相を持つ存在だったから。

守護のため、彼は彼女を自身の結界の中心へ迎え入れる。

それは王太子としての判断ではなく、
一人の男としての決断だった。

「君を守るためなら、私はすべてを敵に回す」

位相が重なった瞬間、
それは守護ではなく――誓いとなる。

これは、王太子がただ一人の花嫁を選び、
永遠を誓うまでの物語。
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