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第一章 不可思議な現実?
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しおりを挟むカランカランカラン
「おめでとう御座います、国家聖務局員就職資格当選しました~」
力一杯に振られるけたたましいベルの音。
周囲にいるだろう人々の注目の眼差しからの、純粋に祝ってくれる者もいればそうでない者達。
またはその場の雰囲気で『おめでとー』的なちょいチャラな人達の居る中心に私は呆然と立っていた。
魔力測定の儀式。
多くの子供達にとって大人気な就職先として知られる聖なる者の選定は、至って単純且つ簡単な方法。
満9歳を迎えたこの世界にいる子供は皆居住している首都にある大神殿で選定の儀式を受けなければいけない。
測定の儀式なんて御大層で然も厳粛な儀式の様に言われているけれど現実はそうでもないらしい。
アルお兄様のお話を聞いた時思わず『……嘘』って呟いてしまったわ。
でもアルお兄様曰く『指示通りすればいい。何も気負わなくて大丈夫だよ』と笑って仰った。
然も態々大神官長や枢機卿だけでなく、多くの司祭や助祭の見守る中でそれを行うのはねぇ。
だが彼らは別に貴族の子息や息女の為だけに出向いている訳ではないの。
何と驚く事に一年365日、戸籍に登録されているだろう全ての国民の誕生日に該当する日は、貴族や平民関係なくこうして皆の見守る中で粛々と儀式は執り行われる。
普通に大神殿だけあって色々と決まったお祈りや行事もあるだろうけれども、これは女神イルメントルート様と人間の間で交わされた聖なる御約束なのだとか。
聖なる者の誕生の際には皆で祝福し、その成長を見守る様に…・・・だって。
16歳のエルネスティーネがどうであったのかは残念ながらわからない。
聖女だったのか、はたまたただの一般人だったのか。
だから今私はとてもどきどきワクワクしているの。
まぁ聖女なんて初めから選ばれるとは思わないわ。
何故なら聖女様って感じではないものね。
そう願うのは魔力持ち!!
出来れば今後の未来の為に一つだけでなく複数の属性持ちだったらいいな。
それは欲張りすぎ?
かもしれない。
測定の儀式迄の夢を見るだけならいいでしょ。
「キルヒホフ侯爵家令嬢エルネスティーネ・イザベラ・イェーリス、どうぞ奥の儀式の間へお入りなさい」
あら順番が来ちゃったわ。
私は背筋を正し返事をする。
お父様とお母様と一緒に儀式の間へと歩みを進めたわ。
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