ミルクを二つ、お砂糖一つ

 桜樹彩綾は六年前、恋人を火事で亡くしてしまう。あの日から止まったままの時間恋人の弟、由乃の一言で動き出す。

 「兄貴と別れてくれないか?」

 彩綾の揺らぐ心と共に由乃は不可解な話を始める。兄貴はまだあそこにいる。
 信じられないような話だったが、彩綾は亡くなった恋人の純香と別れるために行動に出る。

 まだ高校生の時に通っていた喫茶店、彼の亡くなったあの場所で由乃と彩綾が目にしたものは。
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