ワームの花嫁
ある時、本屋で幽体離脱の本を、手に取り見てみると、日頃の現実から解放されるかの様な、実体験が赤裸々に書かれているのを、読んで自分も幽体離脱を体験して見たいと、心の底から思ってしまった。いつも何事にも関心が持てなかった自分が、この様な世界が存在する物なのかと普通なら疑うはずなのだが、この時は、この書かれている事が全て真実なのだと、理由など無く直感でそれが分かった。
それからと言う日々は、全ては本に書かれている事を、再現して来る日も来る日も、いつか出来るだろう幽体離脱体験の時まで、諦める事も無く、寧ろそれが自然な事だと思える様な、習慣に成るまで1年の時が、過ぎ去り、それは前触れも無く来たのだった。冬の寒さも少し和らぎ、暖かくなる兆しの夜の帳が落ちた時だった。いつもの様にイメージトレーニング中、仕事疲れて瞬間で眠りに落ちたかと思ったが、その何秒後かだろう?目を開けたら自分が空中に浮いているではないか⁈ 遂に成功する事が出来たのだと、嬉しさで空中を飛び回った。でも、ここからが転移性召喚の旅の長い始まりだった。
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