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旅立ち
16.
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今日はアイザックの昔馴染みに会う日だ。その前にいくつか確認をしたいからとギルドに行く事となった。
まっすぐ受付にむかう。サラさんを呼んでもらっている様だかどうしたのだろうか。
その後は3人で訓練所に向かった。
「とりあえず結界を張るわね」
外から一切中の様子が見れない様にするとアイザックから説明があった。
「昨日の魔力操作を見ていると攻撃魔法にも変化があるんじゃないかと思って、人目に着かず確認したかったんだ」
サラさんには何かアドバイスがあればとお願いしてくれたみたい。
とりあえずサラさんに言われるがまま攻撃魔法を打っていった。
「あれ、いつもより楽かも」
昨日教えてもらったせいかかなりスムーズに魔法が撃てる。
そこからは威力の上げ方や数種類の同時打ちなど様々なパターンをサラさんが教えてくれる。
「やっぱり覚えがはやいわね。」
サラさんも半分呆れた感じで褒めてくれた。
「この調子なら問題無さそうだな。」
知り合いから誘われた依頼の事らしいが私を同行させる事に少し心配していた様で威力の上がった攻撃魔法を見て安心した様だ。
お昼ご飯をギルドで食べて街に出た。
特に行きたいところがあるわけでは無いのでブラブラする。
モコやガルは楽しそうに周りの様子を眺めていた。
「ククル、今後馬に乗る時や移動の時にモコを入れられる様になにか探しておくかい」
それもそうだなと店を覗きながら物色する。
中々良さそうなのが無いので結局布で肩から下げる様な物を用意する事にした。
「上手いこと利用したな。良いんじゃないか」
仕上がったのをみたアイザックは褒めてくれたしモコも気に入った様で布の間に入っていった。ガルまで入っていく始末だ。
そうこうしていると待ち合わせの時間ぎ近づいたみたいで酒場に連れて行かれた。
「アイザックこっちだ」
結構な体格の男が2人とアイザックよりやや小さな男1人がテーブルに付いているのが見える
「あぁ、待たせたな」
この3人で間違い無いようだ。
私はアイザックの後に隠れているので気付かれていない。
「仲間を連れてくると言ってなかったか?」
男の1人が不思議そうに訪ねる。
他の1人が私に気づいた様で目を見開いた。
「あぁ、その件だかこの子が今パーティを組んでいるククルだ」
そのタイミングで背中を前に押されたので顔を出した。
「はじめましてククルです」
「うぉ、そ、そうか。はじめまして俺はパーティ波瀾剣のリーダーでバルサだ」
「俺はギグナだ」
「ランサーだ。とりあえず座ったらどうだ」
少し高めの椅子なのでアイザックが座らせてくれた。
アイザックにはエールが私にはジュースが運ばれて来たのでとりあえず乾杯する。
「で、アイザックこの子を連れて依頼に行くのか」
「そうだ。子供だか実力は問題ない。なんなら試してみるか」
こらこら、挑発してはいけないぞ。ジーっとアイザックを睨む。お構い無しだ。
「お前が良いと言うなら俺は構わないがお前らどうだ」
他の2人も差し当たっては別に良いんじゃ無いかと言う考えみたいであっさり同行が決まった。
「じゃあ出発は明後日早朝で門を出たところに集合だ。そっちのパーティで依頼の受理はしといてくれ。こっちは同行者として届けておく」
そこからはこんなちっこいの何処から連れてきたのだの何が食べたいだのなんだのかんだのと話は盛り上がる。
最初はご飯を食べながら話を聞いていたのだがだんだん眠たくなってきた。
「ククル、そろそろ限界か。じゃあ帰るか」
無言で頷くも椅子から降りる気力もない。結局アイザックに抱っこしてもらい、宿に帰ったのも覚えてない。
気がついたら翌朝だった。
隣を見ると珍しくアイザックがまだ寝ているのでそっと起き出してお風呂に入った。
出てきてもまだ起きてなかったのでソファに座ってモコやガルと戯れる。
1時間程してアイザックが起き出した
「おはよう、ククル。今日は俺が後か」
ボーッとしながら身支度を整えて食堂に向かった。
この後ギルドに行って依頼を受理した。今回はダンジョンでの素材調達らしいが中級で45階層まであるとの事で20日間の予定らしい。
そこから足りない物を買い物にいきシルバーとシッコクの馬具の調整など出発の準備で1日費やした。
明日出発し、ダンジョンには夕方迄には到着するとか。ダンジョンシティで一泊して明後日から入るとの事。
楽しみにしながら今日は早めに寝ることにした。
翌朝、シルバーで集合場所に向かう。すでに3人は到着していたので合流した。
「おはようございます」
「おっ、おはよう。偉いな、ちゃんと馬に乗れるんだな」
そう言いながらもふと此方の馬に目を向けて見開いた。
「アイザック、もしかしてこの馬バトルホースか」
「あぁそうだ。二匹ともククルの従魔だ。俺が借りてる方だ」
「そうか、ククルはテイマーなんだな。羨ましいぞ。」
普通の馬より魔物の方が丈夫で足もはやいからと非常に重宝されるそうだ。
シルバー達を褒めてもらって嬉しかったのでニコニコしているとランサーに頭を撫でられた。
「子供は可愛いな」
この人、こないだもやたらと世話を焼いてくれた。一応3人共が男の子だと思ってくれてる様なので楽ちんなんだがやたらと構ってはくる。
嫌では無いのであまり気にはしていないが、、、
「さあ、出発するか」
リーダーの掛け声で五匹の馬達を走らせた。
まっすぐ受付にむかう。サラさんを呼んでもらっている様だかどうしたのだろうか。
その後は3人で訓練所に向かった。
「とりあえず結界を張るわね」
外から一切中の様子が見れない様にするとアイザックから説明があった。
「昨日の魔力操作を見ていると攻撃魔法にも変化があるんじゃないかと思って、人目に着かず確認したかったんだ」
サラさんには何かアドバイスがあればとお願いしてくれたみたい。
とりあえずサラさんに言われるがまま攻撃魔法を打っていった。
「あれ、いつもより楽かも」
昨日教えてもらったせいかかなりスムーズに魔法が撃てる。
そこからは威力の上げ方や数種類の同時打ちなど様々なパターンをサラさんが教えてくれる。
「やっぱり覚えがはやいわね。」
サラさんも半分呆れた感じで褒めてくれた。
「この調子なら問題無さそうだな。」
知り合いから誘われた依頼の事らしいが私を同行させる事に少し心配していた様で威力の上がった攻撃魔法を見て安心した様だ。
お昼ご飯をギルドで食べて街に出た。
特に行きたいところがあるわけでは無いのでブラブラする。
モコやガルは楽しそうに周りの様子を眺めていた。
「ククル、今後馬に乗る時や移動の時にモコを入れられる様になにか探しておくかい」
それもそうだなと店を覗きながら物色する。
中々良さそうなのが無いので結局布で肩から下げる様な物を用意する事にした。
「上手いこと利用したな。良いんじゃないか」
仕上がったのをみたアイザックは褒めてくれたしモコも気に入った様で布の間に入っていった。ガルまで入っていく始末だ。
そうこうしていると待ち合わせの時間ぎ近づいたみたいで酒場に連れて行かれた。
「アイザックこっちだ」
結構な体格の男が2人とアイザックよりやや小さな男1人がテーブルに付いているのが見える
「あぁ、待たせたな」
この3人で間違い無いようだ。
私はアイザックの後に隠れているので気付かれていない。
「仲間を連れてくると言ってなかったか?」
男の1人が不思議そうに訪ねる。
他の1人が私に気づいた様で目を見開いた。
「あぁ、その件だかこの子が今パーティを組んでいるククルだ」
そのタイミングで背中を前に押されたので顔を出した。
「はじめましてククルです」
「うぉ、そ、そうか。はじめまして俺はパーティ波瀾剣のリーダーでバルサだ」
「俺はギグナだ」
「ランサーだ。とりあえず座ったらどうだ」
少し高めの椅子なのでアイザックが座らせてくれた。
アイザックにはエールが私にはジュースが運ばれて来たのでとりあえず乾杯する。
「で、アイザックこの子を連れて依頼に行くのか」
「そうだ。子供だか実力は問題ない。なんなら試してみるか」
こらこら、挑発してはいけないぞ。ジーっとアイザックを睨む。お構い無しだ。
「お前が良いと言うなら俺は構わないがお前らどうだ」
他の2人も差し当たっては別に良いんじゃ無いかと言う考えみたいであっさり同行が決まった。
「じゃあ出発は明後日早朝で門を出たところに集合だ。そっちのパーティで依頼の受理はしといてくれ。こっちは同行者として届けておく」
そこからはこんなちっこいの何処から連れてきたのだの何が食べたいだのなんだのかんだのと話は盛り上がる。
最初はご飯を食べながら話を聞いていたのだがだんだん眠たくなってきた。
「ククル、そろそろ限界か。じゃあ帰るか」
無言で頷くも椅子から降りる気力もない。結局アイザックに抱っこしてもらい、宿に帰ったのも覚えてない。
気がついたら翌朝だった。
隣を見ると珍しくアイザックがまだ寝ているのでそっと起き出してお風呂に入った。
出てきてもまだ起きてなかったのでソファに座ってモコやガルと戯れる。
1時間程してアイザックが起き出した
「おはよう、ククル。今日は俺が後か」
ボーッとしながら身支度を整えて食堂に向かった。
この後ギルドに行って依頼を受理した。今回はダンジョンでの素材調達らしいが中級で45階層まであるとの事で20日間の予定らしい。
そこから足りない物を買い物にいきシルバーとシッコクの馬具の調整など出発の準備で1日費やした。
明日出発し、ダンジョンには夕方迄には到着するとか。ダンジョンシティで一泊して明後日から入るとの事。
楽しみにしながら今日は早めに寝ることにした。
翌朝、シルバーで集合場所に向かう。すでに3人は到着していたので合流した。
「おはようございます」
「おっ、おはよう。偉いな、ちゃんと馬に乗れるんだな」
そう言いながらもふと此方の馬に目を向けて見開いた。
「アイザック、もしかしてこの馬バトルホースか」
「あぁそうだ。二匹ともククルの従魔だ。俺が借りてる方だ」
「そうか、ククルはテイマーなんだな。羨ましいぞ。」
普通の馬より魔物の方が丈夫で足もはやいからと非常に重宝されるそうだ。
シルバー達を褒めてもらって嬉しかったのでニコニコしているとランサーに頭を撫でられた。
「子供は可愛いな」
この人、こないだもやたらと世話を焼いてくれた。一応3人共が男の子だと思ってくれてる様なので楽ちんなんだがやたらと構ってはくる。
嫌では無いのであまり気にはしていないが、、、
「さあ、出発するか」
リーダーの掛け声で五匹の馬達を走らせた。
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