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ダンジョン攻略 第二領〜王都
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「マリアント様お待たせしました」
「あら、ククルちゃん、随分楽しんだ様ね。良かったわ。連れてきて」
側に寄って小声で叔父さんの事を伝えるとニッコリ笑ってくれた。どうやらご存知だったみたいだ。
それから馬車に乗って実はお互い最初は気づかずよそ行きで話していた事や今度お屋敷の本を見せてもらう事になった話などを伝える。
「良かったわね。あの方は大層貴重な本も沢山お待ちよ。是非いってらっしゃい」
家まで送ってもらい、またギルドに顔出しますと別れた。
「ハナ、ただいま」
「ククル様、おかえりなさいませ。楽しんで来れましたか」
「凄く楽しかったよ」
そこから叔父さんのことを説明し、おじいちゃんにお願いしに行かなくちゃとテンションがどんどん上がっていく。
「良かったですね。まずは着替えましょうね」
冷静に話を聞きながらいつも通り部屋に誘導し、着替えさせてお茶を出してくれる。
ソファに座ってからも話続けていたら今度は少し休憩しましょうねとガル達を呼び私の興奮を上手く冷ましていく。
漸く落ち着いたら少し眠たくなってきた。
「夕食にはお声かけいたしますから少しおやすみになられたら如何ですか」
「うん、そうするね」
こうやって最近は見事にハナに体調管理をされている。
やはり弟が居るからか子供の扱いが上手だと感心しながらお昼寝した。
「ククル、起きれるかい、夕食だぞ」
アイザックの声で意識が浮上する。
「うー、起きる」
モゾモゾベットに座り、寝ぼけ目で両腕を広げたら抱っこしてくれる。
最近のお昼寝後の習慣だ。
そのままリビングに連れて行ってもらい席に座らされる。
「ククル様、ちゃんとご飯は食べてくださいね。」
「はーい、いただきます」
モグモグ食べ出すと段々頭が覚醒してきた。
今日の事をアイザックに報告する。
「じゃあ、明日にでもルーズベルト公爵にお願いしに行くか」
翌日、朝の内におじいちゃんにお伺いを立てたらお昼どきにどうぞとの事でアイザックと2人で屋敷に向かった。
「ククル様、アイザック様おかえりなさいませ。旦那様がお待ちですよ」
「ただいま、わかった」
「いつも急ですいません」
「アイザック、早く行こうよ」
リビングに向かってアイザックの手を引く。
「おじいちゃん、ただいま」
「おかえりククル、アイザック殿いつもすまんね」
「お邪魔いたします。こちらこそ急にすいません」
「構わんよ、子供に急も何もないからな」
いや、精神的には40歳手前だが。
「とりあえず2人とも座って食事にしようか」
そこからは3人で昼食をいただいた。
「おじいちゃん、キアン叔父さんのとこ連れて行って」
いきなりで訳がわからんとアイザックに説明を求めて話を聴いている。
「成る程な、アイツはそこそこ名の知れた薬師なのは確かじゃ、ククルよこっちで日程の調整をするからちょっと待っててくれるか。来月には領地に戻るからそれまでには手配するから、な」
「わかった。決まったら連絡してね。」
こうしておじいちゃんとの約束を取り付けた。
また遊びに来るねと挨拶をして家に帰る。
最近毎日が楽しくて仕方がない。
今日は夕食当番なので帰りに少し買い物をし帰宅した。
「ただいま、ハナ今日は私の番だからね」
言うなりキッチンに行き夕食の準備をする。
王都に戻ってからはアイザックと別行動しても不安になる事も減り1人で行動する事もあるのだが何せ完全の1人はアイザックが許してくれない。
まだ子供なんだから一応、ハナにはついてきて貰う様に言われていて何処に行く時でもハナと一緒だ。
家の中は唯一、一人で何をしていても自由なので好きな様に行動する。
「ククル様、ガーデン達の作業が大分終わりましたよ。見てあげて下さいね」
「そうなの。早いねあの子達。アイザック、庭に行こうよ」
夕食の準備も殆ど終わったのでアイザックを誘って温室を見に行く。
中に入ってびっくりした。
「凄いよ。ここ。」
中は綺麗に区画整備され、基本の薬草が植えてある。
半分位は他のものも植えれる様に耕して準備万端だ。
「コレは立派な温室だな。空いてるところはどうするんだ?」
「次の旅で育てる薬草を探すらしいよ」
「はは、そうか」
ガクッと項垂れたアイザック。
「ま、ゴーレム達のやる事だしな、仕方ないか」
諦めたようだ。
次の日にはおじいちゃんから日程の連絡がきた。
2日後の午後から行く事になったとか。アイザックにも一緒に来る様にとの事だ。
キアン叔父さんの屋敷にお邪魔するのでお土産を買いに行き、とりあえずアイザックと先ずはおじいちゃんのところに行く。
そこからは馬車で向かった。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
執事らしき人に迎えられとりあえずは応接室にいく。
「ククルさんよくきてくれましたね。おお、そちらはご挨拶が送れました。キアン・ルーズベルトと申します」
「はじめまして、ワグリアナ公爵が次男アイザックと申します。ククル同様、普段は冒険者をしております。どうぞアイザックとお呼び下さい」
「では、アイザック殿とお呼びさせてもらいます。私もキアンとお呼び下さい」
とりあえず腰を下ろす事にした。
「あら、ククルちゃん、随分楽しんだ様ね。良かったわ。連れてきて」
側に寄って小声で叔父さんの事を伝えるとニッコリ笑ってくれた。どうやらご存知だったみたいだ。
それから馬車に乗って実はお互い最初は気づかずよそ行きで話していた事や今度お屋敷の本を見せてもらう事になった話などを伝える。
「良かったわね。あの方は大層貴重な本も沢山お待ちよ。是非いってらっしゃい」
家まで送ってもらい、またギルドに顔出しますと別れた。
「ハナ、ただいま」
「ククル様、おかえりなさいませ。楽しんで来れましたか」
「凄く楽しかったよ」
そこから叔父さんのことを説明し、おじいちゃんにお願いしに行かなくちゃとテンションがどんどん上がっていく。
「良かったですね。まずは着替えましょうね」
冷静に話を聞きながらいつも通り部屋に誘導し、着替えさせてお茶を出してくれる。
ソファに座ってからも話続けていたら今度は少し休憩しましょうねとガル達を呼び私の興奮を上手く冷ましていく。
漸く落ち着いたら少し眠たくなってきた。
「夕食にはお声かけいたしますから少しおやすみになられたら如何ですか」
「うん、そうするね」
こうやって最近は見事にハナに体調管理をされている。
やはり弟が居るからか子供の扱いが上手だと感心しながらお昼寝した。
「ククル、起きれるかい、夕食だぞ」
アイザックの声で意識が浮上する。
「うー、起きる」
モゾモゾベットに座り、寝ぼけ目で両腕を広げたら抱っこしてくれる。
最近のお昼寝後の習慣だ。
そのままリビングに連れて行ってもらい席に座らされる。
「ククル様、ちゃんとご飯は食べてくださいね。」
「はーい、いただきます」
モグモグ食べ出すと段々頭が覚醒してきた。
今日の事をアイザックに報告する。
「じゃあ、明日にでもルーズベルト公爵にお願いしに行くか」
翌日、朝の内におじいちゃんにお伺いを立てたらお昼どきにどうぞとの事でアイザックと2人で屋敷に向かった。
「ククル様、アイザック様おかえりなさいませ。旦那様がお待ちですよ」
「ただいま、わかった」
「いつも急ですいません」
「アイザック、早く行こうよ」
リビングに向かってアイザックの手を引く。
「おじいちゃん、ただいま」
「おかえりククル、アイザック殿いつもすまんね」
「お邪魔いたします。こちらこそ急にすいません」
「構わんよ、子供に急も何もないからな」
いや、精神的には40歳手前だが。
「とりあえず2人とも座って食事にしようか」
そこからは3人で昼食をいただいた。
「おじいちゃん、キアン叔父さんのとこ連れて行って」
いきなりで訳がわからんとアイザックに説明を求めて話を聴いている。
「成る程な、アイツはそこそこ名の知れた薬師なのは確かじゃ、ククルよこっちで日程の調整をするからちょっと待っててくれるか。来月には領地に戻るからそれまでには手配するから、な」
「わかった。決まったら連絡してね。」
こうしておじいちゃんとの約束を取り付けた。
また遊びに来るねと挨拶をして家に帰る。
最近毎日が楽しくて仕方がない。
今日は夕食当番なので帰りに少し買い物をし帰宅した。
「ただいま、ハナ今日は私の番だからね」
言うなりキッチンに行き夕食の準備をする。
王都に戻ってからはアイザックと別行動しても不安になる事も減り1人で行動する事もあるのだが何せ完全の1人はアイザックが許してくれない。
まだ子供なんだから一応、ハナにはついてきて貰う様に言われていて何処に行く時でもハナと一緒だ。
家の中は唯一、一人で何をしていても自由なので好きな様に行動する。
「ククル様、ガーデン達の作業が大分終わりましたよ。見てあげて下さいね」
「そうなの。早いねあの子達。アイザック、庭に行こうよ」
夕食の準備も殆ど終わったのでアイザックを誘って温室を見に行く。
中に入ってびっくりした。
「凄いよ。ここ。」
中は綺麗に区画整備され、基本の薬草が植えてある。
半分位は他のものも植えれる様に耕して準備万端だ。
「コレは立派な温室だな。空いてるところはどうするんだ?」
「次の旅で育てる薬草を探すらしいよ」
「はは、そうか」
ガクッと項垂れたアイザック。
「ま、ゴーレム達のやる事だしな、仕方ないか」
諦めたようだ。
次の日にはおじいちゃんから日程の連絡がきた。
2日後の午後から行く事になったとか。アイザックにも一緒に来る様にとの事だ。
キアン叔父さんの屋敷にお邪魔するのでお土産を買いに行き、とりあえずアイザックと先ずはおじいちゃんのところに行く。
そこからは馬車で向かった。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
執事らしき人に迎えられとりあえずは応接室にいく。
「ククルさんよくきてくれましたね。おお、そちらはご挨拶が送れました。キアン・ルーズベルトと申します」
「はじめまして、ワグリアナ公爵が次男アイザックと申します。ククル同様、普段は冒険者をしております。どうぞアイザックとお呼び下さい」
「では、アイザック殿とお呼びさせてもらいます。私もキアンとお呼び下さい」
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