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第4章 そして二人は。

そしてハッピーエンド ― 3 ― ★

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 朝起きるとアエリアが横で寝ていた。昨日脱がせたままの姿で。
 結構回数を重ねたので二人して疲れ切ってそのまま眠りに付いたのだろう。
 夢のような一夜が脳裏を駆け巡った。

 最初はどうやってアエリアを怖がらせずにしてのけるか、それしか頭になくて余裕もなく、アエリアに何度も不安な目をさせた挙句あっという間に果ててしまった。
 俺が自己嫌悪に沈みかけた所で下敷きにしたアエリアが勝手に欲情に身体をうねらせて俺に懇願してきた。薬の効果なのは分かっていたがあとは夢中でアエリアを貪ってしまった。
 自分の余裕のなさが情けない。
 アエリアはともかく、俺も最後のほうは記憶が曖昧だ。
 今の内に二人の全身に洗浄魔法をかける。するとスッとアエリアの頬が緩んだ。つい指で突いてしまう。
 再会した最初の夜を思い出す。今思えばあの時既に俺はコイツから目が離せなかった。
 お前のせいだ!っとアエリアの頬を軽く摘む。ムニムニと摘んでも「う~」とちょっと唸っただけで起きない。
 こいつまだ起きないか。だったら。
 ぷっくりとした頬を口に含んでみる。
 思った程美味しくない。これは指で押したり摘んだりしたほうがいいもののようだ。

 口に含むなら……

 俺は少し布団に潜ってアエリアの胸に顔を寄せる。両手でアエリアの胸を包み込みムニムニと軽く揉んでやる。アエリアの乳房は顔を埋めても包み込むほどのサイズはないが、俺の手にすっぽり収まるのがいい。指に少し力を入れると抵抗しつつも指の形に沿って歪み、その感触は張りがありながらも柔らかく非常にそそる。
 軽く揉みあげて飛び出した乳首を口に含む。舌で輪郭を撫であげながら突起を舌先で弾く。すぐにぷっくりと反応を示すのが可愛くてたまらない。
 反対の乳首に顔を移してチュッと軽く吸いあげる。すると口の中でそれがピンっと立ちあがる。
 立ちあがった乳首を交互に舐めあげると──

「ふぅー……」

 アエリアが寝ぼけながら甘い声を漏らした。そのまま下に下がってへその周りに舌を走らせる。するとアエリアの腰が微かに揺れた。
 そのまま舌を滑らして、薄い茂みに割って入り、隠れていた陰核を舌で探り当てる。舌がそこに触れた途端、アエリアの下腹がビクンと波打つ。俺はその様子が見えるよう自分も寝そべって舌の先でアエリアの陰核を緩く撫であげた。俺の舌の動きに合わせてアエリアの腹部が波打ったり、締まったりを繰り返す。指で触れてみればさっき洗浄したばかりなのにアエリアの中から蜜が溢れてきている。
 指を一本差し込んで引き抜く。指全体をアエリアの愛液が濡らし、糸を引いた。その指を舐めあげる。俺を酔わせるアエリアの味がする。
 ここまでしてもまだ起きないのも大したものだ。もうそろそろ起こしてもいいだろう。

 俺はそのままアエリアの両足を自分の腰の周りに引きあげ、アエリアの腰を軽く浮かせて自分のものをその蜜の中に埋め込んでいく。舌なめずりをしながら急く気持ちを抑えて優しくゆっくりと腰を沈めていくと、アエリアが浅く喘いだ。

「はぁ……ん……」

 アエリアの喘ぎ声が腰に響く。俺のものに纏わりつくアエリアの肉壁が滑りながらも俺のものを包み込み、熱を持って迎え入れてくれる。あまりゆっくりと味わうとこのまま果ててしまいそうだ。
 それにしても。どこまでやったら起きるんだコイツは?
 試しに一番奥には当てずにゆっくりと入り口まで引き抜く。そしてまたゆっくりと沈めていく。アエリアの熱い肉壁を押し割る感触がたまらない。俺が沈めるたびにアエリアの喘ぎが漏れる。数回繰り返したところで俺のほうが限界になってきた。
 このまま中に出しちまうのは流石に酷いよな。
 ぐっと我慢して腰を止め、アエリアの陰核を指で弄ぶ。溢れていた蜜を指に付けてクリクリとこね回し、ぷっくりと腫れあがった中心を押し出すように周りを軽く引っ張っると、その中心の雌しべがしっかりと起立して赤みを増した。その頂点を指で弾く。

「ひゃぁ! ふわぁ、へ? え? 師匠? 私……え? ああっ!」

 やっと目を覚ましたのを確認して律動を始める。

「あっ…いや……師匠、何でっ、入ってる、のっ……!」
「お前が、何時までも、寝てるから、だっ!」
「ひゃぁっ……あんっ、あっ……」

 俺が奥に打ち付けるたびにアエリアの嬌声があがる。
 コイツ、本当にいい声で鳴くな。もっと大きな声で鳴かせてみたい。俺の名を呼ばせたい。

「師匠は、もう止めろって、言っただろっ!」
「ひゃぁん! 苦しい、それきつ過ぎ、もっと優しく、して!」
「嫌だ!起きなかった、お前が、悪い、ほらもっと奥に入れるぞ」

 そう言って足首を持ってアエリアの体を折り曲げ、体重をかけて奥まで打ちつける。

「ふわぁっ、がっ、あっ、はっ、つら、や、だめ、」

 アエリアがなんか言ってるようだがもうこっちは止められない。一番奥のボツりと小さく飛び出している子宮口が俺の鈴口に当たってたまらない刺激を産み出す。それをすり潰すように俺自身を叩き込む。

 もう駄目だ……

「アエリア悪いが一度出すぞっ」
「いって、もうだめ、はやく」
「ううぅっ!」

 ビクンビクンと跳ね回りながら俺のものが溜まっていた全ての熱をアエリアの一番奥に吐き出していく。熱い精子が吐き出されるたび、心臓から直接熱を引きずりだすようにズクンズクンと音を立てて血液が俺の中を駆け巡った。

「師匠、酷いよ、足おろして下さい、苦しいです!」

 射精の余韻に浸って脱力していた俺にアエリアが叫びだした。

「悪い、今のは無しな。今度はお前をいかせてやる」

 そう言ってアエリアの中で一旦萎えた自分のものを、抜けないように気を付けながらそのまま膣壁にこすりつける。数回それを繰り返しただけで半立になった。そのまま一旦腰を止めてアエリアの尻を両手で掴む。ムニムニと揉みつつ、寄せたり開いたりしてると、それに合わせてアエリアの中が開いたり締まったりを繰り返す。まるで快感を産む機械のようだ。
 自分のものをアエリアの身体でしごきながら、律動に併せてアエリアの尻を揉み続けてるとあっという間に自分のものがガチガチに硬くなってきた。

「ふぁっ、っ師匠、なんでまた、大きくなってくるの? やっ!」
「今度はちゃんとお前が気持ちよくなるまでしてやる」
「そ、そうじゃ、ない!」

 充分に硬くなったそれで文句を言うアエリアの中をゆるゆるとかき混ぜると、さっき出した精液が圧力に負けて中から漏れ出してくる。その様子をしばらく楽しんでからアエリアの上に上半身を倒した。アエリアの両手を頭の上で縫い付け、片胸を揉みしだきながら唇を重ねる。
 アエリアの手は危険だ。放っておくと何を始めるか分からない。昨日も何度となく勝手に俺を煽ってきて苦しめられた。しかもそれを無自覚でしてくるのが余計始末に負えない。意地でも行為の間は俺がコイツを導いてやりたい。
 むりやり舌をねじ込んでアエリアの息が詰まる程奥まで自分の舌を押し込む。アエリアの喉が鳴って嗚咽が漏れる。一度舌を引き抜いてアエリアが息継ぎをする瞬間を狙って腰を打ち付けてやる。するとどうしていいのかわからないと言うように、アエリアが快感と苦痛の間の表情で顔を歪ませた。すぐにまた俺の唇と舌で喉を奥まで犯す。溢れ出てくる唾液をアエリアに注ぎ込むとアエリアが喉を上下させて飲み下してくれる。堪らなくなってアエリアの頭を抱え込んで腰を中に叩きつけ始めた。

「師匠、気持ちいい、師匠、なんかすごい」

 目の前で恍惚としたアエリアの顔が快感に歪み喘ぐ。アエリアの両足が俺の腰に絡みついてきて、俺のものをより奥で受け止めようと腰を自分から浮かした。

 アエリアが感じている。俺と俺のもので感じている。それがやたらめったら嬉しい。
 ゾクゾクと射精感が湧きあがり、自分のものがより一層硬くなるのを感じる。
 畜生、もう出ちまう……
 もっと続けたい、でも出したい。
 アエリアをもっと喘がせたい、でもこいつの子宮を俺の精液で埋め尽くしたい。
 我慢して我慢して、もうどうにもならなくなったところで思いっきり奥に放出した。ドビュドビュっと音がしそうな勢いで飛び出した精液がアエリアの子宮口を押し開く。全てをアエリアの奥に吐き出しきったところで、そのまま漏れ出さないようにしばらく腰を押し付けておく。身体の下ではアエリアがビクンビクンと痙攣を繰り返し、アエリアの中が波打ってまだ俺のものを絞りあげようと頑張ってる。
 なんてやらしい身体してんだ、コイツは。
 眼下には俺のものを咥え込んだまま身体を震わせて絶頂を迎え、半開きの口と蕩けた目で涙を浮かべてるアエリアがいる。だが、俺の顔を見た途端、嬉しそうに顔を歪まっせて手を伸ばしてきた。その様子を見ていただけで今吐き出したばかりのものがすぐにまた硬さを取り戻してしまう。
 そのまままた律動を始める。
 切りのない欲望を、だけどもう我慢する気も誤魔化す気もない。やっとアエリアに許された行為をどうして今抑えられるだろう。

 ちょっとだけ親父の気持ちがわかった。


    ▽▲▽▲▽▲▽


 朝起きるとアーロンに入れられていた。廻らない頭で考える。
 なんで私起きなかったの?!

「ひゃぁ! ふわぁ、へ? え? 師匠? 私……え? ああっ!」

 まだ私の頭も身体も睡眠モードなのにアーロンに無理矢理快感を送り込まれて混乱する。大体寝てる間に入れられちゃったのに何で私の身体、もう濡れてるの?

「あっ…いや……師匠、何でっ、入ってる、のっ……!」
「お前が、何時までも、寝てるから、だっ!」
「ひゃぁっ……あんっ、あっ……」

 なけなしの文句はあっさり私のせいにされ、そのまま奥をガンガン突かれる。手加減無しに打ち込まれて息が詰まりそうなのに、そんな乱暴な挿入にもしっかり身体が反応し始めてる。

「師匠は、もう止めろって、言っただろっ!」
「ひゃぁん! 苦しい、それきつ過ぎ、もっと優しく、して!」
「嫌だ! 起きなかった、お前が、悪い、ほらもっと奥に入れるぞ」

 今でさえキツかったのに今度は両足首を掴まれて顔の横に押し付けられて、アーロンが無理矢理もっと奥に入って来ようとする。

「ふわぁっ、がっ、あっ、はっ、つら、や、だめ、」

 アーロンって呼ばなかった私が悪いらしい。悪いことすると余計入れられるのか。いいことしてもきっともっと入れられる気がするけど。
 それでもアーロンのものが私の一番奥を擦りあげると、まるで子宮がそれに応えるようにガッツリ感じてしまう。私の身体ってこんなに欲しかったんだ。優しくしてほしいけど欲望のままに欲しがられるのも幸せ。でも文句は言っとく。でないとそう遠くない内に殺されちゃいそう。
 そうでなくてもアーロンのものは私の身体には大き過ぎると思うのに、前以上に硬く大きくなって私の子宮を本格的に押し潰し始めた。苦しいのに快感が思いっ切り奥からせりあがってくる。

「アエリア悪いが一度出すぞっ」
「いって、もうだめ、はやく」
「ううぅっ!」

 アーロンのものが中でビクンビクン跳ね回って子宮がぎゅうっと熱くなる。
 アーロンの吐き出した熱がゆっくりと身体に染み込んでくる。
 アーロン自身も身体を痙攣させながらうっとりとした表情で快感に身を任せてる。それを見た途端、お腹の奥がキュンっと締まった。
 アーロンは本当に私の身体が良かったんだ。私でこんなに感じてくれるんだ。そう思うと私がアーロンに与えた幸せが形になって私の身体に返ってきた気さえする。

 でもね。
 この体勢、キツすぎ。
 もう無理。苦しくて息が詰まってきた。
 幸せより酸素が今は欲しい!

「師匠、酷いよ、足おろして下さい、苦しいです!」
「悪い、今のは無しな。今度はお前をいかせてやる」

 え? 言ってる意味がわかりません。
 今アーロン果てたよね?
 案の定、萎んでくれたものはそれほど違和感なくてアーロンがちょっと中をウニウニしても大丈夫だったのに、それを続けてる内に何かおっきくなった気がする。
 すぐにアーロンの手が伸びてきて私のお尻を両手で包み込んで揉みあげ始めた。途端尾てい骨から快感が溢れて中が軽く締まる。なのにアーロンのものは押し出されるどころか、私の中が締まるたびに大きくなってきちゃう。
 じきに出し入れが始まっちゃった。中と外の両方から擦りあげられ自分の中の肉がめくれるような感じがするたびに快感が押し寄せ始める。

「ふぁっ、っ師匠、なんでまた、大きくなってくるの? やっ!」
「今度はちゃんとお前が気持ちよくなるまでしてやる」
「そ、そうじゃ、ない!」

 円を描くようにゆっくりと中をかき回されると中の色々な所が押し出されて全部違う快感が返ってくる。それに呼応して私の身体が勝手によじれて中からさっきアーロンが吐き出したものが溢れ出した。それが沢山出れば出るほど、アーロンのものが固くなって私の中を押しあげる。
 私の身体がアーロンに押しあげられて仰け反ると、アーロンが私の上に倒れ込んできた。まるで私の世界を自分だけで埋め尽くそうとしてるみたい。私の視界をアーロンが占有する。
 胸を揉みしだかれ、唇を押し割られ、アーロンの舌が喉の奥まで私の口内を埋め尽くす。快感で世界が埋め尽くされて、行動がそのまま感情のリアクションだけになっていく──
 息が詰って苦しくて嗚咽を上げるとアーロンが舌を抜いてくれた。思いっきり酸素を取り込もうと息を吸った瞬間、アーロンのものが奥に打ち込まれた。酸素と快感、どっちを喜んでいいのか身体が反応に困る。答えが出ないうちにまたアーロンの舌に喉の奥まで埋め尽くされた。脳が反応速度を超えて色々な肉体的限界を与えられてパニクりそうだ。

 アーロンの舌の貪るような乱暴な動きに反して、唇は愛おしむかのようにムニムニと何度も角度を変えて押し付けられる。
 溢れ出す感情をどうやって与えればいのか分からない苛立ちと喜びがアーロンの私を見つめる瞳から読み取れて、私の脳を焼き焦がす。
 繰り返し突きあげてくる衝撃に子宮の奥から熱いものが真っ直ぐ身体を貫いて、頭の頂点まで響き始めた。まるでそれが分かったかのようにアーロンが舌を抜いて私の頭を腕全体で抱え込み、私の視界を自分だけで埋め尽くして押さえ込むように一気に腰の動きを早めて来る。

「師匠、気持ちいい、師匠、なんかすごい」

 アーロンの腰が与えてくれる快感を少しでも中で感じたくて。少しでもアーロンに近付きたくて。私も足でアーロンの腰に縋り付く。アーロンに頭を押さえつけられ、下から思いっ切り突きあげられて、逃げ場もないままその動きに追い込まれていく……
 回数を重ねてこの快感の受け取り方もやっと分かってきた。アーロンに追い込まれるままに快感を上り詰めさせて子宮と頭の頂点を繋ぐ快感の炎に真っ白に焼き尽くされながら、身体をブルブルと痙攣させて絶頂を迎える。

 快感しかない世界。
 焼ききれたあとの世界。
 身体があるようでないような不思議な感じ。
 頼りなくて、儚くて自分がいなくなっちゃいそう。ついさっきまであんなに確かだったアーロンの存在が、すごく遠くに行っちゃった気がする。
 抱きしめて。私を確かめて。
 感じて。
 感じさせて。
 そう思って一生懸命腕を伸ばした……のに。
 何で下のものがまた大っきくなって動き出しちゃうの!?

「師匠、違うそれ、違うから!」
「違わない。もっとだろ? もっと俺が欲しいんだろ?」

 あれ? そうなんだけど、そうだったんだけど、でも違うよね?

「抱きしめてって意味だったのに何でまた始まっちゃうの?」
「安心しろ、抱きしめてやるぞ。何度でも俺の腕の中でいかせてやる」

 何度でも……待って今何回目だっけ?
 昨日も一体何回やったのか覚えてない。まあ、実は私のほうがいつまでも欲しがってたって話もあるけど。媚薬は怖いよね、ほんと。
 それにしてもアーロンの場合これは比喩じゃない気がする。

「あと一回! あと一回で今日はお終いです!」

 必死な形相でそう訴えると、一旦腰を止めて愛おしそうに頬を撫でられた。

「お前がそういうなら仕方ない。そのあと嫌だと言われたら立ち直れなくなるからな。その代わり頼むから俺の名前を呼んでくれ」

 寂しそうな眼差しでそんなこと言われてキュンとこない女はいないと思う。

「アーロン。呼びたくないんじゃないんです。まだ慣れないんです。ちゃんと呼べるようになりますから。アーロン、抱きしめて……」

 突然グワッと凶暴な目になってアーロンが私を抱き締める。
 私の身体を自分の中に入れようとしてるかのように撫で回し、押さえつけ、抱き留めて、また苦しくないように緩めてくれる。
 アーロンは乱暴だけど優しい。私も一生懸命腕を伸ばしてアーロンの背中を抱き寄せる。
 筋肉で引き締まった背筋をなであげて肩甲骨の間に手を滑らせる。首筋をなであげてアーロンの頭を撫でる。そのままアーロンの脇の下からアーロンの肩に抱きつく。
 このまま溶けてアーロンと混ざっちゃいたい。

 アーロンはしっかりと私を抱きとめながらゆっくりと腰を動かし始める。隙間なく抱き合ったまま、波を打つように身体を合わせて中を擦り合う。まるで二人で一つの動物になったような不思議な感覚。ゆっくりとゆっくりとまた快感の波が押し寄せる。このままでは多分いけないんだけど、幸せで、ずっとこのまま繋がっていたい。長くて終わりのない緩やかな快感。
 だけど。
 そこに火を点ける。

「アーロン、好きです」

 アーロンの身体が戦慄いた。
 今までになく強い抱擁に襲われる。
 嵐が来る。
 私の中でアーロンのものがビンっと大きくなって。我慢できないと言うように暴れだして。私はその激しい波に逆らわずにされるがまま、全ての快感を拾いあげて絶頂にのぼり詰める。
 ああ。気持ちいい。
 アーロンのくれる快感は本当に気持ちいい。
 ずっとこのままでもいいや。
 私はアーロンにされるがまま、どこまでも二人の時間にふけっていく。
 私たちのハッピーエンドは今始まったばっかり。アーロンがいて私がいて。二人で一緒にいる限り、私たちのお話は今日も明日も終わりのないハッピーエンド。


 - 完 -
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