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婚姻編
婚姻編10 そして魔王様に掴まった。(前)
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「どうだ」
カーティスがさっき玉座を去った時のドヤ顔のまま、偉そうに尋ねてくるのですが。
連れられて入ったその部屋を見回して、その場で思わず頭を抱えてしまいました。
内装は、壁も床もそしてそこに置かれた特大の丸いベッドに至るまで、全て綺麗に黒と真紅の二色だけ。
しかもベッドや天蓋を飾る生地は、全て豪奢なレースでフリフリに飾り付けられています。
天蓋を支える枠や椅子の脚、蝋燭の揺れる燭台、すべてドクロの意匠で真っ金キン。
極めつけは、なんと天井から絶えず真紅のバラの花びらが降ってきていて。
ええ、絶え間なく……。
よく言ってゴスロリ部屋、悪く言うなら前世のラブホを彷彿とさせるこんな部屋を見て、一体私にどんな反応を期待しているのでしょう?
「今日のお前のためだけに用意させた部屋だ」
だ、そうです。
きっと嬉しいと喜んでみせるべき、なの、かも、しれません、がっ!
「チェンジで!」
「は?」
カーティスが心底驚いた顔で私を振り返りますけど。
「これはムリ。別邸の自分の部屋のほうがよっぽどいいわ」
「なぜだ!?」
騒ぐカーティスの襟ぐりを掴んで引っ張りながら指差します。
「あのバラの花びら一体誰が降らせてるのよ? しかもここ、さっき沢山人がいた玉座のすぐ裏よね??? こんなとこ、全部みんなに丸聞こえじゃない!」
私の勢いにおされたカーティスが、それでも意味が分からないという顔でパチクリと目を瞬かせてますが。
カーティスに抱えられてあの教会のような広間を下がった私達は、そのまま真裏の部屋に入ったのです。
こんな石造りの部屋、声とか色々響くに決まってる!
それでも未だいまいち納得していない様子のカーティスに、これ以上言っても無駄だと悟った私は、ため息をついて言い直します。
「もういい加減覚悟はしたわよ。でも、せめて二人きりで、誰も来ない場所に連れてって」
それを聞いたカーティスが、ゴクリとツバを飲みこんで。
「お前らもういいぞ」
天井に向かってそう言うと私の腰を抱き寄せ、いつもの小瓶の中身を床に振りまきました……。
* * *
「ここならどうだ」
そう言ってカーティスが私を連れてきたのは、静かな森の湖畔にひっそりと立つ、丸太で組まれた小屋でした。
そこで困った顔で私を見て付け加えます。
「ここは俺の隠れ家だ。他に誰も知らん。ここならいいのか?」
「ノーラも知らないの?」
「城のものも知らぬ」
「じゃあここに来るのは私が初めてなのね」
「ああ……だが狭いぞ」
その答えはただ私をホッとさせるだけではなく、なぜか不思議な満足感を与えてくれました。
カーティスに連れられて入ってみると、小屋の中はこざっぱりとした作りで、本当に最低限のものしか置いてありません。
一人で過ごすためだからか、そこに置かれたベッドも家具も決して大きいものではありませんでした。
でもだからこそ、カーティスらしさが垣間見えて。
乱雑に見えて片付いているデスク、小さなキッチン、床に埃はなく、ベッドのシーツも清潔で。
それでいて、読みかけの本や少し乱れているベッドに、彼が本当にここを使っている形跡が窺えてなぜか嬉しくなってしまいました。
上手く言えませんが、ここに入れてもらえたことが何か特別に気を許された気がしたのです。
「本当にこんなところでいいのか?」
重ねてそう尋ねるカーティスにそっと抱きつきます。
それは私ができる精一杯の返事でした。
途端、嬉しそうに微笑んだカーティスに身体が折れそうなくらい強く抱きしめられて。
そのまま私の身体を持ち上げたカーティスが、ベッドに恭しくおろしてくれます。
ベッドに乗りあげて横になった私の身体の上に、馬乗りになりつつ、私の両脇に腕をついたカーティスの顔がただただ本当に優しくて。
「ねえ、一つ聞いてもいい?」
「なんだ」
「なんで今日だったの?」
だからもういい加減、このカッコつけな魔王様の本心が聞きたくて、私は思い切って聞いてみました。
最初、カーティスは今日が一番私を気持ちよくさせられる、そう言いました。
でもこの数日、ともに夜を過ごした私には、それがどうにも信じられません。
正直言ってしまえば、今日に至るまで、カーティスが与えてくれた快楽の経験は全て私の想像したこともなかった未知のものばかりで、どれをとっても比べようもなく全て気持ちよかったのです。
だから、たとえカーティスがいつ私を最後まで抱いてくれていたとしても、そこにそれほどの違いがあったとは思えなくて。
そんな疑問を顔に載せてジッと見つめていると、カーティスがため息とともに私の横に腰をおろし、静かに話し出しました。ちゃんとカーティスの顔を見たくて、私も上半身を起こして隣に座ります。
「満月の夜は俺が一番人に近づくからだ」
「人に……?」
「次代の魔王は常に魔王の子として生まれる。だが、代々魔王は誰に強制されるわけでもなく、必ず人の嫁を娶ってきた」
まるで逃さないとでも言うように私の手を取ってカーティスが続けます。
「俺も、まさか自分が同様に人間を妻に迎えるとは思わなかったが、実際お前を知り、お前を見続けるうちに、お前以外を妻とすることが考えられなくなった」
それは多分……カーティスも私同様、私に心を奪われてくれているのかしら。
静かに語られるカーティスの想いに、私の胸の奥にも火が灯ります。
「魔王が人と交わる以上、魔王の子にはやはり人の血も流れている。世の女に必ず月の訪れがあるように、俺もまた月に一度、今日の日は人の血が強く出る」
興味深い話ではあるけれど、人に近づくとどうだというのでしょう?
もの問い顔をして見返すと、そこで一旦気まずそうな顔をしたカーティスが、下に視線を落として諦めたようにボソリと呟きました。
「有り体に言えば、これが一番小さくなる」
「あ……」
そういう事だったんですか。
それは……切実にありがたい。
そう思いつつ、顔が熱くなるのを抑えられません。
「だから今日、必ずお前を抱く」
俯く私の顔を指一本で上向かせたカーティスが、ジッと私の目を覗き込みつつそう宣言します。
「決してお前が忘れられぬよう、しっかり俺を刻みつけるから覚悟しろ」
そういうカーティスの言葉は、なぜか決して私を傷つけない、そう言っているように聞こえます。
「信じるわ」
そう言って、私は自分から隣にすわるカーティスを引き寄せてその胸に顔を埋めました。
一瞬、驚いたように固まったカーティスの三角筋と大胸筋が同時に頬に当たってとっても素敵です。
もうね、夫婦になるんですもの。
お触り解禁いたします!
カーティスが立ち直るより早く、私は手を伸ばしてカーティスの背を撫でていきます。
脇の下から思いっきり上に手を伸ばし、筋張った首筋をなぞり、そこから伸びる僧帽筋から最長筋、広背筋へと指を滑らせて。その滑らかな肌と、しなやかな筋肉の張りを一つひとつなぞります。
私の指の下で、カーティスの筋肉がピクピクと反応を返して、私の指が背筋を撫で下げていくと、
「っ…………!」
カーティスが身体をブルリと震わせて、声にならない熱いため息を吐き出しました。
その姿がもう本当に色っぽくて目が離せません。
「そんなに好きか?」
私の意図を汲んで、私の好きなようにさせてくれたカーティスは、嬉しそうに、そして妖艶に笑って私を見下ろしています。
「ほら……」
そう言って私をベッドに縫い付けるように押し倒してキスを落としつつ、ゆっくりと自分の胸で私の胸をかするように擦りつけだしました。
幾重にもかさねられた薄い生地越しに、カーティスの硬い大胸筋が私の胸を擦りあげて……
「カァ……ティ………」
同時に与えられる情熱的な口づけは、私を自分で埋めつくそうとでも言うかのように奥へ奥へと深くなり。息をつく間もなく続く長いキスに、徐々に頭がぼぅっとしてきて、気づけばカーティスの腕が私の身体を囲い閉じ込めて。
私の視界も世界も感覚も、全てがカーティスに埋め尽くされて……。
「俺の人生で最高の獲物だな」
野卑にそんなことを言うくせに、片腕を背に回し、私が身動き出来ないほど強く抱き込んだカーティスは、もう一方の大きな手で、いつも私が寝てから忍び込んでいた時同様に、私の頭をただただ優しく撫で続けてくれています。
そんな優しい仕草の全てが、彼の乱暴な物言いを覆し、彼の深い愛情を示してくれて。
「今日はお前が何を言おうと最後まで止まらぬから覚悟しろ」
だから腕の中の私の顔色を見つつ、背中から回された手で遊ぶように愛撫を始めたカーティスが、意地悪そうにそう言っても不安は少しもありません。
それどころか、徐々に深まるカーティスの愛撫に身体が熱を持ち、その反応を間近に見つめられて、言いようもない恥辱が余計私の身体を熱くして。
いつまでも観察するようにジッと見つめられるのが恥ずかしくて、困ってにらみ返した私に、カーティスが見せつけるように薄く舌なめずりして、そのまま私の身体にかぶりつき、直に私の裸を味わい始めました。
カーティスがさっき玉座を去った時のドヤ顔のまま、偉そうに尋ねてくるのですが。
連れられて入ったその部屋を見回して、その場で思わず頭を抱えてしまいました。
内装は、壁も床もそしてそこに置かれた特大の丸いベッドに至るまで、全て綺麗に黒と真紅の二色だけ。
しかもベッドや天蓋を飾る生地は、全て豪奢なレースでフリフリに飾り付けられています。
天蓋を支える枠や椅子の脚、蝋燭の揺れる燭台、すべてドクロの意匠で真っ金キン。
極めつけは、なんと天井から絶えず真紅のバラの花びらが降ってきていて。
ええ、絶え間なく……。
よく言ってゴスロリ部屋、悪く言うなら前世のラブホを彷彿とさせるこんな部屋を見て、一体私にどんな反応を期待しているのでしょう?
「今日のお前のためだけに用意させた部屋だ」
だ、そうです。
きっと嬉しいと喜んでみせるべき、なの、かも、しれません、がっ!
「チェンジで!」
「は?」
カーティスが心底驚いた顔で私を振り返りますけど。
「これはムリ。別邸の自分の部屋のほうがよっぽどいいわ」
「なぜだ!?」
騒ぐカーティスの襟ぐりを掴んで引っ張りながら指差します。
「あのバラの花びら一体誰が降らせてるのよ? しかもここ、さっき沢山人がいた玉座のすぐ裏よね??? こんなとこ、全部みんなに丸聞こえじゃない!」
私の勢いにおされたカーティスが、それでも意味が分からないという顔でパチクリと目を瞬かせてますが。
カーティスに抱えられてあの教会のような広間を下がった私達は、そのまま真裏の部屋に入ったのです。
こんな石造りの部屋、声とか色々響くに決まってる!
それでも未だいまいち納得していない様子のカーティスに、これ以上言っても無駄だと悟った私は、ため息をついて言い直します。
「もういい加減覚悟はしたわよ。でも、せめて二人きりで、誰も来ない場所に連れてって」
それを聞いたカーティスが、ゴクリとツバを飲みこんで。
「お前らもういいぞ」
天井に向かってそう言うと私の腰を抱き寄せ、いつもの小瓶の中身を床に振りまきました……。
* * *
「ここならどうだ」
そう言ってカーティスが私を連れてきたのは、静かな森の湖畔にひっそりと立つ、丸太で組まれた小屋でした。
そこで困った顔で私を見て付け加えます。
「ここは俺の隠れ家だ。他に誰も知らん。ここならいいのか?」
「ノーラも知らないの?」
「城のものも知らぬ」
「じゃあここに来るのは私が初めてなのね」
「ああ……だが狭いぞ」
その答えはただ私をホッとさせるだけではなく、なぜか不思議な満足感を与えてくれました。
カーティスに連れられて入ってみると、小屋の中はこざっぱりとした作りで、本当に最低限のものしか置いてありません。
一人で過ごすためだからか、そこに置かれたベッドも家具も決して大きいものではありませんでした。
でもだからこそ、カーティスらしさが垣間見えて。
乱雑に見えて片付いているデスク、小さなキッチン、床に埃はなく、ベッドのシーツも清潔で。
それでいて、読みかけの本や少し乱れているベッドに、彼が本当にここを使っている形跡が窺えてなぜか嬉しくなってしまいました。
上手く言えませんが、ここに入れてもらえたことが何か特別に気を許された気がしたのです。
「本当にこんなところでいいのか?」
重ねてそう尋ねるカーティスにそっと抱きつきます。
それは私ができる精一杯の返事でした。
途端、嬉しそうに微笑んだカーティスに身体が折れそうなくらい強く抱きしめられて。
そのまま私の身体を持ち上げたカーティスが、ベッドに恭しくおろしてくれます。
ベッドに乗りあげて横になった私の身体の上に、馬乗りになりつつ、私の両脇に腕をついたカーティスの顔がただただ本当に優しくて。
「ねえ、一つ聞いてもいい?」
「なんだ」
「なんで今日だったの?」
だからもういい加減、このカッコつけな魔王様の本心が聞きたくて、私は思い切って聞いてみました。
最初、カーティスは今日が一番私を気持ちよくさせられる、そう言いました。
でもこの数日、ともに夜を過ごした私には、それがどうにも信じられません。
正直言ってしまえば、今日に至るまで、カーティスが与えてくれた快楽の経験は全て私の想像したこともなかった未知のものばかりで、どれをとっても比べようもなく全て気持ちよかったのです。
だから、たとえカーティスがいつ私を最後まで抱いてくれていたとしても、そこにそれほどの違いがあったとは思えなくて。
そんな疑問を顔に載せてジッと見つめていると、カーティスがため息とともに私の横に腰をおろし、静かに話し出しました。ちゃんとカーティスの顔を見たくて、私も上半身を起こして隣に座ります。
「満月の夜は俺が一番人に近づくからだ」
「人に……?」
「次代の魔王は常に魔王の子として生まれる。だが、代々魔王は誰に強制されるわけでもなく、必ず人の嫁を娶ってきた」
まるで逃さないとでも言うように私の手を取ってカーティスが続けます。
「俺も、まさか自分が同様に人間を妻に迎えるとは思わなかったが、実際お前を知り、お前を見続けるうちに、お前以外を妻とすることが考えられなくなった」
それは多分……カーティスも私同様、私に心を奪われてくれているのかしら。
静かに語られるカーティスの想いに、私の胸の奥にも火が灯ります。
「魔王が人と交わる以上、魔王の子にはやはり人の血も流れている。世の女に必ず月の訪れがあるように、俺もまた月に一度、今日の日は人の血が強く出る」
興味深い話ではあるけれど、人に近づくとどうだというのでしょう?
もの問い顔をして見返すと、そこで一旦気まずそうな顔をしたカーティスが、下に視線を落として諦めたようにボソリと呟きました。
「有り体に言えば、これが一番小さくなる」
「あ……」
そういう事だったんですか。
それは……切実にありがたい。
そう思いつつ、顔が熱くなるのを抑えられません。
「だから今日、必ずお前を抱く」
俯く私の顔を指一本で上向かせたカーティスが、ジッと私の目を覗き込みつつそう宣言します。
「決してお前が忘れられぬよう、しっかり俺を刻みつけるから覚悟しろ」
そういうカーティスの言葉は、なぜか決して私を傷つけない、そう言っているように聞こえます。
「信じるわ」
そう言って、私は自分から隣にすわるカーティスを引き寄せてその胸に顔を埋めました。
一瞬、驚いたように固まったカーティスの三角筋と大胸筋が同時に頬に当たってとっても素敵です。
もうね、夫婦になるんですもの。
お触り解禁いたします!
カーティスが立ち直るより早く、私は手を伸ばしてカーティスの背を撫でていきます。
脇の下から思いっきり上に手を伸ばし、筋張った首筋をなぞり、そこから伸びる僧帽筋から最長筋、広背筋へと指を滑らせて。その滑らかな肌と、しなやかな筋肉の張りを一つひとつなぞります。
私の指の下で、カーティスの筋肉がピクピクと反応を返して、私の指が背筋を撫で下げていくと、
「っ…………!」
カーティスが身体をブルリと震わせて、声にならない熱いため息を吐き出しました。
その姿がもう本当に色っぽくて目が離せません。
「そんなに好きか?」
私の意図を汲んで、私の好きなようにさせてくれたカーティスは、嬉しそうに、そして妖艶に笑って私を見下ろしています。
「ほら……」
そう言って私をベッドに縫い付けるように押し倒してキスを落としつつ、ゆっくりと自分の胸で私の胸をかするように擦りつけだしました。
幾重にもかさねられた薄い生地越しに、カーティスの硬い大胸筋が私の胸を擦りあげて……
「カァ……ティ………」
同時に与えられる情熱的な口づけは、私を自分で埋めつくそうとでも言うかのように奥へ奥へと深くなり。息をつく間もなく続く長いキスに、徐々に頭がぼぅっとしてきて、気づけばカーティスの腕が私の身体を囲い閉じ込めて。
私の視界も世界も感覚も、全てがカーティスに埋め尽くされて……。
「俺の人生で最高の獲物だな」
野卑にそんなことを言うくせに、片腕を背に回し、私が身動き出来ないほど強く抱き込んだカーティスは、もう一方の大きな手で、いつも私が寝てから忍び込んでいた時同様に、私の頭をただただ優しく撫で続けてくれています。
そんな優しい仕草の全てが、彼の乱暴な物言いを覆し、彼の深い愛情を示してくれて。
「今日はお前が何を言おうと最後まで止まらぬから覚悟しろ」
だから腕の中の私の顔色を見つつ、背中から回された手で遊ぶように愛撫を始めたカーティスが、意地悪そうにそう言っても不安は少しもありません。
それどころか、徐々に深まるカーティスの愛撫に身体が熱を持ち、その反応を間近に見つめられて、言いようもない恥辱が余計私の身体を熱くして。
いつまでも観察するようにジッと見つめられるのが恥ずかしくて、困ってにらみ返した私に、カーティスが見せつけるように薄く舌なめずりして、そのまま私の身体にかぶりつき、直に私の裸を味わい始めました。
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