熱中症になる前にエアコン設置すれば良かったと一瞬後悔したけど、今の生活が楽しすぎて戻りたくはない

4.異世界あるあるはまだ続く

聖女自体は、天に召されるとまた新たに聖女として命を受ける人が顕現するらしく
後継者に困ることは無い上に、聖女としての知識も既に持っているとのこと。
前聖女が亡くなった原因も知っていたらしいが前世の記憶を持っている訳ではないとのこと。

「何それ、ダライ・ラマみたいなもの？」と聞いたけど、
変な顔されてしまった。あ、知ってる訳が無かった。

えらい人に思わずタメ口叩いてしまったので思わず謝ったけど、
「そなたは「愛し子」ゆえに何の遠慮もいらん」と
目を細めて優しく言われてしまった。
あ、この瞳の色って琥珀というか蜂蜜色というか、金色なのか？
と益々王族説が浮上してきて焦っていたんだけど、
気にして無さそうな様子にホッと一息ついたところ、
自己紹介を忘れていたと、名前を教えてくれました。

辺境伯はオルレアン家のオリバー様、直系ではないがやはり王族に連なる者らしく
王位継承権は9位とのこと。(くっ意外と上位な気がする）

海外とかも含めてよくあるのが名前が先ってイメージだったんだけど、
どうもこの世界は、家名を第一にしているらしく、まずは家名を名乗ってからの自分の名前らしい。
ほぇー。日本っぽいところもあるんだな。と、どう見ても外国のイケメンにしか見えないオリバー様を見て驚いてしまった。
私の名前は、ヤマノ　カナって名乗っておきました。
(よくあるでしょ？真名を教えちゃダメってやつ）ウフフ

んで、横道にそれてしまったけど、新聖女様がいうには「愛し子」がいれば
この様な事故が万が一起こってしまっても、呪いで早死にする聖女が無くなるが、
この世界には居なかったらしく、異世界から連れてくるしかないと
召喚の儀を提案されたらしい。

オリバー様含め、色々な人が反対したらしいけど、
結局、聖女の権限で聖地があるこの辺境で儀式が行われ、条件の合う私が召喚されてしまったらしい。
条件が合わない場合は、召喚されないはずだったので良くも悪くもピンポイントだったみたい。