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第5章
襲撃
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「なんだ!何も言い返せないか!」
周りの反応を見て更に自信をつけた男爵は僕を指さし、厭らしい笑みを浮かべて大きな声を上げる。
僕を貶めるのが随分面白いらしい。
「話になりませんね。ドラゴンに好かれているのが僕だけならばレッドドラゴン達が騎士達に助力することはなかったでしょうね。彼等に僕は強力するようにと願ったことはありません。それがどういうことか聡明な男爵様ならお分かりでしょう?…さて、ナッパ子爵様。貴方はどういったご質問がおありなのでしょうか?」
「ぇ…あの」
「っこの!お前などマーフィー伯爵の言う通り魔力晶となっておれば良いのだ!!生きていることを恥じろ!この恥さらし!!」
相手にする価値もない男爵はスルーして、話をする価値のありそうなナッパ子爵へと話を振れば子爵の言葉を遮って男爵が声を荒げた。
領地を持たない者同士であっても男爵如きが子爵の言葉を遮ってはいけないし、内容もさっきよりも大問題である。
どこまで愚かなのかっと思わず取り繕う事も出来ず、額に手を当てて大きく溜息を吐き出す。
「ヨハネス、ガンナー」
「「っは!」」
会議室の隅に控えていた護衛達の名前を呼ぶと、何も言わずとも彼等は僕が言いたいことを分かってくれて、すぐに男爵を拘束し会議室の外へ引きずっていく。
「な、何を!お前ら私は男爵だぞ!護衛如きが雑に扱って良い人間ではない!!」
バタバタと無様に暴れて叫んでいるが、彼が何故ああも威張れるのか理解できない。
自己肯定感が高いことは素晴らしいけれど、他者をああも見下した物言いをすれば敵を多くつくるだけと何故分からないのか…
それにしても久々に『魔力晶になれ』なんて言われた。
男爵はマーフィー伯爵と言ったが、アニぺおばさまが僕に魔力晶になれなどと言うはずもなく、それを言っていたのは前マーフィー伯爵だ。
その辺りを間違えてはならないし、人に魔力晶となれというのは死ねと言っているようなもので…はぁ…ほんと理解できない。
バタンと会議室の扉が閉まったところで気持ちを持ち直し、正面を向いた瞬間背後に複数の気配を感じて影の中に沈み移動する。
ナッパ子爵の影から顔を覗かせると怯えていた子爵を更に怯えさせてしまって本当に申し訳ない。
そう思いながらも自分が先程まで座っていた席に視線を向けると剣を持った者共数名の剣が椅子に刺さっている状況だった。
奴等は先程ご退場してもらった男爵と同じような反応をしていた者共の護衛だったはず…
突然姿を消した僕に驚き慌てて護衛達に捜せ!と叫んでいる。
奴等が僕を捜している間、ナッパ子爵は怯えながらも声をあげず、寧ろ奴等から見えないように体をずらしてさえくれている。
「ナッパ子爵様、奴等以外の者を一か所に集められますでしょうか?」
「ぇ?…ぁ…やってみます」
こそっと声を掛けると戸惑いながらも子爵はさりげなーく動いて、さりげなーく僕に牙を向くつもりのない者達を一か所に集めてくれた。
配慮もできて仕事も優秀。
「皆さまを別室へ転移させます」
此処に居てはいつ火の子が飛び掛かるとも分からないし、僕がこれからやろうとしていることに巻き込みたくないのでそう言うと、一枚の魔法付与札を取り出し集まった者達を別室へと転移させた。
万が一に備えての別室は予め使用許可を得ていたので、僕達が急に現れてもそこに居た近衛騎士は一切驚くことなく、僕と目が合うと「副団長へ報告してまいります」と告げて部屋を早足で出て行った。
転移してもらった子爵達にはとりあえず部屋の椅子にかけてもらい、僕も近くの椅子へ腰かける。
少し遠くの方で大勢の人がバタバタと走り回る足音と誰かの叫ぶ声が聞こえてきて、思わずにんまりと笑ってしまい慌てて口元を掌で覆い隠す。
以前この笑い方をしてしまった時にヒュー様にすごく気持ち悪いって言われたんだ。
そんな顔を子爵達には見せられない。
周りの反応を見て更に自信をつけた男爵は僕を指さし、厭らしい笑みを浮かべて大きな声を上げる。
僕を貶めるのが随分面白いらしい。
「話になりませんね。ドラゴンに好かれているのが僕だけならばレッドドラゴン達が騎士達に助力することはなかったでしょうね。彼等に僕は強力するようにと願ったことはありません。それがどういうことか聡明な男爵様ならお分かりでしょう?…さて、ナッパ子爵様。貴方はどういったご質問がおありなのでしょうか?」
「ぇ…あの」
「っこの!お前などマーフィー伯爵の言う通り魔力晶となっておれば良いのだ!!生きていることを恥じろ!この恥さらし!!」
相手にする価値もない男爵はスルーして、話をする価値のありそうなナッパ子爵へと話を振れば子爵の言葉を遮って男爵が声を荒げた。
領地を持たない者同士であっても男爵如きが子爵の言葉を遮ってはいけないし、内容もさっきよりも大問題である。
どこまで愚かなのかっと思わず取り繕う事も出来ず、額に手を当てて大きく溜息を吐き出す。
「ヨハネス、ガンナー」
「「っは!」」
会議室の隅に控えていた護衛達の名前を呼ぶと、何も言わずとも彼等は僕が言いたいことを分かってくれて、すぐに男爵を拘束し会議室の外へ引きずっていく。
「な、何を!お前ら私は男爵だぞ!護衛如きが雑に扱って良い人間ではない!!」
バタバタと無様に暴れて叫んでいるが、彼が何故ああも威張れるのか理解できない。
自己肯定感が高いことは素晴らしいけれど、他者をああも見下した物言いをすれば敵を多くつくるだけと何故分からないのか…
それにしても久々に『魔力晶になれ』なんて言われた。
男爵はマーフィー伯爵と言ったが、アニぺおばさまが僕に魔力晶になれなどと言うはずもなく、それを言っていたのは前マーフィー伯爵だ。
その辺りを間違えてはならないし、人に魔力晶となれというのは死ねと言っているようなもので…はぁ…ほんと理解できない。
バタンと会議室の扉が閉まったところで気持ちを持ち直し、正面を向いた瞬間背後に複数の気配を感じて影の中に沈み移動する。
ナッパ子爵の影から顔を覗かせると怯えていた子爵を更に怯えさせてしまって本当に申し訳ない。
そう思いながらも自分が先程まで座っていた席に視線を向けると剣を持った者共数名の剣が椅子に刺さっている状況だった。
奴等は先程ご退場してもらった男爵と同じような反応をしていた者共の護衛だったはず…
突然姿を消した僕に驚き慌てて護衛達に捜せ!と叫んでいる。
奴等が僕を捜している間、ナッパ子爵は怯えながらも声をあげず、寧ろ奴等から見えないように体をずらしてさえくれている。
「ナッパ子爵様、奴等以外の者を一か所に集められますでしょうか?」
「ぇ?…ぁ…やってみます」
こそっと声を掛けると戸惑いながらも子爵はさりげなーく動いて、さりげなーく僕に牙を向くつもりのない者達を一か所に集めてくれた。
配慮もできて仕事も優秀。
「皆さまを別室へ転移させます」
此処に居てはいつ火の子が飛び掛かるとも分からないし、僕がこれからやろうとしていることに巻き込みたくないのでそう言うと、一枚の魔法付与札を取り出し集まった者達を別室へと転移させた。
万が一に備えての別室は予め使用許可を得ていたので、僕達が急に現れてもそこに居た近衛騎士は一切驚くことなく、僕と目が合うと「副団長へ報告してまいります」と告げて部屋を早足で出て行った。
転移してもらった子爵達にはとりあえず部屋の椅子にかけてもらい、僕も近くの椅子へ腰かける。
少し遠くの方で大勢の人がバタバタと走り回る足音と誰かの叫ぶ声が聞こえてきて、思わずにんまりと笑ってしまい慌てて口元を掌で覆い隠す。
以前この笑い方をしてしまった時にヒュー様にすごく気持ち悪いって言われたんだ。
そんな顔を子爵達には見せられない。
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