王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第5章

頑張った弟sideアドルファス

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これから浮上する城へ突入しようとしていた時にアーバスノイヤー家の門前に突如現れた、ボロボロの姿のルナイスを目にした時は全身の血の気が引いた。


深い傷は見当たらないものの、ぐったりとしているルナイスは疲弊しきっていた。




寝かしてやって、早急に治療を施してやりたいが、状況が分からないままでは身動きが取れなくなってしまう為、心を鬼にしてルナイスが眠らないように声をかける。

そして、口頭での説明を諦めたルナイスから記憶を見せられて、ルナイスが城でどう動き、そしてどんなに頑張ったのかを知った。




それだけではなく、もちろんルナイスが俺に伝えたかった相手の情報もしっかりと理解した。






急いで気を失ったルナイスを家のルナイスの部屋のベッドへ寝かせ、ウー・リンチュウの後任のシャオ・リンチュウに診せた。


診断結果は疲労。



記憶を見た俺の証言から、普段無理矢理に押さえ込んでいた魔力を解放したことで体への大きな負荷がかかったことも動けなくなってしまう程の疲労の原因であろうとのことだ。


もうひとつの原因は長期に渡る潜入捜査による心身の疲労。

ここまで長期間に渡る任務は今までしたことがなかったし、正直に言えばルナイスはそんなに体力があるわけじゃないし、心も本来はとても弱い子だ。




甘えたり、頼れる俺やノヴァがいない環境に長い間いたのでは疲れ果ててしまうのも仕方がない。

寧ろよくここまでやってくれたと思いっきり抱きしめてやりたいほどだ。





しかし、俺がルナイスに変わって事後処理をしている間の3日間ルナイスは目を覚まさなかった。

シャオ・リンチュウが細い管を使ったり、水を染み込ませたガーゼ何かを口に入れたりして、水分と栄養を取らせていたが、ただの疲労でこんなにも目を覚まさないものかと心配のあまり寝ているルナイスを連れて聖教会へ踏み込んだ。





シャオ・リンチュウも魔力が不安定になっていると言っていたし、俺もルナイスが門前に倒れた時に感じて魔力循環をしたが、それでもまだ魔力が不安定なままだったようで、同じ闇属性適合者の司教が魔力を整えてくれ、やっとルナイスの体から強ばりが消えた。

一先ずは安心だろうとなったところで目の前にノヴァが現れた。



その顔は酷く青白く、瞳は不安定に揺れているが転移先に誰が転移してくるのか分かるように先に魔力を飛ばしてきたところを見るときちんと冷静ではあるらしい。


ノヴァにルナイスの状況を説明し、眠るルナイスを交代で見ていたが、2、3日してそれぞれのやらなければならないことを済ませに外に出たのだが、そんな時に限ってルナイスが目を覚ましたとの報告が入った。






今朝、城を調べ終わり、城に報告に訪れていたが、ルナイスの目覚めの知らせを受けた瞬間に俺は転移の付与札を使ってるルナイスの元へと転移した。

丁度同じ時に報告を受けたらしいノヴァと数秒の差での到着だった。



「「ルナイス!」」


隣のノヴァよりも数秒早くついた俺がルナイスの頭をガッと抱え込むと、ノヴァはルナイスの両手を握った。

俺はノヴァのこういうところを気に入っている。



無理に俺達を引き離そうとせず、当たり前のように俺達の依存ともいえる関係を受け止めている。

それは俺の妻となったナイもそうだ。
ナイは寧ろ俺達がくっつくと眼福だ何だと言ってはしゃいでいるが…








ルナイスの頭を撫でてやりながら国王様が言っていたことを報告する。

ウォード家の爵位の繰り上げにルナイスは満足気に頷いている。
きっと自分のことじゃなくてノヴァを軽んじる馬鹿が少しでも減ることが嬉しいのだろう。


アーバストイヤー家としてもウォード家の爵位の繰り上げは喜ばしいことだ。

口に出したことは無いが、昔からよくアーバストイヤー家に来ていたノヴァは家族のように思っているし、ルナイスと結婚してからは書面上でも間違いなく俺の家族で、少しでも2人が公爵家に近い家格になることで色々とやりやすくなることもあるのだ。





兄の前で久々の再会にルナイスの顔中に唇をおとすノヴァは気に入らないが、今回ばかりはルナイスも嬉しそうだし、視線を逸らして見ていないことにしてやろう。




Side end


____________

仕事が変わり、なかなか更新が難しく話を進めることができずすみません。

今までpcで更新してたのですが、最近はスマホでの更新のため誤字、脱字が増えているかと思います。

落ち着いて更新ができるまでは不定期となりますが、今後ともよろしくお願いします!
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