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国王陛下の忠僕。

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瞼に日が当たり、ガインは朝が来た事を知る。



ガインは鎖に繋がれてベッドに横たわっていた身体を起こし、全裸のままベッドの縁に腰掛けてドアの方を見ていた。



願っても祈っても昨日と同じ事を繰り返す一日が始まる。

何かを変えられるとしたら、それは暴れ回って城を逃げ出す事でも、キリアンが言う様に尻を振って男のモノを欲しがる様なメス犬に成り下がる事ではないハズだ。



この今を打開出来る方法が、ある筈だ…

昨夜のカーキの呟きに、そのヒントが隠されているのでは無いか……







ノックも無くドアが開き、カーキとフォーンが部屋に訪れた。



「隊長、今日はしっかり起きてたんだ?

なぁに?俺達の事を待ちきれなかったのかな?」



朝から機嫌の良いフォーンは軽い口調で手をヒラヒラと振って、ベッドの縁のガインの隣に座った。



鼻歌を唄いながら左の手の平にとろみのある液体を乗せ、まとめた右手の指先に塗りたくる様に捏ねくり回し始める。



「じゃあ早速、お薬塗るからお尻をこちらに向けて孔を開いて貰おうかな。」



「……カーキ、俺が咎人ってのはどういう意味だ?」



ベッドの縁に腰掛けたガインの前に立つカーキを見上げ、ガインが訊ねた。

昨夜の食堂で、カーキがガインに呟いた言葉をガインはずっと考えていた。



「俺が罪を贖うとも……どういう意味なん…」



隣でガインのカーキに対する問い掛けを聞いていたフォーンが、噴き出して笑った。



「プッ!あははっ!凄い、凄いな隊長…超が付く程の天然ってヤツ?」



「……ああ、隊長は命の限り愛すべき馬鹿者だな。」



カーキもフォーンにつられた様に苦笑し、ガインの首に嵌められた鉄の首輪を力任せに引っ張ってベッドから立ち上がらせ、今度はベッドに両手をつかせて秘孔を晒したまま臀部を高く上げた格好を強いた。



「うグッ!!な、何をする!!」



「あんたはいつから、そんな狡い奴になったんだ?

答えを人に求めるんじゃない。自分で考えろ。」



カーキはフォーンの左手の平の粘液状態の薬に手を浸し、その手で己の屹立した自身にヌルルッと薬を塗りたくった。

粘液状の薬を纏った雄の杭の尖端をガインの後ろ孔に充てがう。

グニグニとガインの孔の入口をめくるように押し当てた切っ先で、まだ解されていない入口を強引に抉じ開け、ズヌンと一気に根元まで杭を埋め込んだ。



「ッああああっっ!!」



「このまま、孔の中全部に薬を擦り込んでやる。

朝から偉そうに余裕かましていたもんな。」



埋め込んだばかりの楔をズルっと引き抜きかけ、再びバチュッと深く埋め込む。

高く上がったガインの臀部の頂きに両手を置き、カーキは指が食い込む程に強くガインの尻肉を掴む。

開いた孔を窄める様に真ん中に寄せ、カーキはその孔を出入りする自身のペニスを見下ろした。



「ふぐっ…!んあっ!ああっ!や、やめ…!」



「痛くは無いだろう?もう、ねっとりと絡み付いて来ている。

順応性が高いな、あんたの身体は。ほじくられて嬉しそうにトロトロになって。

男を悦ばせる淫乱な身体をしている。」



尻を上げたままでベッドに突っ伏したガインはシーツを握り込み、否定の意を込めてフルフルと顔を左右に振った。



「薬のせいもあるかもだけどねー…って、カーキも自分のモノに直接薬を塗りたくったじゃん。

外側だから、効きは薄いかもだけど大丈夫?

くらくらしない?」



フォーンが心配する口ぶりだけで楽しげに訊ねた。



「そうだな、隊長を捕らえた時に使った時よりは薄めているし塗ったのは皮膚の外側だ。俺の意識を朦朧とさせる効果は無いな。

だが、催淫効果の方が微弱ではあるが効いてるかも知れん。

俺の性欲が止まらなそうだな。」



「いや、止めてよ。順番にって約束だろ。

俺だって隊長のメス孔を堪能したいんだから。」



「んあっ!ああ!!ああああっ!!」



シーツを掻きむしる様に握ったガインの身体が大きくしなり、ペニスの鈴口からベッドに向けビュルビュルッと白濁色の精液を飛ばした。


ベッドの縁に座って横からその様子を見ていたフォーンがクスクスと笑い、横から手を延ばして戒めるかの様にガインのペニスをグッと握る。



「あひぁ!!あうっ!!は、離せ…!」



「お行儀悪いなぁ隊長。ナニ、勝手に一人でイッちゃってんの?

ちゃんと、カーキがイくまで「待て!」してなきゃ駄目じゃん。」



「後ろはキュウッと締め付ける絶品なのに、前は随分とだらしなく垂れ流すんだな。

まぁ、前のはメスには必要無いモノだ。好きなだけ垂れ流していればいい。」



絶頂を迎えたばかりのガインに追い打ちをかける様にカーキが後ろから下肢を叩き付ける。

部屋の中にパンパンと小気味良い音が鳴り響き、ベッドに突っ伏したガインがベッドに顔を擦り付けて声を吸わせた。



「ひぐっ!もっ…!イッたばかり…!んぐっ…!!」



「えー?俺は必要無いなんて思わないけどな。尻尾みたいで見ていて楽しいし。

まぁ、使う事は無いんだろうけど。」



カーキに内膜を擦り抉られながら、ガインのペニスはフォーンの手によって強く握り込まれて吐精を塞がれた。

フォーンの手を、漏れ出した精液の残滓がヌルヌルと濡らしてゆく。



「ああ、早くもイきたくて苦しいんだな。

内側を思い切り収縮させ俺のを搾り出そうとするなんて…ふふっ、おねだり上手じゃないか。くれてやろう俺の熱いのを。」



肌が叩き合うパンパンという音に合わせ、バチュバチュと濡れた濁り音が重なる。

カーキは根元までギッチリと雄茎をガインに埋め込み、口から長い息を吐いた。



「っう……はぁぁぁ…………。」



やがてカーキを咥え込んだガインの孔の縁から、コプッと白濁の泡が溢れ出し、太腿を伝い始めた。



「カーキ、終わったよな?ほら、早く替わって!」



玩具を奪い合う幼子の様にフォーンがカーキを押しのける。

ガインの後ろ孔からズリュッと抜かされたカーキの楔は、まだ萎えておらずにその存在を誇示し続けていた。

その、径の大きな楔を抜かれた孔は白濁の細かな泡を含んだクリームを垂れ流したまま、ヒクヒクと収縮を繰り返す。



「まだ萎えてないんだ。どうしたらいい?」



「下の口は今から俺が使うの!カーキは上の口を使ってろよ!」



力の入らないガインの身体は、カーキの栓を抜かれた途端に足をついたベッドの下に崩れ落ちそうになった。

フォーンはガインの大きな身体を掬い上げ、脱力しきったガインをベッドの上に仰向けに転がす。

ベッドに仰向けにされたガインの両膝に手を置き、脚を身体の方に押し上げて孔を晒させ、栓を抜かれたばかりのガインの後孔にフォーンがグヌゥッと性器の挿入を果たした。



「んああっ………ぁ…や…」



「すっごい柔らか……こんなに抵抗無く、すんなり根元まで咥え込んじゃって。

歓迎されてるみたいで嬉しいよ、隊長。

たくさんほじくって、可愛がってあげるからね。」



声を張る力が失せたガインからは、フォーンの抽挿に合わせて短い呻きにも似た小さな嬌声があがる。



「…うっ…ンン…く…んくっ…ぐ…」



「控え目で奥ゆかしい隊長も何かイイねぇ!小さな声で喘ぐなんておしとやかな感じが!ねぇ、カーキ!」



「そうか?もう聞かせられなくてスマンな。」



カーキはガインの後孔から抜いたまま、硬度の落ちていない幹をグボッとガインの口に捩じ込んだ。



「ングッ!!」



「次が来るまで、コチラで奉仕して貰うとするか。」



頭を押さえつけられたままで、咥えさせられた巨杭が何度もグッポグッポとガインの口を出入りする。

ガインの上顎や舌の上に括れを擦り付ける様に出入りするカーキの雄根は口内に苦味のある粘液の残滓を置き、遠慮無しに喉の奥を目掛けて深く口の中を突き進む。



「ンンッ!んぐぅ!」



「隊長、涙目になってるじゃん。カーキ、少しは躊躇してやりなよ。」



「躊躇…………必要あるか?」



フォーンは少しだけ考える素振りを見せ、ニパッと笑顔を見せた。



「無いね!

俺達は陛下に命令された事をしているだけだし、許されてない事は一切していない。」


フォーンが腰をクンクンと突き上げ、ガインの後孔に挿れたまま動きを止めていた抽挿を再び始めた。



「可愛がってあげるって約束だもんね。いっぱい、ほじくってあげるからね、隊長。ほらっ!」



「ンンぐ!!!!」



フォーンがガインの中をミチミチに満たした楔を抜き差しする度に、先にカーキが注ぎ込んだ精液が孔縁から溢れてこぼれる。

バチュバチュと孔を出入りする杭の縁から垂れた淫液がガインの尻の谷間を伝いシーツに液溜まりを作る。

フォーンはガインの胎内を自身の性器の括れで擦りながら、戯れにガインの乳首を摘んで引っ張った。



「んぐぁっ!!」



「隊長、乳首弱っ!反応良すぎ!孔ん中がキュウっと締まったんだけど!隊長のスケベ孔の締め付けすごい、気持ち良ッ!出る!」



内側の肉壁を、吐精の脈動でゴンゴンと叩かれながら内側に熱液を撒かれ、促された様にガインもペニスの鈴口からジワジワと白濁液を垂れ流した。



「やめろとか、イヤだーとか言うけど、結局、隊長も気持ちいいんだよね。イっちゃってんだもん。」



「んんんー!!んごっ…!ふぶぁ!!」



カーキに口中深くに精を吐き出されたガインは、顔を苦しさに歪ませてカーキのモノから顔を逃げさせた。

腔内に収まらず溢れた白濁がガインの顔を塗らし、ガインは口元を押さえて何度も咳き込む。



「ゲホッ…!」



「こぼしたか。全て飲ませるつもりだったのだが。」



「カーキ、あまり隊長に無茶させないでよー俺も使うんだからさー大事にしてー?」









「…………俺は…」



軽い口ぶりで会話を交わすカーキとフォーンに向け、ガインが呻く様な低い声を出した。



「お前らに…そんなにも貶めたいほど恨まれ、憎まれているのか…?」



カーキとフォーンは互いに顔を見合わせ、ベッドに仰向けになったまま脱力し、それでも目だけは力強く自分達を睨め付けるガインを見下ろした。



「俺達は、ヤラシイ意味で隊長を貶めたいとは思っているけど、隊長を恨んだり憎んだりはしてないよ?」



フォーンが軽い口調で手を左右に振って否定し、呆れた様に溜め息をついたカーキが口を開いた。



「俺達は、陛下と陛下が愛する隊長も愛している。

だから陛下の望みを叶えるべく働いている。あんたを憎んだりしてない。」



「国が!城が!民が!死に絶えかけている、これが陛下の望む世界だってのか!?そんな中で、俺に与えられたコレは何の役割だ!」



脱力した身体でありながら感情を抑え切れなかったのか、激高した様に声を張ったガインに対し、フォーンが苛立つ様に小さく舌打ちをした。



「チッ…隊長はさぁ…陛下が1番望んでいた平和で幸せな未来を…その手で壊したんだよな。

無自覚なまま酷い事しといて、今の自分は被害者って顔をしてる。」



「フォーン!黙っとけ!」



カーキに怒鳴られ、フォーンが口を押さえて「黙ります」とアピールをしたが、フォーンの言葉は既にガインの耳に届き、薬のせいもあり微睡んだ思考の中を不安定に漂い始めていた。



「俺…?俺は……俺が……何を……」



「どちらにしろ、今それを考えるのは無理だ。隊長。

頭が働かないだろう。フォーン、お前も余計な事を…。」



ごめん、とジェスチャーのみで謝るフォーンと共にベッドから降りたカーキは衣服を整え、フォーンと共にドアに向かう。



「夕食の時間に、また迎えに来ます。」



「ま、待て…待ってくれ……!」



ベッドの上で脱力したままのガインがドアに向け手をのばすが、ドアは無情にも閉ざされてしまった。



「俺が……?俺が……何をした……?」


のばした腕がガクリと力無くベッドに降りる勢いで、自身の身体も深くベッドに沈む。



フザけた行為を繰り返している二人だが、ガインから見た二人は忠実に任務を遂行している兵士の顔をしている。

このフザけた行為が陛下からの命令であり、彼等は真面目な兵士であるがゆえに命令に背く事も無い。



「…だからって…お前ら…時々見せる、そのツラは何なんだよ…

ますますワケ分からんだろうが…」



━━いつ死んでも悔いはありません……みたいな━━



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