永遠に届かぬ楽園ー夢追い人の人生ー

〜スラム育ちの半端者が居場所を求めて世界最大の帝国で第二の人生を始める〜

世界最大の国家であるアムス大帝国の植民地、ダフォミラ。
その片隅にあるスラム街ティルポスで、アムス人の父とダフォミラ人の母を持つ青年は、薬物中毒者を始末しながら日銭を稼ぐ日々を送っていた。
薬に溺れ人間性を失った者たちを殺し続けるうちに、彼自身もまた人間らしい感情を失い、自らを「人型の獣」と呼ぶようになる。
そんなある日、唯一信頼していた雇い主のブリスクから一枚のチケットを手渡される。それは世界一の大国――アムス大帝国への片道切符だった。
差別によって職を失い、母を冤罪で亡くした過去。アムス人の翠眼とダフォミラ人の褐色肌を併せ持つ「半端者」として生きてきた現実。
再び差別されるかもしれない。それでも彼は決断する。
居場所を見つけるために。
そして、人型の獣としてではなく、一人の人間として生きるために。
これは最底辺のスラムから始まる、夢を追い続けた一人の男の人生である。

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