陛下の真実の愛と、私の真実の愛
十四歳の年、ブレンダは「聖盾の聖女」に認定され、皇帝の遣わした使者によって孤児院から連れ出された。
使者は彼女に、これから神殿で修行を積み、聖女としての務めを果たすのだと告げた。
しかし、彼女を待っていたのは神殿ではなく、皇帝の後宮だった。
そこで命じられたのは、皇帝の「真実の愛」を守る盾となること。
やがてブレンダは「帝国の薔薇」と称される皇帝の寵妃となり、同時に悪名高き悪女としても知られるようになった。
けれど、その後宮で、彼女もまた自分だけの「真実の愛」を見つけたのだった。
それから長い年月が流れたある日、ブレンダは病の床に伏す前皇帝のもとを訪れた。
そして、互いの「真実の愛」について語り始める。
*『常夜の地を見張る三人の聖女』シリーズ第4作
※本作は『婚約破棄から二十五年』『妹を殺したのは悪女』『公爵が三年』と同じ世界・時間軸で描かれる物語です。
前作でヴァール帝国が王国を包囲したその日に、別の場所で起きていた出来事を描いています。前作とのつながりはありますが、本作単独でもお読みいただけます。
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