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閑話
辺境伯子息は恋をする3
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俺たちは王都の唯一の学園に編入した。
勉強は、まあそこそこ。授業聞いてれば主席取れるチョロさだった。
実技も俺たちカムデンズ出身者は免除された。
実戦……それも最前線経験者に実技を強要するアホ学園じゃなかったのは僥倖だ。
俺たちが楽しみにしていたのはフロレスタ公爵令嬢ローズマリーの観察だ。決してストーキングじゃねえ!
そして衝撃の事実が判明する。
「ねえ…今日カフェでマリたんの後ろの席に陣取ってスネークったんだけど……マリたん、「午後ティー飲みたい」って呟いてたの……」
…………ん?
「僕も花壇のとこでローズマリー嬢を発見したんだけど、彼女、「にはちじゅうろく…」って呟きながら暗算してた…」
………え?かけ算九九!?
「中庭にさ、「ピィユー♪」って鳴く鳥いるよね?あのツブヤイターの音そっくりな…あれ聞いた瞬間に、マリちゃん反射的にポケット探ってたんだよね……」
んんんんん!?
確定だった。
道理でドリルヘアーじゃないはずだ。道理でヒロインをガン無視してるわけだ。道理で煌びやかなお姫様系じゃなくて、清楚系の奇跡の美貌になってるわけだよ!!
ローズマリー嬢は転生者だ。
俺はこいつらを見つける時に日本語で『敵襲だ!』って大声出したけど、ここじゃそれもできないしなあ…。
でもまあ…いきなり「俺たちも転生者でっす!」なんて名乗るのもなんだかなあ…。だって俺たちは【ローズマリー嬢を見守り隊】なんだし。
同じ転生者ということもあって、ローズマリー嬢がさらに身近に感じた。
勉強は、まあそこそこ。授業聞いてれば主席取れるチョロさだった。
実技も俺たちカムデンズ出身者は免除された。
実戦……それも最前線経験者に実技を強要するアホ学園じゃなかったのは僥倖だ。
俺たちが楽しみにしていたのはフロレスタ公爵令嬢ローズマリーの観察だ。決してストーキングじゃねえ!
そして衝撃の事実が判明する。
「ねえ…今日カフェでマリたんの後ろの席に陣取ってスネークったんだけど……マリたん、「午後ティー飲みたい」って呟いてたの……」
…………ん?
「僕も花壇のとこでローズマリー嬢を発見したんだけど、彼女、「にはちじゅうろく…」って呟きながら暗算してた…」
………え?かけ算九九!?
「中庭にさ、「ピィユー♪」って鳴く鳥いるよね?あのツブヤイターの音そっくりな…あれ聞いた瞬間に、マリちゃん反射的にポケット探ってたんだよね……」
んんんんん!?
確定だった。
道理でドリルヘアーじゃないはずだ。道理でヒロインをガン無視してるわけだ。道理で煌びやかなお姫様系じゃなくて、清楚系の奇跡の美貌になってるわけだよ!!
ローズマリー嬢は転生者だ。
俺はこいつらを見つける時に日本語で『敵襲だ!』って大声出したけど、ここじゃそれもできないしなあ…。
でもまあ…いきなり「俺たちも転生者でっす!」なんて名乗るのもなんだかなあ…。だって俺たちは【ローズマリー嬢を見守り隊】なんだし。
同じ転生者ということもあって、ローズマリー嬢がさらに身近に感じた。
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