祓い屋はじめました。

【閑話】式神会議

※音声のみでお送りしております。


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「今日の議題は？」
「ズバリ、ヒトミがマドカへの気持ちを認めたであろう件について、だ」
「やっと……！」
「そう！　やっと！」
「最初からその兆候はあったのになー」
「……遠い目になるな」
「長かったわね……」
「え!?　待ってください！　あの二人付き合ってなかったんですか!?」
「まあそう思いますよねぇ」
「そう思ってる『人間』もいるよねー」
「時間の問題だと思ったのに……」
「本当に長かった……」
「うんうん」
「マドカの苦労が報われる……」
「というか、『人間』のあの年齢って、いちばん恋愛事に興味がある年齢ですよね？」
「ヒトミはあちらで言うところの『性的マイノリティ』ってやつだからな」
「まあ、それは今でも変わらないけどな」
「そうですね」
「日光のあの時、、、に、ヒトミも薄々気付いた感じだったけど」
「あの時はまだ覚悟が足りなかったわね」
「今度こそ大丈夫だと信じたい……」
「まあ日光の時もヒトミの同意がなければ殴り込んでやろうかと思ってたけどな」
「馬に蹴られるわよ」
「マドカなら、今までのヤツとは違って安心だろう」
「本当にヒトミが嫌がることはしなさそうだものね」
「同意だな」
「霊力に関しては、まあ発展途上だが」
「ヒトミと比べる方が間違ってるだろ……」
「そうよねぇ」
「今後も、二人の関係の行く末は見守るということで」
「異議なし！」
「もちろんだな」
「ヒトミの気持ちが最優先の男だからな。問題ないだろう」
「オレたちがお膳立てしてやればもっと早かったと思うけど」
「そこは式神の管轄ではないからな」
「だよなー？」
「ヒトミが幸せになってくれるなら、我は良い」
「お、これこそ総意だよね」
「本当に……」