上 下
6 / 20

6

しおりを挟む
 月曜からまた鍛冶屋での仕事。
 かきん。
 かきん。
 かきん。
 と鍛冶場で仕事をしていると、鍛冶屋の親父さんから声をかけられた。
「サトウ、ちょっと休憩だ」
「はいっ」
 どうやら休憩をしていいらしい。
 ポーションを飲み、鍛冶場で休んでいたら、鍛冶屋に女の子が入ってきた。
「こんにちは」
「ああ。こんにちは。ああ。マリアさん」
 マリアさん。
 鍛冶屋の親父の一人娘。
 年齢は十八歳。
 かなりかわいいその女の子にオレの胸がどきりと音を立ててしまう。
「マリアさん、どうしたんですか?」
「いえ、サトウが武器の強化をしているところをちょっと見てみたくて、」
 というのはマリアさん。
「武器の強化ですか? 今、ちょっと休憩中ですけど、よかったら見ますか?」
「はい。見せてもらえるんですか?」
「マリアさんがどうしても見たかったらですけれど」
「はい。見たいです。見せてください」
「お安い御用ですよ」
 オレはポーションを飲んで休憩していたが、マリアさんにせっかく頼まれているのだからと、急にやる気になって、金づちを持ち始める。
 そしてそれをロングソードに使って使い始めた。
 かきん。
 かきん。
 かきん。
「!」
 マリアさんが驚いている。
 実際に目の前で武器の強化をしているところを見たことはなかったのだろう。
 マリアさんはオレが武器の強化をしているところを見て、喜んでくれた。
 鍛冶屋の親っさんはといえば、
「サトウ、すまねえなあ。そしてさすがはサトウだな。よくできている」
 と言って、ロングソードをみて、オレにそんなことを言ってくれていた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

異世界転移!?~俺だけかと思ったら廃村寸前の俺の田舎の村ごとだったやつ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:31,809pt お気に入り:2,224

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:1,214

異世界でショッピングモールを経営しよう

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:40,506pt お気に入り:1,435

転生したら唯一の魔法陣継承者になりました。この不便な世界を改革します。

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:1,348

処理中です...