巡りくる季節の途中で
小さい頃に出会ったあの子は、あたしのヒーローだった。
『きみ、つよいね。リクは、よわい子だから』
春の満開の桜も、夏の蝉時雨の暑さも、秋の木漏れ日の落ち葉も、冬の積雪の冷たさも、全部ぜんぶ通り過ぎても、もう、あの子に会えることは、なかった。
巡りくる季節の途中、また会えたと思ったのに、あたしのことは覚えていなかった。
相変わらず人気者のヒーローは、やっぱり時々、寂しそうな目をしていた。
本当は──
『ぼくは、つよくなんてない』
小さい頃から体が弱くて、心まで弱くなってしまった梨紅と、いつもみんなの中心にいる憧れの存在、一葉。
十年後に再び再会した二人は、カフェ「和やか」で出逢う人たちやご飯を通してお互いの弱さと強さを認め合っていく……
表紙:自作
『きみ、つよいね。リクは、よわい子だから』
春の満開の桜も、夏の蝉時雨の暑さも、秋の木漏れ日の落ち葉も、冬の積雪の冷たさも、全部ぜんぶ通り過ぎても、もう、あの子に会えることは、なかった。
巡りくる季節の途中、また会えたと思ったのに、あたしのことは覚えていなかった。
相変わらず人気者のヒーローは、やっぱり時々、寂しそうな目をしていた。
本当は──
『ぼくは、つよくなんてない』
小さい頃から体が弱くて、心まで弱くなってしまった梨紅と、いつもみんなの中心にいる憧れの存在、一葉。
十年後に再び再会した二人は、カフェ「和やか」で出逢う人たちやご飯を通してお互いの弱さと強さを認め合っていく……
表紙:自作
あなたにおすすめの小説
元カレは隣の席のエース
naomikoryo
ライト文芸
東京で燃え尽きたアラサー女子が、地元の市役所に転職。
新しい人生のはずが、配属先の隣の席にいたのは――
十四年前、嘘をついて別れた“元カレ”だった。
冷たい態度、不器用な優しさ、すれ違う視線と未練の影。
過去を乗り越えられるのか、それとも……?
恋と再生の物語が、静かに、熱く、再び動き出す。
過去の痛みを抱えた二人が、地方の公務員として出会い直し、
心の距離を少しずつ埋めていく大人の再会ラブストーリー。
三年前、私は婚約者を捨てた
ちょこまろ
恋愛
三年前、私は婚約者を捨てた。
嫌いになったわけではない。
他に好きな人ができたわけでもない。
ただ、彼の母に言われたのだ。
「あなたは、怜司を幸せにできますか」
その一言に答えられなかった美桜は、医師である婚約者・怜司の未来を壊すことが怖くなり、理由も告げずに東京を離れた。
誰も知らない海沿いの街で、ひとり静かに暮らす三年間。
忘れたかった。
でも、怜司の番号だけは消せなかった。
そしてある夜、かけるつもりのなかった電話が、三年ぶりに彼へつながってしまう。
愛していたから逃げた女と、置き去りにされても待ち続けた男。
発車ベルに消したはずのさよならが、もう一度、二人の時間を動かしはじめる。
切なくて、静かで、やさしい再会の恋愛短編。
報酬はその笑顔で
鏡野ゆう
ライト文芸
彼女がその人と初めて会ったのは夏休みのバイト先でのことだった。
自分に正直で真っ直ぐな女子大生さんと、にこにこスマイルのパイロットさんとのお話。
『貴方は翼を失くさない』で榎本さんの部下として登場した飛行教導群のパイロット、但馬一尉のお話です。
※小説家になろう、カクヨムでも公開中※
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
おやすみ、灰かぶりの眠り姫。
彩白 莱灯
ライト文芸
――「私を抱いて」 ―― そうしたら……もう少しだけ、生きられるから。
一石宏人は平凡であることを憂いていた。周囲の人間は成功しているのに、同様に努力しているはずの自分は報われない。その気持ちを吐き出すこともできず、ただ逃げたいと思う日々を過ごしていた。
ある夜、ネオンが花畑のように輝く街中で、蝶のように色気を放って周囲を魅了する、混沌とした黒い瞳の女性に目を奪われた。
再会は早かった。蛾のように邪険にされ、いじめられている同級生こそがその彼女だったのだ。
やっと、最後まで読む事ができました。花火大会のシーンが、すごくキュンキュンしました。あと、おまつりの食べ物が目に浮かんで食べたくなりました。もっともっと、一葉がお父さんと、どんな話をしたか気になったので、知りたかったです。たくさん、物語が続きそうですが、最終回で、残念でした。いろいろ悩みながら一歩一歩解決していって、良かったです。
虹色うさぎさん
長いお話を最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!
花火大会にキュンキュンしてもらえてよかったー!
番外編で一葉の父が和やかにやってきてみんなと話すシーンとかを書いても楽しそうかもですね。終わってしまうのが残念と言ってもらえて嬉しいです…!みんなそれぞれの道をこれからも悩みながら進んでゆくと思います。最後まで見守ってくださり、ありがとうございました(*´-`)
少しでも力になれば、と投票させていただきました💕
上手く説明出来ない自分がもどかしいのですが、りろ先生のデビュー作『春の真ん中〜』でも感じた
「相手の弱さまで受けとめる」愛に溢れた作品でした! また感想送られせて下さい!
未苑さん、いつも応援ありがとうございます!
愛に溢れた作品と言っていただけることがすごく嬉しいです…!今作も、キャラ一人一人を私自身も好きになって書けたので愛たっぷり詰まっています♡
ぜひまた感想おまちしてます!
梅ジュースは実際に義母が作っているのを参考にしました♪美味しいですよ〜!
ヒーローに会いたがっていた梨紅が、最後には一葉くんのヒーローになる。
確執のある父親に真正面から向き合って「つよい子」になれた一葉くんが、本当に梨紅のヒーローになる……✨✨
助け、助けられる関係性がとても良かったです!!
淡くて甘い恋の展開に胸キュンしつつ、2人が子供時代から脱却する成長が眩しかったです。
梅ジュース飲みたいです(笑)
未苑さんー!
最後まで梨紅と一葉の成長を見守ってくださり、素敵な感想をありがとうございます!
きゅんとしてもらえて嬉しいですー!(*´-`)♡
完結お疲れ様でした。
身体が弱かった梨紅が子供の頃のヒーロー一葉と再会。
一葉が海くんと触れ合うシーンが彼の優しさとあたたかさを感じてすごく好きでした。
一葉くんも彼が抱えているものがあって葛藤しているところを梨紅の存在が救いになる。
梨紅が守られるだけじゃないのも魅力的でした。
花火大会はきゅんきゅんですね。
甘酸っぱい青春ストーリー。
素敵なお話をありがとうございました。
花音さん、最後まで読んでくださりありがとうございます!
一葉と海の関係性、私も好きです。幼い頃は人と接することが好きだった一葉だからこそ海ともすぐに仲良くなれたんだと思います。
花火大会、きゅんとしてもらえて嬉しいです…!!素敵な感想をありがとうございましたー♡
佐々森りろ様、お疲れ様です!!
4月時点で作品はひっそりと読ませていただいておりましたが、
無事に完結されたとのこと、おめでとうございます!!
ちょっと5月に入っていからお話はまだ置いきれていないのですが、
家族の絆とか熱い友情といった話は書くのが不得手なもので、
たまに参考にさせていただ居ていたりします!!
今回のライト文芸大賞も高順位に位置していらっしゃいますので、
このまま最終日まで駆け抜けてください!!
※微力ですが、投票もさせていただきました。
響華さん、いつも応援ありがとうございます!!嬉しいですー!最後まで頑張ります!
最終話まで読みました。
カフェで繰り広げられる甘酸っぱくて爽やかな青春ストーリーでしたね。出てくるキャラクターが皆良い子たちだったので、応援したくなりましたね。もう親目線で物語を読んでいました。
一葉に抱いていたヒーローは幻想だったのか? それとも本物だったのか? 一葉に梨紅は憧れるだけなのか?
そういった部分も物語に盛り込みつつ、彼のことを知ろうと勇気を振り絞って頑張る梨紅の姿が眩しかったです。
咲子さんの大人目線の厳しさと優しさもとても良かったです。初めてのバイト先の人が咲子さんで、本当に恵まれていましたね。
優成君と日向子ちゃんの恋路。梨紅と一葉の恋路。彼、彼女等がこれから先、どのような付き合いをして、変わっていくのか? とても気になる終わりでしたね。
とても温かく優しい物語をありがとうございました! 完結お疲れ様でした。
騰成さん、最後まで読了ありがとうございました!
親目線!あたたかい気持ちで見守ってもらえたならすごく嬉しいですー!
大人の存在って大事ですよね。私も職場経験で、いろんな大人を見て来ましたが、良い縁に巡り合ってきたなと感じることが多いです。騰成さんもこれから先も良い縁に恵まれますように。
あたたかくて優しい物語を書くことは私の目指すところなのでとても素敵な感想を頂けて幸せです。
推しキャラは日向子ちゃんですね。
この子は周囲を明るくできる性格してますから。
わーい!騰成さんの推しは日向子ちゃん!
私も彼女大好きです!書いててめちゃくちゃ楽しかったので嬉しいです!
佐々森さんは家族の描写がうまいなとなんとなく思いました。料理を作っているお母さんや、久々の帰還を果たす父さんに喜んで抱きつく海ちゃんの姿がリアリティを引き出していますね。
家族の日常を書くの好きかもしれない!と、最近思い始めていたので、うまいと言っていただけるのがとても嬉しいです!ありがとうございます(*´-`)強みにしていきたいです。
完結おめでとうございます!完読いたしました!!最初は一葉くんがチャラいのかなと思いつつ笑
ずっといい男でこんな彼氏と手をつないで花火大会に行きたい人生でした←
私が一番好きなキャラは咲子さんです。高校生と言ってもまだ子どもたちなので、見守る大人の咲子さんの描写がぐっと話を支えているなと感じていました。
高校生たちのキラキラな巡る季節をゆっくり楽しませていただきました!
素敵なお話ありがとうございました!
ミラさん、最後まで読んでくださりありがとうございました!
一葉、ほんといい男ですよね!その気持ち分かります笑
そして、咲子さんを好きと言っていただけて嬉しいです。この方なしでは進まないくらい重要なキャラでしたので、好きになってもらえたのが本当に嬉しい…!
キラキラを感じてもらえたことに大感謝です!
一番乗りの読了、素敵な感想、ありがとうございました(*´-`)
梅ジュース物語に出てくるやり方で、本当に作れるのですか?とても、気になりました(笑)
虹色うさぎさん、ありがとうございます。
梅ジュースは実際に義母が作ってくれているやり方を書いています!
なので、レシピは梨紅が咲子さんに教えた通りで出来上がりますよ。お砂糖の量は好みですが、梅約1キロに上白糖一袋を入れているうちの作り方は、かなり甘めです。
良かったらお試しください〜♪
まだ第1章しか読めていないのですが、青春のキラキラ感がそこにはありました。
日向子ちゃんのキャラクターがすごくよくて
引っ張っていく感じが、人見知りの梨紅といいバランスになっていて
読んでいて楽しい雰囲気が伝わってきました
人見知りでも自分のヒーローを探そうとしていた梨紅もまた
本当は自分の意志がしっかりある子なんじゃないかなと思ってます。
続きが楽しみです。
莉都さん!読んでくださり感想ありがとうございます(*´-`)
青春のキラキラを感じていただけて嬉しいです!
日向子ちゃん、私もお気に入りのキャラなので、今後の一葉くんとの掛け合いもぜひ見て欲しいですー。続きも楽しんで頂けますように…!
虹色うさぎさん、感想ありがとうございます!!
更新追ってくださり嬉しいです(*´-`)
一葉くんと日向子ちゃんのことを分かってもらえているのが伝わってきます…二人のやりとりは書いていて楽しかったし、まだまだありますので今後もぜひお楽しみに♪