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11~20話
19a、…………あれっ??
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グレニスの腿に乗り上げ、バランスを失って首筋にしがみつく。
んもう、強引な……すんすんすんすん
首筋に鼻を埋める私をグレニスが抱え直せば、いつかのように膝の上で横抱きになった。
逞しい腕に抱きしめられ、薄い寝衣越しにグレニスの体温を感じる。触れ合った胸からトクトクと、お互いの鼓動さえ伝わってしまいそうだ。
すっぽりと大きな身体に囲われて、嬉しいやら、恥ずかしいやら、かぐわしいやら。
鍛練後に湯浴みをしたのだろう、グレニスの身体からはミントのような石鹸の香りがする。
グレニスの香りそのものの方が好きだけれど、ミントの香りに混じってすっきりと香る今の香りも悪くない。
爽やかな香りを深く吸い込めば奥から野生的な香りが表れて、なかなかどうして宝探しのような赴きがある。
すーんすんすんすん
「リヴェリーは本当に俺の匂いが好きだな」
ドキリ
「はい……、好きれふ、よ」
ドキドキと忙しない鼓動が、じりじりと熱を持つ頬が、グレニスにまで伝わってしまわないだろうか。
赤い顔に気付かれないよう、ぐりぐりと首筋に顔を埋める。
んもう、強引な……すんすんすんすん
首筋に鼻を埋める私をグレニスが抱え直せば、いつかのように膝の上で横抱きになった。
逞しい腕に抱きしめられ、薄い寝衣越しにグレニスの体温を感じる。触れ合った胸からトクトクと、お互いの鼓動さえ伝わってしまいそうだ。
すっぽりと大きな身体に囲われて、嬉しいやら、恥ずかしいやら、かぐわしいやら。
鍛練後に湯浴みをしたのだろう、グレニスの身体からはミントのような石鹸の香りがする。
グレニスの香りそのものの方が好きだけれど、ミントの香りに混じってすっきりと香る今の香りも悪くない。
爽やかな香りを深く吸い込めば奥から野生的な香りが表れて、なかなかどうして宝探しのような赴きがある。
すーんすんすんすん
「リヴェリーは本当に俺の匂いが好きだな」
ドキリ
「はい……、好きれふ、よ」
ドキドキと忙しない鼓動が、じりじりと熱を持つ頬が、グレニスにまで伝わってしまわないだろうか。
赤い顔に気付かれないよう、ぐりぐりと首筋に顔を埋める。
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