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31~40話

39d、なかなかどうして癖になる ※

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 とんでもない感触にようやく状況を理解した私は、硬い腹に手を突っ張ってそこから逃れようともがいた。

「やっ、やだやだ! ダメっ! 汚いから離して……!」

 がっちりと掴まれた腰はびくともしないけれど、往生際悪くじたばたと脚をばたつかせる。

「汚いものか。俺のことは気にするな」

「無理ですっ! そんな所見ないでください!!」

「リヴだってさっきから見ているだろう」

「うぐ……」

 それに関してはグレニスだって協力的だったではないか。

 反論に詰まり動きを止めた私の腰をあやすように撫でながら、グレニスの指先がついと秘部をなぞる。

「ひゃぁっ」

「……濡れているな」

「なっ、ちゃんと拭いてますっ!」

 それとは別だ、とくぐもった声がしたかと思えば、今度はぬるりと温かな感触が秘部を伝った。

「んんっ! ふゎ、……あっ、あぁ……っ」

 触れた場所からぞわぞわと快感が広がり、全身の力が抜けていく。

 突っ張っていた腕がへたり、顔までぺたんと下腹につけて、思考の霧散していく頭で眼前の屹立を見つめる。

「んぅ……、んっ、んっ……」

 これは何をされているのだろう……?
 先ほどの指の感触とも違う。にゅるにゅると滑る感触はくすぐったさにも似てもどかしく、けれど今までに味わったことのないほどの快感が私を支配していく。

 グレニスの触れる秘部からは、ぴちゃ、ぴちゃ、と濡れた音がする。

 濡れた…………?

「えっ、やっ、舐め———っ!? きたな……! んくっ、ふっ……」

 抗議したくても、そこを舐められれば溢れるのは嬌声ばかり。

 広げた舌にべろりと全体を舐めあげられ、尖らせた舌がくにくにと割れ目に沿って往復する。
 じゅっと啜るような音については、それ以上考えないことにした。
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