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5 国王陛下と王妃様に謁見 (アメリア視点)
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ーーイシド伯爵家の別邸にてーー
「ヴィセンテ、病院のほうはどうかしら?」
「はい、大丈夫です。私がきっちり管理監督していますし、アリッサも前と変わらず頑張っていますよ。経理主任のイザベルもあいつらがお金を横領している証拠を握っています」
「そう、とにかくあのおバカさんを泳がしておくにしても患者さんに迷惑がかからないようにしなければね。でも、あいつらはろくに病院にいないのね? いないほうが仕事がはかどるって、とんだお荷物ねぇ」
「はい、とんだ大荷物ですね。さっさと追い出したいところですが、なにかお考えがあるんですね?」
「ええ、もちろんよ!」
私はヴィセンテを呼んで病院の報告を受けていた。イアンはまともに病院内にいることはなく、キャサリンと医師会の会合、会議、パーティ等と理由をつけて、すぐにいなくなるらしい。
ーー清々しいほどのクズねぇ。こんなのとよくも今まで夫婦だったわ。
ふと視線を感じてヴィセンテの方を見ると、とても心配そうに私を見つめていた。
「こんな不誠実な愚か者がアメリア様の夫とは、先代も見る目がなかったのでしょうか・・・・・・こんな男はさっさと捨てて、もっと大事にしてくれる男と再婚するべきですよ」
「再婚? それは考えていないわ。私は子供が産めないのよ・・・・・・だから、結婚は意味がないわ。そうだ、姉の子供達を紹介するわ」
私はカーティスとアネットをヴィセンテにひきあわせた。ヴィセンテは子供好きらしく、わずかな時間ですっかり二人が懐いていた。
「ヴィセンテのことがとても大好きになったのね? どうしてかしら?」
私は二人の子供達をからかった。
「パパに、いえ、お父様に似ているんですよ。黒い髪と瞳。それから、優しい雰囲気も」
カーティスは、嬉しそうに微笑んだ。
「うん、そうなのよ。お母様、このヴィセンテさんはパパみたい。この人がお父様になってくれればいいのに」
アネットは、はしゃぎながらとんでもないことを言う。私は顔が赤くなってしまう。ヴィセンテがいい人なのはわかっている。けれど、彼は平民なのだ。結婚など許されるわけがない。
ꕤ୭*
「さて、これから私は国王陛下に謁見しなければなりません。二人とも用意をして国王陛下にお会いしますよ」
「え? 国王陛下に?」
ヴィセンテはびっくりしているが、この子達を別邸に連れてきてから謁見の申し込みはすでにしてあった。こんなケースで子供を引き取りたい場合は国王陛下の許可がいるのだ。
私は子供達を連れて馬車に乗るが、なぜかヴィセンテまで乗り込んでいる。
「え? どうしたの? ヴィセンテは病院に戻ってよ」
「あのね、お母様、アネットがパパ・・・・・・じゃなくてお父様みたいだからもっと一緒にいたいって。ごめんなさい。僕も、もっとおしゃべりしたいんだ」
「やれやれ。そうしたら、夕方までですよ。ヴィセンテは夜間の当直でしょ? 夕方には戻って仮眠をとらないといけないわ」
「はい、そうさせてもらいますよ」
ヴィセンテは、ニコニコと笑ってアネットの話相手になっていた。きっと、お姉様の夫は子煩悩な父親だったのだろう。お姉様は事故で亡くなりこんなことになってしまったけれど、夫には恵まれたようだわ。
ーーそれにしてもこの子達の善良な両親は亡くなって、なぜこの子達を虐待していた悪人の伯父や伯母は生きているのかしら? お姉様達はこんな可愛い子を残して死ななければならなかった。善人が死に、邪悪な人間が生きている不思議。
「神様って・・・・・・不条理なことをなさるわ・・・・・・」
私は馬車の窓から移りゆく景色を眺めながらつぶやいたのだった。
もちろん、あの邪悪な伯父や伯母は私が執事に命じてしっかり地獄におくってあげた。あの者達は死ぬまで炭鉱からでてこれない。地獄のようにきつい職場を与えてやったから、きっと死ぬより辛い目にあっているはずだった。
王宮に着き、私達は応接室に通された。ヴィセンテは応接室でそのまま待ってもらい、私と子供達は謁見室にむかったのだった。
「国王陛下におかれましては・・・・・・」
「あぁ、よい、よい。堅苦しい挨拶は無用じゃ。それで、今回はイシド伯爵家の跡継ぎの話だと聞いているが」
「はい。この姉の子供達を正当なイシド伯爵家の跡継ぎとして認めていただきたいのです」
「それはいかんよ。姉のエディスは家出して勘当されている。その子供も貴族籍には戻れん。なにかやむにやまれぬ事情がある場合でなければ・・・・・・」
「事情はあります。お恥ずかしい話ですが、私は身体に不具合がありまして子供を授かることはできないのです。夫はおりますが浮気者で、余所の女を孕ませてイシド伯爵家をのっとろうとする不届き者ですわ。これが、やむにやまれぬ事情ですわ」
「なんだと! イシド伯爵はそなたで、夫君は婿だろう? そんな男が余所の女に、いくら子供を産ませたとて到底跡継ぎとは認められん!」
「はい、その通りです。ですが私はその夫に追い出され、本邸には愛人が当主の私の部屋で暮しております。これが、やむにやまれぬ事情でなくてなにになりましょう?」
「それは、もちろん『やむにやまれぬ事情』ですとも! 不謹慎な愚か者が! 国王陛下、これは貴族社会を脅かす一大事ですわ! 一滴の血も入っていない者が、我が物顔で爵位を奪おうとするとは!」
「うむ。確かに、それでその子供が姉の子である証拠は?」
「こちらが姉の平民用戸籍でこの子達の父親と結婚し、母になったことの証明書と出産記録です」
「ふむ。この子達は確かにイシド伯爵家の長女エディスの子供達だと認めよう。しかし、エディスは貴族籍には戻せぬから特別にアメリアの実子扱いの養子とすることを許可する! で、その愚か者の婿はどうするかなぁ。厳しい罰を与えねばな」
「そうですねぇーー。そろそろ愛人が妊娠する頃でしょう。その女のお腹が大きくなってから、王家主催の舞踏会がありますわね?」
「そんな舞踏会など聞いていないが・・・・・・」
国王陛下が首をひねると、王妃様がクスクスと忍び笑いを漏らした。
「あら、ありますとも! 早速、皆の者に招待状を手配しなければ・・・・・・楽しいゲームがみられそうですわ。こんなバカはやはり見せしめにしませんとねぇ? そうでしょう、アメリア?」
「はい、王妃様。おっしゃる通りですわ」
私と王妃様は、にっこりと笑い合ったのだった。そして、王妃様を溺愛なさっている国王陛下は同じように上機嫌でおっしゃった。
「うむ。楽しい舞踏会にしようなぁ!」
「ヴィセンテ、病院のほうはどうかしら?」
「はい、大丈夫です。私がきっちり管理監督していますし、アリッサも前と変わらず頑張っていますよ。経理主任のイザベルもあいつらがお金を横領している証拠を握っています」
「そう、とにかくあのおバカさんを泳がしておくにしても患者さんに迷惑がかからないようにしなければね。でも、あいつらはろくに病院にいないのね? いないほうが仕事がはかどるって、とんだお荷物ねぇ」
「はい、とんだ大荷物ですね。さっさと追い出したいところですが、なにかお考えがあるんですね?」
「ええ、もちろんよ!」
私はヴィセンテを呼んで病院の報告を受けていた。イアンはまともに病院内にいることはなく、キャサリンと医師会の会合、会議、パーティ等と理由をつけて、すぐにいなくなるらしい。
ーー清々しいほどのクズねぇ。こんなのとよくも今まで夫婦だったわ。
ふと視線を感じてヴィセンテの方を見ると、とても心配そうに私を見つめていた。
「こんな不誠実な愚か者がアメリア様の夫とは、先代も見る目がなかったのでしょうか・・・・・・こんな男はさっさと捨てて、もっと大事にしてくれる男と再婚するべきですよ」
「再婚? それは考えていないわ。私は子供が産めないのよ・・・・・・だから、結婚は意味がないわ。そうだ、姉の子供達を紹介するわ」
私はカーティスとアネットをヴィセンテにひきあわせた。ヴィセンテは子供好きらしく、わずかな時間ですっかり二人が懐いていた。
「ヴィセンテのことがとても大好きになったのね? どうしてかしら?」
私は二人の子供達をからかった。
「パパに、いえ、お父様に似ているんですよ。黒い髪と瞳。それから、優しい雰囲気も」
カーティスは、嬉しそうに微笑んだ。
「うん、そうなのよ。お母様、このヴィセンテさんはパパみたい。この人がお父様になってくれればいいのに」
アネットは、はしゃぎながらとんでもないことを言う。私は顔が赤くなってしまう。ヴィセンテがいい人なのはわかっている。けれど、彼は平民なのだ。結婚など許されるわけがない。
ꕤ୭*
「さて、これから私は国王陛下に謁見しなければなりません。二人とも用意をして国王陛下にお会いしますよ」
「え? 国王陛下に?」
ヴィセンテはびっくりしているが、この子達を別邸に連れてきてから謁見の申し込みはすでにしてあった。こんなケースで子供を引き取りたい場合は国王陛下の許可がいるのだ。
私は子供達を連れて馬車に乗るが、なぜかヴィセンテまで乗り込んでいる。
「え? どうしたの? ヴィセンテは病院に戻ってよ」
「あのね、お母様、アネットがパパ・・・・・・じゃなくてお父様みたいだからもっと一緒にいたいって。ごめんなさい。僕も、もっとおしゃべりしたいんだ」
「やれやれ。そうしたら、夕方までですよ。ヴィセンテは夜間の当直でしょ? 夕方には戻って仮眠をとらないといけないわ」
「はい、そうさせてもらいますよ」
ヴィセンテは、ニコニコと笑ってアネットの話相手になっていた。きっと、お姉様の夫は子煩悩な父親だったのだろう。お姉様は事故で亡くなりこんなことになってしまったけれど、夫には恵まれたようだわ。
ーーそれにしてもこの子達の善良な両親は亡くなって、なぜこの子達を虐待していた悪人の伯父や伯母は生きているのかしら? お姉様達はこんな可愛い子を残して死ななければならなかった。善人が死に、邪悪な人間が生きている不思議。
「神様って・・・・・・不条理なことをなさるわ・・・・・・」
私は馬車の窓から移りゆく景色を眺めながらつぶやいたのだった。
もちろん、あの邪悪な伯父や伯母は私が執事に命じてしっかり地獄におくってあげた。あの者達は死ぬまで炭鉱からでてこれない。地獄のようにきつい職場を与えてやったから、きっと死ぬより辛い目にあっているはずだった。
王宮に着き、私達は応接室に通された。ヴィセンテは応接室でそのまま待ってもらい、私と子供達は謁見室にむかったのだった。
「国王陛下におかれましては・・・・・・」
「あぁ、よい、よい。堅苦しい挨拶は無用じゃ。それで、今回はイシド伯爵家の跡継ぎの話だと聞いているが」
「はい。この姉の子供達を正当なイシド伯爵家の跡継ぎとして認めていただきたいのです」
「それはいかんよ。姉のエディスは家出して勘当されている。その子供も貴族籍には戻れん。なにかやむにやまれぬ事情がある場合でなければ・・・・・・」
「事情はあります。お恥ずかしい話ですが、私は身体に不具合がありまして子供を授かることはできないのです。夫はおりますが浮気者で、余所の女を孕ませてイシド伯爵家をのっとろうとする不届き者ですわ。これが、やむにやまれぬ事情ですわ」
「なんだと! イシド伯爵はそなたで、夫君は婿だろう? そんな男が余所の女に、いくら子供を産ませたとて到底跡継ぎとは認められん!」
「はい、その通りです。ですが私はその夫に追い出され、本邸には愛人が当主の私の部屋で暮しております。これが、やむにやまれぬ事情でなくてなにになりましょう?」
「それは、もちろん『やむにやまれぬ事情』ですとも! 不謹慎な愚か者が! 国王陛下、これは貴族社会を脅かす一大事ですわ! 一滴の血も入っていない者が、我が物顔で爵位を奪おうとするとは!」
「うむ。確かに、それでその子供が姉の子である証拠は?」
「こちらが姉の平民用戸籍でこの子達の父親と結婚し、母になったことの証明書と出産記録です」
「ふむ。この子達は確かにイシド伯爵家の長女エディスの子供達だと認めよう。しかし、エディスは貴族籍には戻せぬから特別にアメリアの実子扱いの養子とすることを許可する! で、その愚か者の婿はどうするかなぁ。厳しい罰を与えねばな」
「そうですねぇーー。そろそろ愛人が妊娠する頃でしょう。その女のお腹が大きくなってから、王家主催の舞踏会がありますわね?」
「そんな舞踏会など聞いていないが・・・・・・」
国王陛下が首をひねると、王妃様がクスクスと忍び笑いを漏らした。
「あら、ありますとも! 早速、皆の者に招待状を手配しなければ・・・・・・楽しいゲームがみられそうですわ。こんなバカはやはり見せしめにしませんとねぇ? そうでしょう、アメリア?」
「はい、王妃様。おっしゃる通りですわ」
私と王妃様は、にっこりと笑い合ったのだった。そして、王妃様を溺愛なさっている国王陛下は同じように上機嫌でおっしゃった。
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