【完結】旦那様、契約妻の私は放っておいてくださいませ

青空一夏

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21 侍女が病気?

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 私は王女殿下たちのお勉強をみております。この国には二人の王女殿下がいまして、カサンドラとアリシアというお名前です。お二人ともとても可愛くて素直な良い子たちなのです。

「アイビーはトラビスお兄様が嫌い?」
「今はお勉強中ですからね。集中してください」
「アイビーがトラビスお兄様と結婚したら、ずっとアイビーといられる? そしたら、すごく嬉しいなぁ」
 
 このようなことをおっしゃってくださる王女殿下たちに、私も嬉しくなってしまいます。子供って可愛いですね?
 ですが、トラビス王子殿下と結婚するとどうなるのでしょうか? 全く想像できませんね。

 だって、私は貧乏な男爵令嬢だったのですよ? 王子殿下の妻になるだなんて、恐れ多すぎて身が震えます。トラビス王子殿下の顔は地味ですから好みのタイプではあります。カイド様と違って、こちらは信用できそう・・・・・・ん?

 王女殿下たちに歴史の穴埋め問題をさせていた私は、解き終わるのを待ちながら窓の外に目を向けました。すると、トラビス王子殿下が裏庭に向かう姿を見かけ、その数分後には侍女のひとりが同じく裏庭に向かいます。

 この時期の裏庭に見るべきものがあったでしょうか? 華やかな花々は王宮の前庭と中庭に植えられています。裏庭は薬草園が広がり、その先は森になっていますよ。トラビス様が薬草を好きだとは思いませんでしたね。

 30分ほどした頃でしょうか。先に裏庭からの道を歩いてきたのは侍女でした。それから数分後にはトラビス王子殿下が現れます。

 おふたり人とも、ちょっと衣服と髪が乱れて顔も赤いようでした。はっ! きっと、おふたりは新薬を作るために薬草の世話をしていたのに違いありません。

 もしかしたら、あの侍女の母親とか妹が重い病気なのでしょう。それを聞いたトラビス王子殿下が助けるために、こっそりふたりで薬草を育てているのですわ!なんというお優しいトラビス王子殿下なのでしょう。これは私もお手伝いをしなければいけませんわね?

 翌日も同じような状況を目撃した私は、早速王女殿下たちに自習をさせて、裏庭に向かいましたよ。

「あん・・・・・・あん・・・・・・あっ、あーー」

 大変! 発作でしょうか? あの侍女が病気だったようですわね! 私は声のする方角に急いで向かいましたよ。

 さて、私が駆けつけた現場では・・・・・・
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