21 / 23
21 侍女が病気?
しおりを挟む
私は王女殿下たちのお勉強をみております。この国には二人の王女殿下がいまして、カサンドラとアリシアというお名前です。お二人ともとても可愛くて素直な良い子たちなのです。
「アイビーはトラビスお兄様が嫌い?」
「今はお勉強中ですからね。集中してください」
「アイビーがトラビスお兄様と結婚したら、ずっとアイビーといられる? そしたら、すごく嬉しいなぁ」
このようなことをおっしゃってくださる王女殿下たちに、私も嬉しくなってしまいます。子供って可愛いですね?
ですが、トラビス王子殿下と結婚するとどうなるのでしょうか? 全く想像できませんね。
だって、私は貧乏な男爵令嬢だったのですよ? 王子殿下の妻になるだなんて、恐れ多すぎて身が震えます。トラビス王子殿下の顔は地味ですから好みのタイプではあります。カイド様と違って、こちらは信用できそう・・・・・・ん?
王女殿下たちに歴史の穴埋め問題をさせていた私は、解き終わるのを待ちながら窓の外に目を向けました。すると、トラビス王子殿下が裏庭に向かう姿を見かけ、その数分後には侍女のひとりが同じく裏庭に向かいます。
この時期の裏庭に見るべきものがあったでしょうか? 華やかな花々は王宮の前庭と中庭に植えられています。裏庭は薬草園が広がり、その先は森になっていますよ。トラビス様が薬草を好きだとは思いませんでしたね。
30分ほどした頃でしょうか。先に裏庭からの道を歩いてきたのは侍女でした。それから数分後にはトラビス王子殿下が現れます。
おふたり人とも、ちょっと衣服と髪が乱れて顔も赤いようでした。はっ! きっと、おふたりは新薬を作るために薬草の世話をしていたのに違いありません。
もしかしたら、あの侍女の母親とか妹が重い病気なのでしょう。それを聞いたトラビス王子殿下が助けるために、こっそりふたりで薬草を育てているのですわ!なんというお優しいトラビス王子殿下なのでしょう。これは私もお手伝いをしなければいけませんわね?
翌日も同じような状況を目撃した私は、早速王女殿下たちに自習をさせて、裏庭に向かいましたよ。
「あん・・・・・・あん・・・・・・あっ、あーー」
大変! 発作でしょうか? あの侍女が病気だったようですわね! 私は声のする方角に急いで向かいましたよ。
さて、私が駆けつけた現場では・・・・・・
「アイビーはトラビスお兄様が嫌い?」
「今はお勉強中ですからね。集中してください」
「アイビーがトラビスお兄様と結婚したら、ずっとアイビーといられる? そしたら、すごく嬉しいなぁ」
このようなことをおっしゃってくださる王女殿下たちに、私も嬉しくなってしまいます。子供って可愛いですね?
ですが、トラビス王子殿下と結婚するとどうなるのでしょうか? 全く想像できませんね。
だって、私は貧乏な男爵令嬢だったのですよ? 王子殿下の妻になるだなんて、恐れ多すぎて身が震えます。トラビス王子殿下の顔は地味ですから好みのタイプではあります。カイド様と違って、こちらは信用できそう・・・・・・ん?
王女殿下たちに歴史の穴埋め問題をさせていた私は、解き終わるのを待ちながら窓の外に目を向けました。すると、トラビス王子殿下が裏庭に向かう姿を見かけ、その数分後には侍女のひとりが同じく裏庭に向かいます。
この時期の裏庭に見るべきものがあったでしょうか? 華やかな花々は王宮の前庭と中庭に植えられています。裏庭は薬草園が広がり、その先は森になっていますよ。トラビス様が薬草を好きだとは思いませんでしたね。
30分ほどした頃でしょうか。先に裏庭からの道を歩いてきたのは侍女でした。それから数分後にはトラビス王子殿下が現れます。
おふたり人とも、ちょっと衣服と髪が乱れて顔も赤いようでした。はっ! きっと、おふたりは新薬を作るために薬草の世話をしていたのに違いありません。
もしかしたら、あの侍女の母親とか妹が重い病気なのでしょう。それを聞いたトラビス王子殿下が助けるために、こっそりふたりで薬草を育てているのですわ!なんというお優しいトラビス王子殿下なのでしょう。これは私もお手伝いをしなければいけませんわね?
翌日も同じような状況を目撃した私は、早速王女殿下たちに自習をさせて、裏庭に向かいましたよ。
「あん・・・・・・あん・・・・・・あっ、あーー」
大変! 発作でしょうか? あの侍女が病気だったようですわね! 私は声のする方角に急いで向かいましたよ。
さて、私が駆けつけた現場では・・・・・・
157
あなたにおすすめの小説
【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
これは王命です〜最期の願いなのです……抱いてください〜
涙乃(るの)
恋愛
これは王命です……抱いてください
「アベル様……これは王命です。触れるのも嫌かもしれませんが、最後の願いなのです……私を、抱いてください」
呪いの力を宿した瞳を持って生まれたサラは、王家管轄の施設で閉じ込められるように暮らしていた。
その瞳を見たものは、命を落とす。サラの乳母も母も、命を落としていた。
希望のもてない人生を送っていたサラに、唯一普通に接してくれる騎士アベル。
アベルに恋したサラは、死ぬ前の最期の願いとして、アベルと一夜を共にしたいと陛下に願いでる。
自分勝手な願いに罪悪感を抱くサラ。
そんなサラのことを複雑な心境で見つめるアベル。
アベルはサラの願いを聞き届けるが、サラには死刑宣告が……
切ない→ハッピーエンドです
※大人版はムーンライトノベルズ様にも投稿しています
後日談追加しました
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
一年後に離婚すると言われてから三年が経ちましたが、まだその気配はありません。
木山楽斗
恋愛
「君とは一年後に離婚するつもりだ」
結婚して早々、私は夫であるマグナスからそんなことを告げられた。
彼曰く、これは親に言われて仕方なくした結婚であり、義理を果たした後は自由な独り身に戻りたいらしい。
身勝手な要求ではあったが、その気持ちが理解できない訳ではなかった。私もまた、親に言われて結婚したからだ。
こうして私は、一年間の期限付きで夫婦生活を送ることになった。
マグナスは紳士的な人物であり、最初に言ってきた要求以外は良き夫であった。故に私は、それなりに楽しい生活を送ることができた。
「もう少し様子を見たいと思っている。流石に一年では両親も納得しそうにない」
一年が経った後、マグナスはそんなことを言ってきた。
それに関しては、私も納得した。彼の言う通り、流石に離婚までが早すぎると思ったからだ。
それから一年後も、マグナスは離婚の話をしなかった。まだ様子を見たいということなのだろう。
夫がいつ離婚を切り出してくるのか、そんなことを思いながら私は日々を過ごしている。今の所、その気配はまったくないのだが。
公爵夫人は愛されている事に気が付かない
山葵
恋愛
「あら?侯爵夫人ご覧になって…」
「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」
「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」
「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」
社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。
貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。
夫の隣に私は相応しくないのだと…。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる