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雪路の勉強(小話)
しおりを挟む「…、雪路」
「は、はい!真斗様!?」
何度も呼びかけてパッと顔を上げた雪路に溜息をつく真斗。
「集中するのはいいが目を休めろ、瞳孔が開きっぱなしだ」
「も、申し訳ございません…!真っ白な紙に筆を降ろすなんて、どうしても緊張してしまって…」
「そんなこと気にするな。一昔前ならまだしも、今では用紙などいくらでも手に入るんだぞ」
望むなら色や柄のある紙まであると真斗様はおっしゃるけど、だからといって読み書きの為に無駄にしていいものじゃないし、俺が手にしている筆や墨だってタダじゃないんだ。
一枚でも無駄にしない為にも緊張感は大事だ。
「私は、一枚だって無駄にしたくありません」
「雪路」
「大丈夫です!書くのは遅くとも以前より上達したと先生に褒めてもらったんです!努力は怠らぬように」
「雪路、墨が垂れている」
「ひぇ!!??」
「最初の一筆だ、よかったな?」
「~~~~~っ真斗様ッ」
どれどれ書き方を教えてやろうか?と意地悪な目で揶揄われ、「要りません!」と思わず声をあげてしまった。
あとがき
雪路くんを見守りたい(集中し過ぎて構ってもらえない)真斗と、緊張とプレッシャーで思うように自主勉が捗らない雪路。
本編に入れるところがなかったのですが、こんなやりとりをしてます笑
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(3件)
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大変キュンキュンしながら読ませて頂いているのですが、最新話で同じものを2度貼り付けていると思います。確認して頂いたら捨て置いていただいて大丈夫です
asdf1325様
早速読んでくださりありがとうございます!
しかし至らぬ点で大変失礼致しました。誤字を修正をしたつもりがミスを重ねてしまい、さらにご指摘がなければ気づかないままだったことを考えると、この羞恥心で地面にめり込んでしまいそうです…
本当に感謝しております。
同じことを繰り返さないよう十分注意して参りますので、また見にきてやってください🙇
ありがとうございました!
ストーリーがぎゅっと詰まった作品でした。
読めば読むほどハマります♪
雪路がどう成長するか読みたかったです〜T﹏T
真斗様はずっとずっと温かい目で見守ってくれるのでしょうね♪
是非続きが読みたいです!
gd19880818様
読んでくださってありがとうございます。雪路は中々前を向かない(向けない)性格ですが、今後真斗をはじめ色んな人と関わって成長していくのだと思います。
そんな雪路を見て真斗は、温かくも内心ハラハラしてると思います…笑
引き続き頑張りますので宜しくお願いします(^^)
切なくモドカシイと思い乍ら読んでいたら、鬼崎様以外な才があり面白いです!これからが楽しみです♪
さくらこ様
読んでくださってありがとうございます。やっとファンタジーぽいところを書けてホッとしました(笑)
元々予定していない部分もあって心配なところでしたので感想いただけて救われました(^ ^)
引き続き頑張ります!