泣かないで、ゆきちゃん

 【 彼女のお気に入りの色鉛筆の中で、一本だけ使われていないものがありました。
 それは『白』。
 役に立たない色鉛筆。 】

 ゆきちゃんは、絵を描くことが大好きな女の子でした。
 そんな絵も笑われてしまう彼女は、いつも独りでスケッチブックを開いていました。
 得意なモノも無く、引っ込み思案のゆきちゃん。

 でも、ゆきちゃんと白には、彼女たちだからこその『特別な力』があったのです。

 高校生になったゆきちゃん。
 ある日、独りで絵を描く彼女のもとに憧れの先輩が現れます。先輩は彼女自身も知らない魅力に気が付いて……。

 1万4千字の短編です。お気軽にお読みくださいな。
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