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お仕置き
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「クロエ…クロエ…」
気持ちよく寝ていたのにそんなにガタガタと揺らさないでほしい。
気持ち悪すぎて身体に力が入らない。
「ん…フリード?」
「良かった。とりあえずこれ食べて」
口に無理やり放り込まれて何かと思えば自分の持ってきた砂糖菓子だった。
砂糖菓子ならいいかと口の中で舐め回していると、口を開けられて次から次へ放り込まれる。
「ちょっと…」
顔をずらして抵抗するが、無理矢理口を開かれてバラバラといくつも入れられればもう話すことは出来ない。
ガリガリと音を立てて噛み砕いて溶かしながら飲み込む。
「あなたどうやって抜け出したのよ」
ようやく事態が飲み込めたクロエは、絶望的状況に頭が痛くなる。
満身創痍とはこのことだわ…
フリードのベッドで足を投げ出した状態で、馬乗りにされていて、しかもこれは魔力欠乏のだるさ。
寝ていたはずなのに何故と、働き出した頭を動かそうとするが思い当たるといえばフリードにかけた拘束魔法くらいだ。
「拘束が弱くなったから壊しちゃった。あんな頑丈な拘束魔法だから回復量を上回ったんじゃない?意外とクロエの魔力の生産量は器に対して少ないのかもしれないね」
なるほど。たしかに頑丈な太さのリングを作り出していたが、それが生産量に追いつかないほどの魔力を消費するとは驚くしかない。
全て独学で学んでいるんだから一般的な魔力の解放量を知らないし、習得してからは練習だってしてないからコントロールが下手でも仕方のないこと。
使えればいいと思っていたが、反省することだらけだ。
「それよりも、さすがに陛下にも報告を入れないといけないし、この部屋に入って来れた理由を聞かないと君を帰せないんだけど、どうして結界の張ってあるこの城に自由に出入りできるのかな?この部屋にも前に入り込んだことがあるの?」
「入り込むなら普通に転移してくるだけです。魔力欠乏でこれ以上話せそうもありませんわ。話すのも苦しいんです。そこをどいてくれない?」
ワザと辛そうなため息をついて見せるが、フリードは全く動こうとしない。
辛いのは本当なんですけど!って叫びたいけどそんな力は残されていなかった。
「そっかそっか。菓子だけじゃ前も足りなかったもんね。僕の魔力をあげるしかないかな」
「フリード…?やめて。何考えてるの?あなたの魔力じゃ足りないから!無理だから!」
ジュリアンがやめてくれと叫んでいた光景が鮮明に蘇ってくる。
絶対魔力供給する気だ。
あんなこの世の終わりのような叫び声をあげるくらいの苦痛を耐えられる気がしない。
「何か持ってきてくれればいいから!全然食べたくないけど大人しく食べるから!お願いっ!」
「んーん。これは魔女に対するお仕置きだもん。おねだりしても許してあげない!僕も初めてやるから優しくするよ。大丈夫だから力を抜いて」
お仕置きなんて言っておいて優しくするだなんて矛盾すぎて力なんて抜けるわけがない。
コルセットの上にフリードが手を置いたのを感じて思いっきり目を瞑って腹筋に力を入れる。
「もう…いくよ」
叫ぶ準備も万端とばかりに大きく空気を吸って衝撃を待つが、思っていた爆発するような衝撃はいつまで経ってもこない。
ちょこっと温かさを感じる位で体内を巡る感じもない。
肌に触れているだけよりは少し補充できているかというところだろう。
「んー。効率が悪いってクロエが言う意味がわかるよ。少し流しただけじゃ本当にほんの少ししか届かないね。ちょっとずつ出力を上げるよ!」
「いいから!もうやめてぇえええ」
温かく感じる範囲が広がっていくのが分かる。
怖がって損したかもしれない。
というかあまりこの魔力供給に意味を感じられない。
到底身体に巡らせることが出来ないのに、フリードは魔力を消費していると言うことだ。
しかしここでフリードが魔力を消費すれば、逆転のチャンスがあるかもしれない。
このまま出力を上げてもらって、あわよくば自己循環出来るところまでいければ幸運な結果を生むだろう。
「フリード、お腹あったかくなってきた。もう少し勢い出せる?」
「んーこれで今精一杯なんだけど…ドレスがある分抜けていく量が多すぎるんだ。手から供給してみようか」
ドレスにコルセット。確かに壁は厚い。
ジュリアンにもおでこだったり指だったり、無意識だが直接触れて魔力を流していたと思う。
「少しずつだからね。痛くなったらやめてよ?」
「本当に辛そうだったらやめてあげるよ。いくよ?」
すっかり緊張が解けたクロエは素直にこくりと頷いた。
「あっ!待って待って熱い!」
思わずカッと目を見開いて目線で腕を確認するが燃えているわけでもない。
熱い血が腕から体の中心へ向かっているのを感じて、恐怖を覚えて思わず叫んでしまった。
自分の魔力と少しずつ交わると、熱湯のようだった魔力が冷めてきて心地いい。
熱を持った魔力が身体を巡っていくのを感じてこれは続ければ動けるようになるのではと確かな希望が見えていた。
「まだ熱い?」
「ううん。血が通ってすごく気持ちいい。お風呂に入ってるみたい」
「そう?じゃあ少しずつ多くしてくよ」
「えっ!このままでいい。強くしないで!」
そう言っている間にも熱い魔力が注ぎ込まれてきて、ピクリと身体が跳ねる。
次第に慣れてくるが、どんどんと熱い魔力が流れてくるので、体が火照りのぼせてしまいそうだった。
「まだ大丈夫そうだね。もう少し強くできるよ」
「んっし、しなくていい…から…はぁ…はぁ…もう少し、弱くして…」
逃げようとしても指先が少し動くだけで逃げることが出来ない。容赦なく熱い魔力が流れてくると、脳の回路が焼き切れてしまうのではないかという思うほどの衝撃が襲う。
「ハァハァ。結構流したけどどう?」
「もう…分からない…」
「これに懲りたらもうこんなことしちゃダメだよ」
そんなことを言われた気がするが、クロエは闇の中に意識を落としていた。
気持ちよく寝ていたのにそんなにガタガタと揺らさないでほしい。
気持ち悪すぎて身体に力が入らない。
「ん…フリード?」
「良かった。とりあえずこれ食べて」
口に無理やり放り込まれて何かと思えば自分の持ってきた砂糖菓子だった。
砂糖菓子ならいいかと口の中で舐め回していると、口を開けられて次から次へ放り込まれる。
「ちょっと…」
顔をずらして抵抗するが、無理矢理口を開かれてバラバラといくつも入れられればもう話すことは出来ない。
ガリガリと音を立てて噛み砕いて溶かしながら飲み込む。
「あなたどうやって抜け出したのよ」
ようやく事態が飲み込めたクロエは、絶望的状況に頭が痛くなる。
満身創痍とはこのことだわ…
フリードのベッドで足を投げ出した状態で、馬乗りにされていて、しかもこれは魔力欠乏のだるさ。
寝ていたはずなのに何故と、働き出した頭を動かそうとするが思い当たるといえばフリードにかけた拘束魔法くらいだ。
「拘束が弱くなったから壊しちゃった。あんな頑丈な拘束魔法だから回復量を上回ったんじゃない?意外とクロエの魔力の生産量は器に対して少ないのかもしれないね」
なるほど。たしかに頑丈な太さのリングを作り出していたが、それが生産量に追いつかないほどの魔力を消費するとは驚くしかない。
全て独学で学んでいるんだから一般的な魔力の解放量を知らないし、習得してからは練習だってしてないからコントロールが下手でも仕方のないこと。
使えればいいと思っていたが、反省することだらけだ。
「それよりも、さすがに陛下にも報告を入れないといけないし、この部屋に入って来れた理由を聞かないと君を帰せないんだけど、どうして結界の張ってあるこの城に自由に出入りできるのかな?この部屋にも前に入り込んだことがあるの?」
「入り込むなら普通に転移してくるだけです。魔力欠乏でこれ以上話せそうもありませんわ。話すのも苦しいんです。そこをどいてくれない?」
ワザと辛そうなため息をついて見せるが、フリードは全く動こうとしない。
辛いのは本当なんですけど!って叫びたいけどそんな力は残されていなかった。
「そっかそっか。菓子だけじゃ前も足りなかったもんね。僕の魔力をあげるしかないかな」
「フリード…?やめて。何考えてるの?あなたの魔力じゃ足りないから!無理だから!」
ジュリアンがやめてくれと叫んでいた光景が鮮明に蘇ってくる。
絶対魔力供給する気だ。
あんなこの世の終わりのような叫び声をあげるくらいの苦痛を耐えられる気がしない。
「何か持ってきてくれればいいから!全然食べたくないけど大人しく食べるから!お願いっ!」
「んーん。これは魔女に対するお仕置きだもん。おねだりしても許してあげない!僕も初めてやるから優しくするよ。大丈夫だから力を抜いて」
お仕置きなんて言っておいて優しくするだなんて矛盾すぎて力なんて抜けるわけがない。
コルセットの上にフリードが手を置いたのを感じて思いっきり目を瞑って腹筋に力を入れる。
「もう…いくよ」
叫ぶ準備も万端とばかりに大きく空気を吸って衝撃を待つが、思っていた爆発するような衝撃はいつまで経ってもこない。
ちょこっと温かさを感じる位で体内を巡る感じもない。
肌に触れているだけよりは少し補充できているかというところだろう。
「んー。効率が悪いってクロエが言う意味がわかるよ。少し流しただけじゃ本当にほんの少ししか届かないね。ちょっとずつ出力を上げるよ!」
「いいから!もうやめてぇえええ」
温かく感じる範囲が広がっていくのが分かる。
怖がって損したかもしれない。
というかあまりこの魔力供給に意味を感じられない。
到底身体に巡らせることが出来ないのに、フリードは魔力を消費していると言うことだ。
しかしここでフリードが魔力を消費すれば、逆転のチャンスがあるかもしれない。
このまま出力を上げてもらって、あわよくば自己循環出来るところまでいければ幸運な結果を生むだろう。
「フリード、お腹あったかくなってきた。もう少し勢い出せる?」
「んーこれで今精一杯なんだけど…ドレスがある分抜けていく量が多すぎるんだ。手から供給してみようか」
ドレスにコルセット。確かに壁は厚い。
ジュリアンにもおでこだったり指だったり、無意識だが直接触れて魔力を流していたと思う。
「少しずつだからね。痛くなったらやめてよ?」
「本当に辛そうだったらやめてあげるよ。いくよ?」
すっかり緊張が解けたクロエは素直にこくりと頷いた。
「あっ!待って待って熱い!」
思わずカッと目を見開いて目線で腕を確認するが燃えているわけでもない。
熱い血が腕から体の中心へ向かっているのを感じて、恐怖を覚えて思わず叫んでしまった。
自分の魔力と少しずつ交わると、熱湯のようだった魔力が冷めてきて心地いい。
熱を持った魔力が身体を巡っていくのを感じてこれは続ければ動けるようになるのではと確かな希望が見えていた。
「まだ熱い?」
「ううん。血が通ってすごく気持ちいい。お風呂に入ってるみたい」
「そう?じゃあ少しずつ多くしてくよ」
「えっ!このままでいい。強くしないで!」
そう言っている間にも熱い魔力が注ぎ込まれてきて、ピクリと身体が跳ねる。
次第に慣れてくるが、どんどんと熱い魔力が流れてくるので、体が火照りのぼせてしまいそうだった。
「まだ大丈夫そうだね。もう少し強くできるよ」
「んっし、しなくていい…から…はぁ…はぁ…もう少し、弱くして…」
逃げようとしても指先が少し動くだけで逃げることが出来ない。容赦なく熱い魔力が流れてくると、脳の回路が焼き切れてしまうのではないかという思うほどの衝撃が襲う。
「ハァハァ。結構流したけどどう?」
「もう…分からない…」
「これに懲りたらもうこんなことしちゃダメだよ」
そんなことを言われた気がするが、クロエは闇の中に意識を落としていた。
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