ケルベロスは甘く囁く

「お前の甘さなら、いくらでもイケるな」
地獄の番犬も、時には甘く囁きます(?)


ケルベロス――ギリシャ神話に登場する、三つの頭を持つ巨大な犬。
冥府の入り口を守護し、黒い双頭の犬、オルトロスとは兄弟。
竜の尾と蛇のたてがみを持つ獅子とも言われるその怪物は、実は甘いものに目がないのです。

「スイーツ好きな怪物? 可愛いーっ! いっちゃんみたーい」

「あ? ふざけんな。俺は甘いモンがこの世で一番嫌いだ」

「ふっふっふっ。そんな君がイチコロで堕ちる魅惑の果実を僕が発明したよ。さぁ、楽しい楽しいお注射の時間ですよぉ」


――とあるパティスリーで繰り広げられるトライアングルなひと時は、激しく妖しく、甘……いのか?(笑)



『降る雪の…』のサブキャラ、秋田正親の物語。

奈倉まゆみさん(https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/901541888)の『オルトロスの咆哮』より、伊織先生をお借りしました。



表紙は、ちよこ様作画です。

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