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群青出奔:ブルー編
仔鬼と並んで
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最近妻の機嫌が悪い。
「随分帰ってくるのが遅いなバルド。ダゴンはもう寝てしまったぞ」
酒気を帯びて帰宅した主人を玄関口で出迎える口調は冷たい。今日は一人息子であるダゴンの誕生日だ。初めての誕生記念日を迎えた我が子はブルーの腰にまとわりついて眠っている。オーガ族首領であるバルドと人間である妻の間に生まれた、健やかな赤鬼。
「……ガキ扱いし過ぎなんじゃねえのか」
口を突いて出たのは思い描いた謝罪ではなかった。それもその筈、ダゴンはオーガとして既に成人サイズまで育っていた。ブルーの腰を抱いて寝入る顔はオーガらしくいかつい鬼の面だ。
「寝室は分けるっつってたよな」
「今日くらいはいいんじゃないか?父親に約束をすっぽかされて傷心なんだ」
息子の頭をかいぐり撫でる妻の返事に頬が引き攣る。息子のダゴンはよく育ってくれた。それはバルドとて理解している。元ヒーローである人間の妻に生ませた一粒種、ダゴンは半分ヒトの血が混じっているとは思えないほど立派なオーガに成長した。成長速度も問題なく、1年で並みのオーガ族より一回り大きな体躯にすくすく育った。
問題なのは精神のほうである。オーガ族の親離れは本来半年ほどで訪れるが、ダゴンは1年経つ今でさえ母親にべったりだ。
「セーイチ、こっちを見ろ。この間話したばっかだろうが?」
「煩い、聞きたくない」
妻である清一の返事はにべにもない。確かに悪いのは自分だが仕事柄遅くなるのはいつものことだ。こいつは自分のことには無頓着な癖に、ことダゴンの話になると沸点が低くなる。絡め手でいくしかあるまい、バルドは猫なで声で弁解を始めた。
「悪かったよ。なあ」
「…………。」
愚息の腕を嫌みなほど丁寧にブルーの腰から外し、顔を背ける妻を腕の中へ取り返す。
「埋め合わせさせてくれや。何が欲しい?……どこに行きたい」
「別に……。謝るんならダグに謝ってくれ。埋め合わせるならダグの欲しいもの、ダグの行きたい所だ」
「お前は口を開きゃア他人のことばかりだな。現役の頃は弟、妹、母親……。今度はガキにご執心か。少しは……、」
大鬼は続く言葉を飲み込んだ。見上げる人間の顔がもの言いたげに歪んでいたからだ。
「……少しは、何だ。俺たちの子どもだろ。大事にきまってる」
バルドはそうじゃないのだろうか。この男は極端過ぎて、未だその行動を予測することが難しい。清一の誕生日や夫婦間の記念日には、どんなにささやかなものでも一緒に過ごす時間を確保する癖に、息子のそれにはいまいち淡泊だった。ダゴンがオーガ族の世界で生きていかなければいけないことなどわかっている。親子間の交流が希薄な社会であることも知識の上では理解している。それでもやはり、いささか心許ない。夫が息子のことを大事にしているのはわかっているが、ヒトと魔族では家族の考え方があまりにも違いすぎた。
「ンな顔するなよォ。腹一杯肉でも食わせりゃこいつは満足するだろうが」
「……ッ、……やめろ、今日はそういう気分じゃない」
太股に這わされた指を押しとどめて清一が唸る。
バルドの指先を手で抑え、清一が苦い顔をした。こいつは都合が悪いことがあるとすぐセックスで誤魔化そうとする。いつも拒否しづらいのは、バルドの機嫌を損ねるのではないかとほんの少しでも気になってしまうためだ。
(そんなことで気分を悪くする奴じゃないのはわかってる、けど)
一瞬の間が空いた。清一の喉が薄く震える。……ゴツゴツした手に顔を掬われて、視界が開けた。光が巡る金の瞳が、清一のサファイアブルーとかち合う。額と額が触れ合う距離だ。
「悪かった」
「……、え」
「埋め合わせは必ずする。だからこっち向け。顔が見てえ」
「……ん。わ、わかった」
バルドの表情からへらへら笑いが消えていて、清一は些か驚いた。目を合わせて口籠もっていると、額に触れるだけのキスが降ってくる。怒らせずに済んだことに安堵している自分がいた。
「こいつを部屋に寝かせてくる。すぐ戻るから、ちょっと待ってろ」
「、……。」
立ち上がろうとする大鬼は言い淀む青年に顔を顰めた。清一の凛々しい眉がハの字に下がっている。言いたいことを大体察したのだろう。
「……ダグは本当にずっと前から今日を待ってたんだ。父親に構ってもらいたがってる。ま、まだ一歳だし……」
夫に瓜二つの息子はぐっすり夢の中だが、清一の胴に回った腕は離れそうにない。陽色のたてがみを撫で付けて主人たるオーガを見つめる。幼児期にぐずるダゴンを何度か寝かしつけてそのまま添い寝したことがあったが、その時だってバルドはいい顔をしなかった。魔族は基本的に子供と寝床を分けるそうだ。幼体から成長し切った息子に添い寝をするのは抵抗があるのだろう。
「ああ糞、わぁったよ!今日だけだからな……!!清一、お前はこっちだ。ガキに変な癖つけさせんじゃねえ」
文句を言いつつも、人間妻の意を汲み取ったバルドの手つきは丁寧だった。ダゴンの腕を清一から剥がしてベッドに転がす。続いて少し距離を離し、清一をベッドの端へ腰掛けさせる。
「夕飯、あるけど」
「軽く食ってきたからいい。朝飯んときまとめて食う」
「風呂は?」
「あー……一眠りしてからでいいだろ。それよりだ。口、貸せ」
しゃがみ込んだオーガの巨体が青年に迫る。青年は素直に口を開いた。今気づいたとでも言うように目が泳いでいる。……確かに精気不足で、腹は減っていた。
「ん、ふ……っ、ちゅ、ちゅく……っは、ぅむ」
「…………」
何度か角度を変えて口づけられる。習った通りにオーガの厚い舌を受け入れ、ヒトの薄いそれでに応えることに努めた。煙草と酒の匂いがする。唾液から伝わる魔素が心地いい。清一は目を閉じて、流し込まれる唾液を恍惚と飲み干した。喉が鳴って妙に気恥ずかしい。背後で寝ている愛息子が起きてしまわないか、そちらの方ばかり気にしてしまう。いつもの癖で牙を舐めてしまいそうになり危うく舌を引っ込めた。俺から誘いをかける訳にはいかない。
「ふ、ゥ……」
清一の首が据わらなくなるまでしつこく口腔をまさぐり尽くすと、バルドはようやく少し満足したようだった。金の瞳が燻る熱を持ってこちらを覗いている。
「腹ぁ見せてみろ」
「大丈夫だって。昨日もした」
「駄目だ、確認する」
「こ、声抑えろよ……!わかったよ。ほら」
下手にごねるとダゴンが起きてしまう。青年は手短に済ませるべく寝間着の裾を持ち上げた。薄い腹筋の上に、サキュバスの証である淫紋が刻まれていた。バルドの唾液を摂取したためだろう、紋の色が徐々に薄くなり、やがて皮膚よりも少し濃い色に落ち着く。半淫魔にされた清一の身体は常時魔力を消費しているから、定期的に魔族の体液を分けてもらわなければならない。
赤鬼は薄く落ち着いた紋をあらため、清一の衣服を正した。頭頂部、前髪、耳殻を乾いた唇で名残惜しそうに啄む。最後に恨みがましく首筋を甘噛みされた。オーガの鋭い犬歯がゆるく、やがては消える痛みを残す。
「明日は『食事』させてもらうぞ」
それは本来こっちの台詞である。ヒト妻は聞こえないふりをして夫の肩口へ額を擦り付けた。
筋肉で覆われた腕が清一の上に橋をかけ、ダゴンの腹に布団をかけ直す。大鬼は鼻息ひとつ、人間の番いを胸に抱いた。酒臭さが火薬と体臭に混じって鼻を擽る。嗅ぎなれた匂いに身体の緊張が自然と緩んでいく。
清一はもそりと身体を横に回してダゴンのほうを見た。夕陽色のたてがみに外巻きの角、バルドに生き写しの息子が控えめないびきを立てて寝入っている。顔つきはまだ若いオーガらしく、少し幼い。そのまま大きな子供である。
「……呆けた顔しやがって」
「可愛い顔の間違いだろ。まだ一歳だぞ」
「魔族は半年で親離れするもんなんだよ……」
言いつつも、可愛く思っていることは否定しないようだ。バルドは寝こける息子の鼻をつまんで意地悪くちょっかいをかける。ぐう、と向かいの顔がしかめっ面に変わった。ぱっと放した手が陽色の頭髪をひと撫で、清一の黒髪に戻ってくる。
「随分帰ってくるのが遅いなバルド。ダゴンはもう寝てしまったぞ」
酒気を帯びて帰宅した主人を玄関口で出迎える口調は冷たい。今日は一人息子であるダゴンの誕生日だ。初めての誕生記念日を迎えた我が子はブルーの腰にまとわりついて眠っている。オーガ族首領であるバルドと人間である妻の間に生まれた、健やかな赤鬼。
「……ガキ扱いし過ぎなんじゃねえのか」
口を突いて出たのは思い描いた謝罪ではなかった。それもその筈、ダゴンはオーガとして既に成人サイズまで育っていた。ブルーの腰を抱いて寝入る顔はオーガらしくいかつい鬼の面だ。
「寝室は分けるっつってたよな」
「今日くらいはいいんじゃないか?父親に約束をすっぽかされて傷心なんだ」
息子の頭をかいぐり撫でる妻の返事に頬が引き攣る。息子のダゴンはよく育ってくれた。それはバルドとて理解している。元ヒーローである人間の妻に生ませた一粒種、ダゴンは半分ヒトの血が混じっているとは思えないほど立派なオーガに成長した。成長速度も問題なく、1年で並みのオーガ族より一回り大きな体躯にすくすく育った。
問題なのは精神のほうである。オーガ族の親離れは本来半年ほどで訪れるが、ダゴンは1年経つ今でさえ母親にべったりだ。
「セーイチ、こっちを見ろ。この間話したばっかだろうが?」
「煩い、聞きたくない」
妻である清一の返事はにべにもない。確かに悪いのは自分だが仕事柄遅くなるのはいつものことだ。こいつは自分のことには無頓着な癖に、ことダゴンの話になると沸点が低くなる。絡め手でいくしかあるまい、バルドは猫なで声で弁解を始めた。
「悪かったよ。なあ」
「…………。」
愚息の腕を嫌みなほど丁寧にブルーの腰から外し、顔を背ける妻を腕の中へ取り返す。
「埋め合わせさせてくれや。何が欲しい?……どこに行きたい」
「別に……。謝るんならダグに謝ってくれ。埋め合わせるならダグの欲しいもの、ダグの行きたい所だ」
「お前は口を開きゃア他人のことばかりだな。現役の頃は弟、妹、母親……。今度はガキにご執心か。少しは……、」
大鬼は続く言葉を飲み込んだ。見上げる人間の顔がもの言いたげに歪んでいたからだ。
「……少しは、何だ。俺たちの子どもだろ。大事にきまってる」
バルドはそうじゃないのだろうか。この男は極端過ぎて、未だその行動を予測することが難しい。清一の誕生日や夫婦間の記念日には、どんなにささやかなものでも一緒に過ごす時間を確保する癖に、息子のそれにはいまいち淡泊だった。ダゴンがオーガ族の世界で生きていかなければいけないことなどわかっている。親子間の交流が希薄な社会であることも知識の上では理解している。それでもやはり、いささか心許ない。夫が息子のことを大事にしているのはわかっているが、ヒトと魔族では家族の考え方があまりにも違いすぎた。
「ンな顔するなよォ。腹一杯肉でも食わせりゃこいつは満足するだろうが」
「……ッ、……やめろ、今日はそういう気分じゃない」
太股に這わされた指を押しとどめて清一が唸る。
バルドの指先を手で抑え、清一が苦い顔をした。こいつは都合が悪いことがあるとすぐセックスで誤魔化そうとする。いつも拒否しづらいのは、バルドの機嫌を損ねるのではないかとほんの少しでも気になってしまうためだ。
(そんなことで気分を悪くする奴じゃないのはわかってる、けど)
一瞬の間が空いた。清一の喉が薄く震える。……ゴツゴツした手に顔を掬われて、視界が開けた。光が巡る金の瞳が、清一のサファイアブルーとかち合う。額と額が触れ合う距離だ。
「悪かった」
「……、え」
「埋め合わせは必ずする。だからこっち向け。顔が見てえ」
「……ん。わ、わかった」
バルドの表情からへらへら笑いが消えていて、清一は些か驚いた。目を合わせて口籠もっていると、額に触れるだけのキスが降ってくる。怒らせずに済んだことに安堵している自分がいた。
「こいつを部屋に寝かせてくる。すぐ戻るから、ちょっと待ってろ」
「、……。」
立ち上がろうとする大鬼は言い淀む青年に顔を顰めた。清一の凛々しい眉がハの字に下がっている。言いたいことを大体察したのだろう。
「……ダグは本当にずっと前から今日を待ってたんだ。父親に構ってもらいたがってる。ま、まだ一歳だし……」
夫に瓜二つの息子はぐっすり夢の中だが、清一の胴に回った腕は離れそうにない。陽色のたてがみを撫で付けて主人たるオーガを見つめる。幼児期にぐずるダゴンを何度か寝かしつけてそのまま添い寝したことがあったが、その時だってバルドはいい顔をしなかった。魔族は基本的に子供と寝床を分けるそうだ。幼体から成長し切った息子に添い寝をするのは抵抗があるのだろう。
「ああ糞、わぁったよ!今日だけだからな……!!清一、お前はこっちだ。ガキに変な癖つけさせんじゃねえ」
文句を言いつつも、人間妻の意を汲み取ったバルドの手つきは丁寧だった。ダゴンの腕を清一から剥がしてベッドに転がす。続いて少し距離を離し、清一をベッドの端へ腰掛けさせる。
「夕飯、あるけど」
「軽く食ってきたからいい。朝飯んときまとめて食う」
「風呂は?」
「あー……一眠りしてからでいいだろ。それよりだ。口、貸せ」
しゃがみ込んだオーガの巨体が青年に迫る。青年は素直に口を開いた。今気づいたとでも言うように目が泳いでいる。……確かに精気不足で、腹は減っていた。
「ん、ふ……っ、ちゅ、ちゅく……っは、ぅむ」
「…………」
何度か角度を変えて口づけられる。習った通りにオーガの厚い舌を受け入れ、ヒトの薄いそれでに応えることに努めた。煙草と酒の匂いがする。唾液から伝わる魔素が心地いい。清一は目を閉じて、流し込まれる唾液を恍惚と飲み干した。喉が鳴って妙に気恥ずかしい。背後で寝ている愛息子が起きてしまわないか、そちらの方ばかり気にしてしまう。いつもの癖で牙を舐めてしまいそうになり危うく舌を引っ込めた。俺から誘いをかける訳にはいかない。
「ふ、ゥ……」
清一の首が据わらなくなるまでしつこく口腔をまさぐり尽くすと、バルドはようやく少し満足したようだった。金の瞳が燻る熱を持ってこちらを覗いている。
「腹ぁ見せてみろ」
「大丈夫だって。昨日もした」
「駄目だ、確認する」
「こ、声抑えろよ……!わかったよ。ほら」
下手にごねるとダゴンが起きてしまう。青年は手短に済ませるべく寝間着の裾を持ち上げた。薄い腹筋の上に、サキュバスの証である淫紋が刻まれていた。バルドの唾液を摂取したためだろう、紋の色が徐々に薄くなり、やがて皮膚よりも少し濃い色に落ち着く。半淫魔にされた清一の身体は常時魔力を消費しているから、定期的に魔族の体液を分けてもらわなければならない。
赤鬼は薄く落ち着いた紋をあらため、清一の衣服を正した。頭頂部、前髪、耳殻を乾いた唇で名残惜しそうに啄む。最後に恨みがましく首筋を甘噛みされた。オーガの鋭い犬歯がゆるく、やがては消える痛みを残す。
「明日は『食事』させてもらうぞ」
それは本来こっちの台詞である。ヒト妻は聞こえないふりをして夫の肩口へ額を擦り付けた。
筋肉で覆われた腕が清一の上に橋をかけ、ダゴンの腹に布団をかけ直す。大鬼は鼻息ひとつ、人間の番いを胸に抱いた。酒臭さが火薬と体臭に混じって鼻を擽る。嗅ぎなれた匂いに身体の緊張が自然と緩んでいく。
清一はもそりと身体を横に回してダゴンのほうを見た。夕陽色のたてがみに外巻きの角、バルドに生き写しの息子が控えめないびきを立てて寝入っている。顔つきはまだ若いオーガらしく、少し幼い。そのまま大きな子供である。
「……呆けた顔しやがって」
「可愛い顔の間違いだろ。まだ一歳だぞ」
「魔族は半年で親離れするもんなんだよ……」
言いつつも、可愛く思っていることは否定しないようだ。バルドは寝こける息子の鼻をつまんで意地悪くちょっかいをかける。ぐう、と向かいの顔がしかめっ面に変わった。ぱっと放した手が陽色の頭髪をひと撫で、清一の黒髪に戻ってくる。
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