本をひらけば、どこへでも
元気いっぱいで、いつも走り回っているお兄ちゃん。
その一方で、妹はおとなしく、手のかからない子でした。
両親がお兄ちゃんを追いかけている間、妹に渡されたのは一冊の本。
でも、妹はまだ字が読めません。
それでも絵を眺め、読める言葉をつなぎ合わせ、想像しながらページをめくっていきます。
やがて絵本から文字の多い本へ。
読めない漢字があっても、前後の文章から意味を想像する。
知らない言葉を覚えるたび、妹の世界は少しずつ広がっていきました。
そして、いつしか本を読むスピードは驚くほど速くなり、図書館では十冊の本を借り、本屋さんでは立ち読みで何冊も読み終えてしまうほどに。
さらに、本から覚えた難しい言葉をそのまま日常会話で使うものだから、幼稚園の先生や友達はびっくり。
「その言葉、どこで覚えたの?」
「本です。」
本を読むことは、知識を増やすだけではありません。
静かな女の子は、本の中でたくさんの世界を旅し、自分だけの世界を作っていたのです。
ページを開けば、知らない国へも、遠い昔へも、宇宙の果てへも行ける。
子どもの「好き」が、その子だけの世界を育てていく――。
本が大好きな子にも、これから本と出会う子にも届けたい、読書と想像力をめぐる物語です。
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そして、いつしか本を読むスピードは驚くほど速くなり、図書館では十冊の本を借り、本屋さんでは立ち読みで何冊も読み終えてしまうほどに。
さらに、本から覚えた難しい言葉をそのまま日常会話で使うものだから、幼稚園の先生や友達はびっくり。
「その言葉、どこで覚えたの?」
「本です。」
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