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6-3.妖精卿と羽化編3【R-18:騎乗位2】
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俺はその言葉に肯定も否定もできず、しばらくした後に開き直った。
行為に思考は影響しないから、下手な言い訳も必要ないと判断する。
「別にいいじゃん、行為中に余計な事を考えてても。魔力は受け取れてる」
口調もぶっきらぼうだし、人当たりの良い答えじゃないのは分かっている。
だが今は、好かれる言葉を口にできる心境じゃなかった。
当然ヴァルネラは不服そうに眉を顰め、不意に腰を突き上げ始める。
「こうも放置されると寂しいんですよ。……こっちを向いてください、グレイシス」
「や、っんあ! やだ、急に動くな!」
背中にまわされていた手が俺の腰に降り、そのまま下へ下へと押さえつけられる。
既に挿入されていた俺の体は動けず、逃げ場もないまま中を埋められていった。
「少し腰を押し込んだだけです。でも体が慣れたのか、抵抗感がなくなってますね」
「っあ、嘘。本当、に? ……あ゛ぁん! あっ、あっ!」
ヴァルネラの指摘通り痛みは薄れ、苦戦していた動作が滑らかに行われる。
何度か上下に動いても引っかかりはなく、行為を再開しても問題なさそうだった。
「では自分で動けますか? それとも私が動いた方が?」
「自分で動く、から、俺がいいって言うまで動かないで。……あんっ!」
ヴァルネラにしがみつきながらも、俺は腰を細かく振って奥へ受け入れていく。
けれど順調に沈んでいたのに、途中から刺激が強くて動けなくなった。
「っんんぅ! 今、どれくらい入ってる?」
「もう半分くらいは入ってますよ、ほら」
ヴァルネラは俺の手を繋がった場所に触れさせ、まだ先があることを伝えてくる。
けれど思っていたより進んでいなかったことに怖気づき、俺は固まってしまった。
「ま、まだそんなに残ってるの? っあ゛ぅ、ん、んぅ!」
「やっと、こっちに集中してくれましたね。本当にあとちょっとですよ」
彼はそう慰めるが、自ら跨っていることでいつもより深いように感じてしまう。
その感覚が更に俺を追い詰めて、自分で自分の首を絞めていた。
「むり、これ以上は自分じゃ入らない……」
「いっそ一思いに押し込みますか? 貴方が許可してくれるなら、従いますよ」
徐々に荒くなっていく息を耐えながら、ヴァルネラが俺に判断を委ねてくる。
彼だって、俺がもう選択肢を持っていないことは分かっているだろうに。
「も、いいよ! ヴァルネラの《好きにして》! ……あ、あ゛ぁあああ!!」
「最後まで入りましたけど……。もしかして軽く達しました?」
俺は許可を出すと同時に腰を掴まれて、そのまま一気に奥まで刺し貫かれる。
衝撃に耐えられなかった体は精を吐き出して、ヴァルネラの腹を濡らした。
「わかん、ない。 あっ、ん゛んぅう! やっ、あぁ、あっ!」
「……可愛い。この体位だと、蕩けた表情が良く見えていいですね」
好き勝手に突き上げられるのが気持ちよくて、俺は情けない嬌声を上げまくる。
達したせいで敏感になり、俺の意思に反して中も締め付けてしまっていた。
「魔法が使えないことを気に病んでるのなら、杞憂ですよ。魔力定着は順調ですし」
「あっ、あぅ! そこ、やらぁ! んあ゛ぁあああ!」
優しい声にそぐわない激しさで責め立てられ、俺の理性は呆気なく吹き飛んだ。
俺はヴァルネラの首に腕をまわし、もうなにを言われているかも理解できない。
「でも本当に魔力需要量が増えましたね。これなら直接奥に注いでも大丈夫そうだ」
「っあ、待って! ヴァルネラ、俺まだ怖い……!」
ヴァルネラは喘ぐ俺を抱え直し、繋がったまま押し倒してくる。
急な動きに文句を言おうとしたが、彼の余裕がない表情を見て息を呑んだ。
「私も限界なんですよ。……体位、変えますからね」
俺の両足を掴んで自らの肩に掛けさせ、そのまま彼は強く腰を打ち付けてきた。
奥を突く時の衝撃と快楽に視界が揺れ、中をぐちゃぐちゃに掻き混ぜられる。
「今まで大人しくしてたんですから、後は好きにさせてくださいね!」
「あ゛っ、んあ゛! はやい、そんなに揺らさないでぇ!」
俺は必死に訴えかけるが、もうヴァルネラの理性も焼き切れていた。
激しい抽挿の度に中が強く擦れて、更に深くまで強く穿たれる。
行為に思考は影響しないから、下手な言い訳も必要ないと判断する。
「別にいいじゃん、行為中に余計な事を考えてても。魔力は受け取れてる」
口調もぶっきらぼうだし、人当たりの良い答えじゃないのは分かっている。
だが今は、好かれる言葉を口にできる心境じゃなかった。
当然ヴァルネラは不服そうに眉を顰め、不意に腰を突き上げ始める。
「こうも放置されると寂しいんですよ。……こっちを向いてください、グレイシス」
「や、っんあ! やだ、急に動くな!」
背中にまわされていた手が俺の腰に降り、そのまま下へ下へと押さえつけられる。
既に挿入されていた俺の体は動けず、逃げ場もないまま中を埋められていった。
「少し腰を押し込んだだけです。でも体が慣れたのか、抵抗感がなくなってますね」
「っあ、嘘。本当、に? ……あ゛ぁん! あっ、あっ!」
ヴァルネラの指摘通り痛みは薄れ、苦戦していた動作が滑らかに行われる。
何度か上下に動いても引っかかりはなく、行為を再開しても問題なさそうだった。
「では自分で動けますか? それとも私が動いた方が?」
「自分で動く、から、俺がいいって言うまで動かないで。……あんっ!」
ヴァルネラにしがみつきながらも、俺は腰を細かく振って奥へ受け入れていく。
けれど順調に沈んでいたのに、途中から刺激が強くて動けなくなった。
「っんんぅ! 今、どれくらい入ってる?」
「もう半分くらいは入ってますよ、ほら」
ヴァルネラは俺の手を繋がった場所に触れさせ、まだ先があることを伝えてくる。
けれど思っていたより進んでいなかったことに怖気づき、俺は固まってしまった。
「ま、まだそんなに残ってるの? っあ゛ぅ、ん、んぅ!」
「やっと、こっちに集中してくれましたね。本当にあとちょっとですよ」
彼はそう慰めるが、自ら跨っていることでいつもより深いように感じてしまう。
その感覚が更に俺を追い詰めて、自分で自分の首を絞めていた。
「むり、これ以上は自分じゃ入らない……」
「いっそ一思いに押し込みますか? 貴方が許可してくれるなら、従いますよ」
徐々に荒くなっていく息を耐えながら、ヴァルネラが俺に判断を委ねてくる。
彼だって、俺がもう選択肢を持っていないことは分かっているだろうに。
「も、いいよ! ヴァルネラの《好きにして》! ……あ、あ゛ぁあああ!!」
「最後まで入りましたけど……。もしかして軽く達しました?」
俺は許可を出すと同時に腰を掴まれて、そのまま一気に奥まで刺し貫かれる。
衝撃に耐えられなかった体は精を吐き出して、ヴァルネラの腹を濡らした。
「わかん、ない。 あっ、ん゛んぅう! やっ、あぁ、あっ!」
「……可愛い。この体位だと、蕩けた表情が良く見えていいですね」
好き勝手に突き上げられるのが気持ちよくて、俺は情けない嬌声を上げまくる。
達したせいで敏感になり、俺の意思に反して中も締め付けてしまっていた。
「魔法が使えないことを気に病んでるのなら、杞憂ですよ。魔力定着は順調ですし」
「あっ、あぅ! そこ、やらぁ! んあ゛ぁあああ!」
優しい声にそぐわない激しさで責め立てられ、俺の理性は呆気なく吹き飛んだ。
俺はヴァルネラの首に腕をまわし、もうなにを言われているかも理解できない。
「でも本当に魔力需要量が増えましたね。これなら直接奥に注いでも大丈夫そうだ」
「っあ、待って! ヴァルネラ、俺まだ怖い……!」
ヴァルネラは喘ぐ俺を抱え直し、繋がったまま押し倒してくる。
急な動きに文句を言おうとしたが、彼の余裕がない表情を見て息を呑んだ。
「私も限界なんですよ。……体位、変えますからね」
俺の両足を掴んで自らの肩に掛けさせ、そのまま彼は強く腰を打ち付けてきた。
奥を突く時の衝撃と快楽に視界が揺れ、中をぐちゃぐちゃに掻き混ぜられる。
「今まで大人しくしてたんですから、後は好きにさせてくださいね!」
「あ゛っ、んあ゛! はやい、そんなに揺らさないでぇ!」
俺は必死に訴えかけるが、もうヴァルネラの理性も焼き切れていた。
激しい抽挿の度に中が強く擦れて、更に深くまで強く穿たれる。
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