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馬賊討伐
馬賊VS月光
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邦人誘拐の話がでた、どうしてわかったか。
身代金を馬賊が要求したからだ。
満州観光の邦人が奉天で拉致されたらしい。
相手は、馬賊の金壁星と名乗った。
まあ、それなりに有名な馬賊だ。
満州政府から日本国の警察庁の連絡が入り、現政権の知るところとなった。
邦人は二人だ。 夫婦らしい。
さっそく満州に専門官が飛んだ。
満州政府の公安と協議した。
満州政府いわく、お金は払えば、たぶん返されるとは思うが、命の保障は無い。
満州軍で討伐してもいいが、我々では、人質の命までは、保障できない、の回答だ。
まあ予想どおりだ。
以前、農業教育団が襲われたときは、満州政府に対して軍から偵察部隊を派遣する許可を取った。
あの50名の邦人だ、内49名が悲惨な最期だったが。
その教訓があるから、満州政府は日本軍の独自行動を承認した。
はやい話が、馬賊討伐を日本軍におまかせします、ということだった。
満州政府は、馬賊に手を焼いていた。
役人は今も昔もワイロに弱い、支那などもらうのが当然の国だった。
裏と表では、白と黒だ。
日本政府専門官は、軍隊派遣が取り得たことで、すぐに携帯無線機で日本海に展開している空母、(今はアメノウズメだ。)に連絡した。
満州政府の許可は取ったと。
空母アメノウズメの戦闘機搭乗員達は色めき経った。
なぜならコノハナサクヤが邦人を救出したことが、閣議にも登り国民から英雄とたたえられていたからだ。
こんどは、オレ達の番だ。 搭乗員らは、燃えた。
たとえ刺しちがえても邦人救出に燃えた。
政府は身代金を支払うと同時に邦人救出を作戦した。
経験から、人質の身柄を確認しないと、騙されるからだ。
馬賊も昔は気概があった、という人もいたが、所詮無法者の人殺しだ。
信用などできない。
馬賊は取引の場所と時間を指定してきた。
それが、専門官が頭を抱えた。
場所はまあ草原の1本、木が生えたところだった。
が時間だ、夜の月が沈んだ頃と指定したのだ。
馬賊も考えた、夜間は飛行機が飛ばないことを。
双方とも人数も指定だ。
馬賊の軍師もバカではない。
草原で周りが見渡せるから軍の展開など無理だ。
飛行機も夜で月明かりもないから、まず飛べない。
専門官、内容を携帯無線機で空母に打電した。 もちろん暗号だ。
まだ、専門官も知らなかった、空母に月光が搭載機として初めてアメノウズメにあることを、全天候夜間の戦闘機だ。
まあ、いえば、風防が真っ黒で外が見えなくとも飛行できるのだ。
三次元レーダーは日本軍秘匿兵器であった。
レーダーには墜落したさいの情報漏えい防止の自動の自爆タイマーまである。
裏ブタは正規に開けないと自爆タイマーがすぐに爆発する。
それほどの秘密兵器であった。
空母が速度を上げた、37ノットで、発艦よろしのランプが前飛行甲板につく。
整備員が搭乗員の合図で車輪止をはずした。
月光は真っ暗の闇夜をものともせずに発艦した。
操縦士は計器盤の真ん中のでかい画面を見ている。 前なんか見ない。
黒い画面に白い細い線で白黒写真のような景色が写っている。
なんと波の波頭が見える。 高度をとる。
今度は別のレーダーだ。
海岸線が近づく。
月光3機編隊は満州の草原をめざす。
身代金を馬賊が要求したからだ。
満州観光の邦人が奉天で拉致されたらしい。
相手は、馬賊の金壁星と名乗った。
まあ、それなりに有名な馬賊だ。
満州政府から日本国の警察庁の連絡が入り、現政権の知るところとなった。
邦人は二人だ。 夫婦らしい。
さっそく満州に専門官が飛んだ。
満州政府の公安と協議した。
満州政府いわく、お金は払えば、たぶん返されるとは思うが、命の保障は無い。
満州軍で討伐してもいいが、我々では、人質の命までは、保障できない、の回答だ。
まあ予想どおりだ。
以前、農業教育団が襲われたときは、満州政府に対して軍から偵察部隊を派遣する許可を取った。
あの50名の邦人だ、内49名が悲惨な最期だったが。
その教訓があるから、満州政府は日本軍の独自行動を承認した。
はやい話が、馬賊討伐を日本軍におまかせします、ということだった。
満州政府は、馬賊に手を焼いていた。
役人は今も昔もワイロに弱い、支那などもらうのが当然の国だった。
裏と表では、白と黒だ。
日本政府専門官は、軍隊派遣が取り得たことで、すぐに携帯無線機で日本海に展開している空母、(今はアメノウズメだ。)に連絡した。
満州政府の許可は取ったと。
空母アメノウズメの戦闘機搭乗員達は色めき経った。
なぜならコノハナサクヤが邦人を救出したことが、閣議にも登り国民から英雄とたたえられていたからだ。
こんどは、オレ達の番だ。 搭乗員らは、燃えた。
たとえ刺しちがえても邦人救出に燃えた。
政府は身代金を支払うと同時に邦人救出を作戦した。
経験から、人質の身柄を確認しないと、騙されるからだ。
馬賊も昔は気概があった、という人もいたが、所詮無法者の人殺しだ。
信用などできない。
馬賊は取引の場所と時間を指定してきた。
それが、専門官が頭を抱えた。
場所はまあ草原の1本、木が生えたところだった。
が時間だ、夜の月が沈んだ頃と指定したのだ。
馬賊も考えた、夜間は飛行機が飛ばないことを。
双方とも人数も指定だ。
馬賊の軍師もバカではない。
草原で周りが見渡せるから軍の展開など無理だ。
飛行機も夜で月明かりもないから、まず飛べない。
専門官、内容を携帯無線機で空母に打電した。 もちろん暗号だ。
まだ、専門官も知らなかった、空母に月光が搭載機として初めてアメノウズメにあることを、全天候夜間の戦闘機だ。
まあ、いえば、風防が真っ黒で外が見えなくとも飛行できるのだ。
三次元レーダーは日本軍秘匿兵器であった。
レーダーには墜落したさいの情報漏えい防止の自動の自爆タイマーまである。
裏ブタは正規に開けないと自爆タイマーがすぐに爆発する。
それほどの秘密兵器であった。
空母が速度を上げた、37ノットで、発艦よろしのランプが前飛行甲板につく。
整備員が搭乗員の合図で車輪止をはずした。
月光は真っ暗の闇夜をものともせずに発艦した。
操縦士は計器盤の真ん中のでかい画面を見ている。 前なんか見ない。
黒い画面に白い細い線で白黒写真のような景色が写っている。
なんと波の波頭が見える。 高度をとる。
今度は別のレーダーだ。
海岸線が近づく。
月光3機編隊は満州の草原をめざす。
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