大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
352 / 380
3首脳の考えは?

独逸帝国の政変

しおりを挟む
 バッキンガムでの3首脳の会談は秘密裏に終わった。 エリザベス女王の私的行事を隠れ蓑にしての会談だ、あまり長いと疑われるのだ。 マスコミ向けには女王を囲んで3首脳の写真を提供して誤魔化したのだ。 で、結果は? 著者も、わかりません。 そこまでのツテは、さすがに著者も無いのだ。 好御期待などと、盛りすぎを反省いたします。 漏れ伝え聞くところでは、ソ連のステルヒン書記長は、すでに失脚している。 ソ連に使っても、あまり意味がない。 独逸帝国の現、シュリーマン総帥は、闇の暗殺計画の元締めである。 使うとしたら独逸帝国しかないのだ。 独逸帝国にも反シュリーマン派は潜在的に居るに違いない。 さしあたり、先の選挙の対抗馬であった、ロンメロ将軍である。 先の総帥であった、ゲッペルン暗殺は独逸帝国内の政変であり、独逸帝国だけで、解決する問題である。 そこに、日本や米国、英国が関わっては独逸帝国の国民も・・・・であるのだ。 早い話が面白くないのである。 「独逸帝国の闇を我らが解き明かしては、要らぬあせっかいであろう。」と山田総理だ。 「ふむ、確かに内政干渉だな。」とガーランド大統領。 「それは、わかるがソ連と離反させたい。」と英国首相だ。 やはり、ドーバーを挟んでいるから、最大の闇情報を使いたいのは当然である。 「私なら現総帥が先の総帥暗殺に関わっていたら、最低でも監獄送りにする。」 と山田総理だ。 「それを、判断するのは独逸帝国の国民だ。」と大統領だ。 「しかし、我らが教えるわけにはいかんでしょう。」と英国首相だ。 問題はそこなのだ。 3首脳らは、ロンメロ将軍の動きも、独逸近衛連隊のシュミット少尉の動きも知らないのである。 ユダヤスパイを使うという、作戦もあるが、リスクが大きすぎる。 アポを取る相手を間違えれば、破滅である。 英国首相が、「独逸帝国内部に詳しいヤツと一度連絡をしてみよう。」 「それからでも、遅くはないだろう。」 とひとつの考えをいう。 「しかし、チャンスは一度きりですぞ、相手を間違えたら、シュリーマン派なら、せっかくの情報が闇に葬られますぞ。」 「それに遅ければギガント90機がソ連から強襲となるやもしれん。」 山田総理は心を決めた。 「私の妻はユダヤだ、顔も広い、人脈もある、任せてくれないか。」 「いいのか。」 とガーランド大統領。 「ありがたいが、無理しないほうが。」と英国首相。 「イヤ、今回は打って出る、政治生命を賭ける。」 「今回、偶然手に入った大きな手駒だ、使い方では独逸帝国を敵から味方に、最低でもソ連やシナと独逸帝国が手を切ることもできるだろう。」 と山田総理は、大きな勝負に出ることとしたのだ。 それも、自身の妻を巻き込んで、である。 山田総理は4発ジェット機で、米国大統領を送りながら、機内で互いに最終の打ち合わせをした。 情報は使い何処があるのだ。 ソ連がギガントを東欧へ進攻させる前に、独逸帝国に手を打てば、無駄な戦いや紛争を抑えることができるやもしれないのだ。  総理は羽田に降り立つと自宅へ急いだ。 「オイ、今 帰った。」 「あら、今日は早いのね。」 「じつは、折り入って頼みがある。」 「あれ、わざとらしいわね、どうしたの。」 「独逸帝国にユダヤの友人がいるだろう。」 「え、え、まあ、私の従兄弟よ。」 なんと身内だ。 しめた、と総理は思った。 「その従兄弟に頼まれてくれないか。」 「どんな。」 ・・・・さあ、どうなるやら?
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

男が希少な「あべこべ世界の掲示板」

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:369pt お気に入り:32

【R18】引きこもりだった僕が貞操観念のゆるい島で癒される話

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:738pt お気に入り:12

退院前夜

青春 / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:2

婚約者は聖女を愛している。……と、思っていたが何か違うようです。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:11,601pt お気に入り:9,132

青春妄想記

青春 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

[R18] 引きこもり令嬢が先生になりました。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:1,324

貴方達から離れたら思った以上に幸せです!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:201,536pt お気に入り:12,091

美醜逆転世界で治療師やってます

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:184pt お気に入り:807

処理中です...