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第三章

3-24 敵のアジトが襲撃?!

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 私が途中から感じていた嫌な予感は最悪な形で当たってしまった。
アイツらが潜む里が私達を襲った同様の魔物の大群により襲撃を受けていたのだ。

里の人達はそれなりの武器を持っていたが...彼らでは到底太刀打ちができるレベルではない。

里を囲っていた壁は無惨にも破られ家屋も石ころの様に砕けていて、何箇所から火の手が上がっていた。

隠れ里としてかなりの人数いたのだが...ほとんどの人達が魔物に惨殺されている。
魔物達は人々を襲うが食べようとはしない。

大概の魔物は人間やエルフなどを襲ったら食い散らかす。
中にはある程度痛めつけるだけ痛めつけたら食べずに去るものもいるから別に人間を食べなかったからおかしいと感じることはない。

けど...

『やっぱり変だなあの魔物...。』

『そうですね。目的があって襲っているのではなく...。』

「命令されて動いている感が強いな。」

『無作為に戦っている感がないからね。』

上空から里が襲撃されている様を見ているとふと里の近くの森の中に人影が見えた気がした。

再度見直すと...そこには誰もいなかった。
気のせい?と思っていると...

「たすけてぇー!!!お母さん!!」

助けを求める人間の子供の声がしたのだ。
ハッとして里を見ると赤児を抱えた幼児が魔物に取り囲まれていたのだ。

それを見て無視できるほど私達は非道ではない。
私は背中にいる兄達を幼児を取り囲んでいる魔物達めがけて放り投げた。

『へっ?』

『えっ?』

『うそぉーん!』

「非道だぞ」

面々に呟きながら魔物達めがけて飛んでいく。
私はそのまま上空から魔物達の動きを見ていると...

(森?いや森と里の中間の...?!!空間から?!!)

里を襲っている魔物達がどこから湧いて出て来ているのか確認していると森でも山でもドラゴンの里からでもなかった。

人里と森との境に歪にできている変な空間から出て来ているのだ。

(空間から?もしかして召喚かなにか?!じゃー術師がいるんじゃない?!)

そう思い私は探索魔法を使うが...引っかからない。
相手が既にいないのか、あるいは...

(私より能力が上?そんな馬鹿な?!この世界にいるの?)

そう思っていると私の目の前の空間が急に歪んだ。

『げっ?!』

目の前の空間が歪んだので急ぎ距離をとると...案の定歪んだ空間から魔物が出てきたのだった。

しかも...飛行系と来た。

(絶対術師がいる!!何がなんでも見つけ出してブン殴ってやる!)

私はヤル気をフル回転させ目の前に現れた巨大な鳥?かなにかわからない魔物と闘う事に。

『いいわ。お前、私の目の前に出てきた事を後悔させてやるわ。』
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