ν - World! ――事故っても転生なんてしなかった――

ムラチョー

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一章

三十六話 野獣使いⅠ

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 一言でソイツを言い表すのであれば『不吉』の一言に尽きるだろう。
 アンデッドから剥ぎ取ったかのようなボロボロのローブに、その下に見える服もまたどす黒く汚れている。
 何年風呂も着替えもしなければこうなるんだという乞食のような風体の中でその金髪と目だけはまるで後から取ってつけたかのような異様な輝きを見せている。
 なんというか小汚さと綺麗さがチグハグでとにかく悪目立ちするのだ。

「聞き捨てならねぇことを言ったな。バジリコックを放っただと?」
「ええ、捕らえるのにずいぶんと苦労しましたが。しかし、その様子だと入れ違いに……いや」

 そこでようやく俺達の背後に転がるバジリコックの死体に気付いたらしい。
 まだ日が昇り切る前の薄暗さのせいで見えてなかったらしい。

「おや……あなた方は想像した以上の猛者のようだ。バジリコックには村の中を派手に蹂躙してもらうつもりだったのですけど、まさかこの程度の少数部隊に倒されてしまうとは」

 発言内容からして間違いない。
 コイツがギギリの言う野獣使いとやらだな。
 てっきり身を潜めて全てを使役する獣に任せるものだと思っていたんだけど、まさか当人が出張って、しかもその姿を晒すとは。
 何のメリットも思いつかないんだが、なにか自ら足を運ばなきゃならない理由でもあるのか?

「少数というか、ここを守っていた奴一人に倒されたみたいだがな?」
「御冗談を、幾ら猛者揃いといえど、バジリコックは中央協会基準でLv4の魔獣です。一人でどうこうできるものではない事ぐらい、使役するために傭兵団を一つ使い潰す羽目になった私が一番理解しておりますよ」

 どうやらコイツの認識でもバジリコックは相当な強者という認識らしい。
 的外れも良い所だ。
 正直な話、これがバジリコックではなくライノスだったのなら俺は手も足も出なかっただろう。
 こちらの攻撃が効かない上に、一度走り出したら止まらないあの巨体で村を蹂躙されれば対応手段が見つからなかった所だ。
 しかし傭兵団一つ使い潰すとか、雇う金を渋ったのか?
 何人組の傭兵団なのかは知らんがレベル1の俺がどうとでも出来る敵相手に壊滅するとはいくらなんでも雑兵に過ぎる。
 SAD達のような一般プレイヤーなら兎も角、こっちの世界の住人はスキルの使い方を正しく熟知しているこの世界の住人はレベル1であってもそれなりの力を持つはず。
 実際、俺はガーヴさんに教わった戦い方で、遥かに格上だったSADともそれなりに見れる戦いになったんだ。
 一般プレイヤーならともかく正しく戦い方を認識しているこっちの世界の住人であればLv4のモンスターでもLv3相当の使い手が二人もいれば余裕で倒せそうなものだが……
 戦うことを生業とするような傭兵と言ってもやはりレベルはピンきりということなのか?

 しかし、Lv4か。
 テスターミーティングの際に教えてもらったライノスのレベルも4だったはず。
 このニワトリがライノスと同じLv4とはねぇ。
 同じレベルでその強さには大きな差があるというが、コイツラの言い分だとコカトリスのほうが格上という話だ。
 一体中央協会とやらはどういう基準で強さを測っているんだ?

「別に嘘をついているわけでもないんだが……それで、お前の虎の子はこのザマだが、どうするつもりなんだ? 野獣使い」
「ふむ、たしかに困りましたね。外の野犬共ではこの村を落とすのは無理そうですし、かと言ってどこから新しく都合の良い獣を調達してくるような余裕もない」
「まぁ、新しくも何も、ここからお前を逃がすつもりもないがな」
「でしょうねぇ……」

 虎の子のバジリコックは撃破され外の野犬達も思うように戦果を出せていない。
 その上野獣使い本人が俺達に囲まれてしまっている。
 状況的には詰みだろう。
 しかし、コイツの余裕の態度が気になる。
 どうにも追い詰められた奴の様子ではない。
 これは、まだ隠し玉がある?

「大人しく投降するなら手荒な真似はせんが、抵抗するようなら腕の一本でも落とさせてもらうが?」
「それは困りますねぇ。腕を落とされでもしたら非常に不便そうです」
「なら……」
「――でも、投降する必要も無さそうですねぇ? ほぅら間に合った」

 そう言って振り向いた野獣使いの後ろに居たのは

「ドラゴン!?」
「いえいえ、ワタクシ如きではドラゴンを使役する事など叶いません。これはドレイクでございますよ。まぁ、その中でも強力なアーマードレイクという種なのですけどね?」

 重厚な足音とともに現れたのは20mはあろうかという巨大なドレイクだった。
 アーマードレイクと言う名の通り、硬そうな甲殻で身を覆っているが、決して鈍重さは感じられない。
 こんなサイズの怪物が壁のすぐ向こう側に居たのに気がつけなかったのはこの喧騒と夜明け前の暗闇のせいか。
 見た感じのっそり歩いてきたようだし、暗い肌色と合わせて見張りの目も誤魔化されたかな。

「なかなか追い付いてこないので少々肝が冷えましたが、楽しいお話のお蔭でどうやらこの子も追いついて来れたようです。有難うございます」
「ぬっ……」

 要するに今までの会話はこのデカイのがたどり着くまでの時間稼ぎ……って事か。
 野獣使いは、意外な身軽さを見せてアーマードレイクの背に上がっていた。

「いやぁ、この子はどうにも寝起きが悪くてですねぇ。頭に血が上るまで時間がかかるんですよ。バジリコックが殺した村人を餌にして目を覚ませてやろうと思ったんですがねぇ」
「テメェ……なんて事を!」
「ですが、別に食わせるのは人間である必要もないわけでしてね。野犬共の死体を食い荒らしに向かうんじゃないかと内心ヒヤヒヤしたものですが、こちらにもっと極上な餌が転がっているのに気付いたようすで。えぇ」
「まさか」
「餌にするには少々値が張りすぎですが、まぁ死んでしまったのならば有効活用しなければ……ねぇ?」

 のそりとした動きでバジリコックの死体に近寄るアーマードレイクを止める事はできなかった。
 単純にその巨体によって遮ることが出来ないのだ。
 甲殻を避けて突きこんでみたが、刺さり血を流しているにもかかわらずまるで気にした風もない。
 これでは流石に止めることは出来ない。
 なら……

「ちょっとちょっと、アナタ? あんまり無茶はしてほしくないんですがねぇ!?」

 突然の攻撃に焦った野獣使いが炎の玉を飛ばしてくる。
 アイツ本人も魔法使いとして戦えるのかよ!
 野獣使いは魔法使いの上位職かなんかなのか?

 炎弾自体は大した威力では無さそうだが、喰らえば無傷とは行かないだろう。
 流石に無視するわけにも行かず、なんとか避けながらアーマードレイクの腹下へ潜り込む。
 真下に入ると潰されかねないが、ここまで接近するだけでも背中の上から俺の姿は死角に入っているだろう。

「おい、キョウ! 迂闊に手を出すんじゃない!」

 野獣使いの方はともかく、なんでガーヴさんまで止まってるんだよ。

「いくら攻撃しても寝ぼけて反撃してこないんだから、目が覚めるまで攻撃し続けるだろ普通」
「え、普通暴れないように、刺激しないようにと立ち回りません?」
「満腹になったらどうせ目が醒めるんだろ? だったら今の内に削っといたほうが良いに決まってんだろ」
「いやぁ、決まってないと思いますケド」

 アレだけの巨体とは言えバジリコックのサイズもそれなりだ。
 丸呑みしないようだから、食い終わるまで数分ってところか。
 無抵抗の敵を相手に一方的に攻撃を加えられるチャンスを逃すとかあり得ないだろ。
 相手が自分より強いならなおのことだ。
 攻撃のチャンスをみすみす見逃すような真似は格下相手の舐めプでもない限りありえない。
 そして相手がどれだけ弱くても、命がけの戦いで舐めプする気は全く無い。

「ああぁ、ちょっと本当にもう勘弁して下さいよ。ウチの可愛いアーマードレイクをそんなボロボロにしちゃってもう。あなた方はここで皆殺しに鳴るから関係ないかも知れませんが、こういった傷が後になって響いてくることもあるんですよぉ? 少しはこっちのことも考えてほしいですね全く……」

 柔らかそうな脇や腹、甲殻の隙間を徹底的に傷つけたものの、堪えた様子はない。
 サイズがでかすぎてこちらの与える刺し傷や切り傷が大した傷になってくれないのだ。

「チッ……仕方ない! やるぞお前たち!」
「ヘイ!」

 ガーヴさん達も攻撃に加わってくれたが、複数人で切りつけてもまるで気にも止めずにバジリコックの死体を貪っている。
 ああ、このいくら攻撃しても聞いている感じがしない徒労感はライノスとの戦いを思い出す。
 やっぱりこういう力押しでどうにかしてくるタイプが一番厄介だ。
 単純に強い。
 PvPテストの時のSADみたいなもので、マトモにやるとバカを見る。
 柔らかそうな腹でも駄目ならと目を狙った村人が居たがなんと突きこんだ槍が目玉に弾かれへし折れていた。
 どういう頑丈な目玉だよ!?
 と思ったが、よく見たらまぶたが閉じていた。
 どうやら閉じたまぶたによって弾かれていたようだ。
 超硬いモンスターへの対抗策としての目玉狙いはファンタジー物の王道だと思うんだが、そんなに甘くはないらしい。
 となると、正直にダメージレースを行うしか無いわけだが……

 こういう相手は一方的に攻撃し続ける手段を用意して細かく削り切るか、特定条件を成立させてハメ殺すかのどちらかしか無い。
 ライノス相手は前者、SAD相手は後者だった。
 コイツがどうなのかはまだわからないが、わからないうちに削れるだけ削っておきたい。
 どの程度削れば相手が嫌がってやる気を出させるわからないが、理想を言えば嫌がるまでは削りたい。
 寝ぼけて痛みが理解出来ていないというのなら有り難いが、反応を示さない理由が全くダメージを受けてないという可能性もある。
 これだけ一方的にタコ殴りにしてノーダメージとか流石に勝ち目が一つしか思い当たらない。

「キョウ」
「判ってます」
「お前達」
「「「ヘイ!」」」

 ガーヴさんの短い確認に応じてアーマードレイクから距離を取る。
 壁の外から野犬が数匹、突っ込んできたのに気付いたからだ。

「ちょっと、あなた方どれだけ感が良いんですか? こっそり後ろから襲わせようと思ったんですがねぇ!?」

 別に感でも何でも無い。
 アレだけ一方的にアーマードレイクを殴られれば、この野獣使いが何かしら妨害をしてくるだろうことはわかりきっていた。
 だから常に増援が来るであろう破損した壁の方へ意識を割き続けていただけだ。

 野犬は群れると危険だとは聞いていたが、単体ではすばしっこいだけで対処はそこまで難しくない。
 一対一であればヤギよりも弱いんだそうだ。
 ショートソードのままでは深く飛び込まれていたかも知れないが、槍に近い間合いで武器を振れるので以前のヤギとやった時よりも戦いやすいのだ。

「本当に厄介ですねぇ! 何でアナタ方みたいなのがこんな辺境でのうのうと暮らしてるんですか!?」

 流石に苛立ってきたのか野獣使いの言葉遣いがだんだん荒れてきた。
 現れる野犬も少数がパラパラと来る程度で、大した脅威にはならない。
 村の全方位から攻めかかっているようだし、ここに割けるだけの数が用意できないのか、まとまった数での襲撃でなければ対処はそう難しくない。

 現れた野犬を処理して、再びアーマードレイクへの攻撃を再開しようとして足を止める。
 バジリコックを食い散らかした奴が首をもたげこちらを見ていたからだ。
 まだ、ボーッとしているような感じはするが……

 ガーヴさんが背後から後ろ足の付け根を狙って飛び込むが、嫌がるように後ろ足を蹴り上げて追い払われた。
 初めて明確に防御行動をとってきたということは、アレだ。
 ボーナスタイム終了のお知らせ。

「ふう、やっと目を覚ましてくれましたか。この子はとんでもなく強いんですが、コレがあるからなかなか使いにくいんですよねぇ。雇い主殿にはちゃんと説明したのに説明してもまるで聞いてもらえませんでしたし……」
「ギギリのような無能に雇われたのが運の尽きだということさ」
「いえいえ、それがコレはこれで彼には感謝しているんですよ?」
「ギギリに? 感謝だと?」
「ええ、ワタクシ野獣使いとして可愛いこの子達の餌を確保しないといけないのですが、見ての通りこの子はこの巨体ゆえ結構な食事量でしてねぇ。その分私を雇い入れる為の手数料というか……自分で言うのもなんですが結構値が張るのですよワタクシ」
「つまり、ギギリはお得意様だと?」
「ええ、ええ! それはもう!」

 つまりどれだけ頭が悪かろうと、羽振りがいいから離れるつもりはないってことか?

「なら、俺達がギギリよりも多めに支払うといえば?」
「ほほう? ワタクシに寝返れとおっしゃられる?」
「ギギリに付いているのは支払いのためなのだろう? それより……そうだな2割増しで払うとしたらどうだ?」

 すげぇなガーヴさん。
 ここまで堂々と裏切り交渉始めるとか流石に思いつかんかったぞ。
 今回も大人しく口を挟まずに聞きに徹しておこう。
 というか村の顔役みたいなガーヴさんがいるのに新顔の俺が口を挟むとか流石にねーわ。

「ふぅむ、それはなかなか魅力的なご提案ですが……」

 野獣使いが村の様子を観察するように見回している。
 ――体何を見ている?

「んん~……お話は有り難いのですが、この村にそれだけの支払い能力があるように見えませんねぇ」
「何だと?」

 村の様子を眺めたのは支払能力の確認ってことか。
 だが一体何を見た?
 農耕や畜産知識がある人間が見れば、畑なんかがないこの村の状況からある程度の蓄えを把握できるかもしれんが、この村は狩猟がメインなのだから餌代替わりに獲物を用意する等の代替案だって提示可能なはずだ。
 だが、ためらいもなくコイツは支払いが無理だと切って捨てた。
 一体何故だ?

「いやぁ、判りますよ? 金で払えなくてもこの子達の食事は提供できるとそう言いたいんでしょう?」
「そのとおりだが、なにか問題が?」
「大有りですなぁ問題。あなたはどうも勘違いしてらっしゃる」
「勘違い……?」
「食事が何でも良いのなら獣の肉なんて、野獣使いと言われる私がいくらでも用意できると考えられませんか?」
「むっ……」

 そう言われると確かに……獣達に精通していると思われる野獣使いであれば餌の確保は容易いかもしれない。
 そもそもバジリコックやアーマードレイクほどのモンスターであれば放し飼いにするだけで自力でいくらでも餌の確保はできるか……?

「だとしたら何が問題だというのだ?」
「いやねぇ? この村大した人数居ないでしょう?」
「あん? そりゃガガナ村に比べりゃ確かに少ないが……」
「それで、どうやってギギリ氏よりも多く報酬を支払うというのです?」
「何?」
「はぁ……仕方ありません、ワタクシが懇切丁寧に説明して差し上げましょう」

 そういうとアーマードレイクの背中に座り込んで本当に説明し始めた。
 コイツが目を覚ましたことで余裕が出てきた……と言うことだろう。
 確かにコイツに暴れられるとライノスどころの騒ぎではない。

「ワタクシ、野獣使いなどやっておりますがその本業は傭兵でございます。……傭兵の本分は戦争貢献。要するに冒険者や狩人たちとは違い人間を相手にした戦いこそが使命なのでございます。お判りになります?」
「……それで?」
「人間と戦うことが本分であるのなら、当然ワタクシの可愛いこの子達も人間と闘う為に最適な育て方をする必要があります。当然ですよね」

 あぁ、なるほど。
 この時点で話の流れから大体察することが出来た。
 ガーヴさんもあの顔のしかめっぷりから理解しているんだろう。

「人間を殺すことを目的とした魔獣達が獣の味を知ってどうなるというのです? 必要なのは人間の味であるべき。そうは思いませんか?」
「つまりお前はこう言いたいわけか? 報酬は金ではなく……」
「ええ、ええ! その通りです。ようやく理解していただけましたね」

 よく出来ました、とばかりにパンと両手を合わせる野獣使い。
 ああ、これは駄目だな。
 コイツとはたとえ一時であっても絶対に手を結べないわ。

「ああ、つまり――お前は餌になる人間を差し出せと、そう言うつもりかクソッタレが!」

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