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四章
二百九十七話 これからの事
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宿に戻った俺は、ベッドに身を投げだすと天井をぼーっと眺めながら、今日手に入れた情報を何となく並べ立てていた。
「今日は色々ありましたわね」
「確かになぁ。まさか世間話で国盗りの事を聞かされるとは思いもよらなかった」
もっと面倒くさいことへ勧誘してくるのかと身構えていたんだが、そういう意味では思っていたほど面倒くさい方向へ話が進まなかった分良かったと思いたいところなんだが。
「しかし妙な縁が出来たような感じです」
「まさか、もう暫く行動を共にすることになるなんてなぁ」
といっても、エルマーとは同じ仕事をするというわけではなく、ただ目的地が同じなので、だったら一緒に向かおうというだけでなんだけどな。
今後どうする予定なのかと聞かれて、特に隠す必要もないかと帰国ルートの事を少し話したら、偶然俺たちの中継地点と彼らの目的地が同じだったという訳だ。
「嘘を付いている様子はなかったので、本当に偶然だったようですけども」
「オシュラス国境付近の街で団員の求人募集してるんだったか? 確かサルマーレだったか。で、集まった連中の面接に行く必要があると」
国内で強い傭兵を引き入れると国や協会に目をつけられやすいから、気休め程度の効果しか無くても国外で仲間を募集するって話だったが。
「サルヴァを避ける以上、目的地であるタンカードへはオシュラスを経由することになりますわ。そして現状この街からオシュラス入りするにはサルマーレを経由する事になるので、同じ目的地というのは間違っていませんわ。それに、連中がいれば獣にたかられても我々だけで対処しなくて住むのは単純に手間が減って良いと思いますけど。だから同行の話、受けられたのでしょう?」
「そうだな。人数が増えて足が鈍る心配があったが、連中の馬車に相乗りさせてくれるって話だし、それなら多少の遅れは相殺できるだろうし、金も時間も手間も減らせる良い話だと思う」
「その割には浮かない顔ですわね」
そんなに顔に出てたか?
そこまで悲観してるわけじゃないんだけどな。
「いやぁ、単純に、二人旅ならこれからの旅の練習になったのにとか、その程度の事だよ」
なんだかんだで旅と言えるほどの長距離移動を保護者無しでやった事ってまだ無いからな。
少人数での移動となると、スポーン場所からハイナ村までは目と鼻の先と言っていいくらい近くだったし、シアとの移動はぶっちゃけシアの記憶頼りにくっついてまわってただけだ。
俺が主導の移動となると、せいぜい王都からクフタリアまでの数日間くらいだ。
ほとんど不意打ち的な形で決まった目的地だったけど、王都で買い込んだ分で事足りるような距離だったしあれを旅というのはちょっと違うと思う。
「おや、しかし主様の記憶の中の旅の知識には『一泊二日』などというものもあるようですけれど」
うん?
そういや、リアルの旅行って一泊二日や二泊三日なんて割と当たり前だったような。というか週末旅行とかが基本で、長期休暇を取れるような人でも7泊8日とかってあまり聞かないような。
……となると、数日のあの移動も世間一般的には旅と読んで差し支えがない……?
「うーん。まぁコレは単に俺のイメージの問題だな。旅というとすごく長い距離を何日も掛けて行うもの的な」
「実際の長距離なんてものは捉える方の認識次第ですからね。同じ人物ですら気分次第で3日の行軍を短いと言った口で、一日の移動でも長いと言うものですから」
「うわ、すげぇ身に覚えがあるなそれ」
社員時代、会社が最寄り駅から遠くて20分近く歩く必要があったんだけど、その20分が凄く面倒だと感じてたからな。そんな俺が数日の移動は旅とは言い難いと言ってるんだから笑える話だ。
「基本的に旅というものに距離の縛りなんてものはありませんわ。明確に違う地域への移動は全て旅と捉えてよいのでは?」
「まぁ、それくらいゆるく考えておいたほうが良いか」
日帰り旅行なんてものもあるしな。
距離や時間とかじゃなく、違う地域への移動はつまり旅だと思っておいたら良いのか。
「ちなみに旅と旅行は明確に違いますわよ?」
「え、マジで?」
「旅は移動を目的とした行為、旅行は移動よりも特定の目的……例えば娯楽等を目的とした行為ですの」
「へぇー、知らんかった」
どっちも意味的には旅なんだと思ってたわ。
でも確かに言われてみれば、旅行って言うと慰安旅行や観光旅行、修学旅行、みたいに何らかの目的があるものばっかだな。
一方旅って言うとぱっと出てくるのは『自分探しの旅』とかだけど、確かに自分探しという目的があるように見せて、実際はどこか知らない土地へ行くって方に主眼がある気がする。
こんなところで予想だにしない豆知識を手に入れてしまった。
「知識だけはありますから。実体験が伴わないのであまり自慢できるようなものでもないですけれど」
「知ってるだけで十分すごいと思うけどな」
そんな事今まで深く考えたことなかったし。
「それに自分での実践に拘らずとも、経験者のやり方を見るだけでも随分と違うものでしょう」
「そりゃぁな。ただの聞きかじりと、実際の手法を見て覚えたんじゃ理解度は大違いだ」
「あるじ様はすでに数日の長距離移動を経験しているのですから、そこからは熟練者のやり方を見盗とって己の力にするのがよろしいかと」
「確かに、最低限の基礎……が出来ているかは自身はないけど、クフタリアまでの旅は問題なかった。なら、応用技術を盗んで次で実践。ダメなら応用ってのが一番良いのか」
「そのとおりかと」
幸いと言って良いのかは分からないが、時間だけは有り余ってるからな。従来のネトゲ攻略と違って攻略を競う相手も居ないし、何も焦る必要はないか。
「しかし、移動の足を確保できたのであれば、多少は手持ちの道具を増やしても問題はないですわよね?」
「そりゃまぁ、多少ならな。あまり増やされても困るけど。足があるのはあくまで連中の目的地のオシュラスまでだからな」
「判っておりますとも」
オシュラスで別れたあとは普通に歩かなきゃならんから、あまり増やされても困るからな。
「それで、何を買い足すつもりなんだ?」
「晶石を少々」
「しょうせき? っていうと火薬の材料の?」
硝石っていうと異世界転生モノでは何故か良く出てくるよな。主に銃で無双するやつ。俺は硝石がどんな形をしてるか知らんし、それからどうやって火薬を生成するのかもさっぱりわからんけど。
「いえ、水晶の類の方ですわ」
「うん? そんなものをどうするんだ?」
「時間のある時に、あるじ様に少しずつ力を溜め込んでいただこうかと」
力を貯める? って俺がか?
「いきなり溜め込むって言われても、やり方がわからんが」
「やり方はコチラでお教えしますわ」
「やる分には構わないんだけど、それをするとどうなるんだ?」
「力の行使に対する媒介にしようかと」
「うぅん、いまいち話が見えてこない。どういう事だ?」
充電池みたいな感じのポーション代わりアイテムとか?
「先の戦いでもそうでしたが、私は今の所あるじ様の分を超えた力の行使をするつもりはありません。土を超えた助勢はあるじ様の成長を阻害するからです」
「それはまぁ、解る」
「ですが、力ない者が呪具によって己の分を超えた力を行使するという技術は、割とよく知られております。なので、いざという時その晶石に込められた力の分、分を超えた助勢を行うことが出来るというルールを儲けようかと思いまして」
なるほど。貯めるのは俺だけど、それを使って力を使うのはイブリスなのか。
頻繁には使えないけど、いざというときのために使えるお助けアイテムって感じか。
「というかなんでまた、そんな自分の縛りに孔を開けるようなルールを?」
「いえその……あるじ様の記憶を見ると、どう考えてもあるじ様自身の力ではどうにもならないような出来事に何度も遭遇しているように見受けられるので……」
「あぁ、うん。まぁ、よくある」
基本対人戦は格上多いんだよな。シアとの道中で襲ってきた野盗とかアレスタンティアの兵士は大したことなかったけど。モンスター関連も魔物とかもソロで戦うには大概な奴だし。
それに比べると野獣とかは多少はマシかも? ここら一帯の野獣は安心して戦えるし、クフタリアの協会で受けた依頼で倒した獣も、そこまで脅威になるようなのは居なかった気がする。
とはいえハイナで戦ったアーマードレイクとかクフタリア道中で戦った大猿とかは当時の俺より格上だったし、総合的に見るとやっぱり格上と戦う機会の方が多かった気がする。
「流石に私がついていて、そんな状況で手を貸さないというのも気がとがめると言うか、恐らく私が我慢できずにウッカリ……なんてことになりそうな気がするので、予めそういうルールを作ってしまおうかと」
「なるほどなぁ」
ゲーマー的な感性だと、目の前でゲーム下手が何度も同じところで失敗を繰り返しているのを見ていると、コントローラ奪って変わりにクリアしたくなってウズウズして仕方ないアレに似た感情なんかな?
でもまぁ言いたいことはよく判った。
「いざという時……っていう保険があるのは俺としても助かるし、明日出発前にその晶石を買いに行こうか」
「はい、ご理解していただいて助かりますわ」
「今日は色々ありましたわね」
「確かになぁ。まさか世間話で国盗りの事を聞かされるとは思いもよらなかった」
もっと面倒くさいことへ勧誘してくるのかと身構えていたんだが、そういう意味では思っていたほど面倒くさい方向へ話が進まなかった分良かったと思いたいところなんだが。
「しかし妙な縁が出来たような感じです」
「まさか、もう暫く行動を共にすることになるなんてなぁ」
といっても、エルマーとは同じ仕事をするというわけではなく、ただ目的地が同じなので、だったら一緒に向かおうというだけでなんだけどな。
今後どうする予定なのかと聞かれて、特に隠す必要もないかと帰国ルートの事を少し話したら、偶然俺たちの中継地点と彼らの目的地が同じだったという訳だ。
「嘘を付いている様子はなかったので、本当に偶然だったようですけども」
「オシュラス国境付近の街で団員の求人募集してるんだったか? 確かサルマーレだったか。で、集まった連中の面接に行く必要があると」
国内で強い傭兵を引き入れると国や協会に目をつけられやすいから、気休め程度の効果しか無くても国外で仲間を募集するって話だったが。
「サルヴァを避ける以上、目的地であるタンカードへはオシュラスを経由することになりますわ。そして現状この街からオシュラス入りするにはサルマーレを経由する事になるので、同じ目的地というのは間違っていませんわ。それに、連中がいれば獣にたかられても我々だけで対処しなくて住むのは単純に手間が減って良いと思いますけど。だから同行の話、受けられたのでしょう?」
「そうだな。人数が増えて足が鈍る心配があったが、連中の馬車に相乗りさせてくれるって話だし、それなら多少の遅れは相殺できるだろうし、金も時間も手間も減らせる良い話だと思う」
「その割には浮かない顔ですわね」
そんなに顔に出てたか?
そこまで悲観してるわけじゃないんだけどな。
「いやぁ、単純に、二人旅ならこれからの旅の練習になったのにとか、その程度の事だよ」
なんだかんだで旅と言えるほどの長距離移動を保護者無しでやった事ってまだ無いからな。
少人数での移動となると、スポーン場所からハイナ村までは目と鼻の先と言っていいくらい近くだったし、シアとの移動はぶっちゃけシアの記憶頼りにくっついてまわってただけだ。
俺が主導の移動となると、せいぜい王都からクフタリアまでの数日間くらいだ。
ほとんど不意打ち的な形で決まった目的地だったけど、王都で買い込んだ分で事足りるような距離だったしあれを旅というのはちょっと違うと思う。
「おや、しかし主様の記憶の中の旅の知識には『一泊二日』などというものもあるようですけれど」
うん?
そういや、リアルの旅行って一泊二日や二泊三日なんて割と当たり前だったような。というか週末旅行とかが基本で、長期休暇を取れるような人でも7泊8日とかってあまり聞かないような。
……となると、数日のあの移動も世間一般的には旅と読んで差し支えがない……?
「うーん。まぁコレは単に俺のイメージの問題だな。旅というとすごく長い距離を何日も掛けて行うもの的な」
「実際の長距離なんてものは捉える方の認識次第ですからね。同じ人物ですら気分次第で3日の行軍を短いと言った口で、一日の移動でも長いと言うものですから」
「うわ、すげぇ身に覚えがあるなそれ」
社員時代、会社が最寄り駅から遠くて20分近く歩く必要があったんだけど、その20分が凄く面倒だと感じてたからな。そんな俺が数日の移動は旅とは言い難いと言ってるんだから笑える話だ。
「基本的に旅というものに距離の縛りなんてものはありませんわ。明確に違う地域への移動は全て旅と捉えてよいのでは?」
「まぁ、それくらいゆるく考えておいたほうが良いか」
日帰り旅行なんてものもあるしな。
距離や時間とかじゃなく、違う地域への移動はつまり旅だと思っておいたら良いのか。
「ちなみに旅と旅行は明確に違いますわよ?」
「え、マジで?」
「旅は移動を目的とした行為、旅行は移動よりも特定の目的……例えば娯楽等を目的とした行為ですの」
「へぇー、知らんかった」
どっちも意味的には旅なんだと思ってたわ。
でも確かに言われてみれば、旅行って言うと慰安旅行や観光旅行、修学旅行、みたいに何らかの目的があるものばっかだな。
一方旅って言うとぱっと出てくるのは『自分探しの旅』とかだけど、確かに自分探しという目的があるように見せて、実際はどこか知らない土地へ行くって方に主眼がある気がする。
こんなところで予想だにしない豆知識を手に入れてしまった。
「知識だけはありますから。実体験が伴わないのであまり自慢できるようなものでもないですけれど」
「知ってるだけで十分すごいと思うけどな」
そんな事今まで深く考えたことなかったし。
「それに自分での実践に拘らずとも、経験者のやり方を見るだけでも随分と違うものでしょう」
「そりゃぁな。ただの聞きかじりと、実際の手法を見て覚えたんじゃ理解度は大違いだ」
「あるじ様はすでに数日の長距離移動を経験しているのですから、そこからは熟練者のやり方を見盗とって己の力にするのがよろしいかと」
「確かに、最低限の基礎……が出来ているかは自身はないけど、クフタリアまでの旅は問題なかった。なら、応用技術を盗んで次で実践。ダメなら応用ってのが一番良いのか」
「そのとおりかと」
幸いと言って良いのかは分からないが、時間だけは有り余ってるからな。従来のネトゲ攻略と違って攻略を競う相手も居ないし、何も焦る必要はないか。
「しかし、移動の足を確保できたのであれば、多少は手持ちの道具を増やしても問題はないですわよね?」
「そりゃまぁ、多少ならな。あまり増やされても困るけど。足があるのはあくまで連中の目的地のオシュラスまでだからな」
「判っておりますとも」
オシュラスで別れたあとは普通に歩かなきゃならんから、あまり増やされても困るからな。
「それで、何を買い足すつもりなんだ?」
「晶石を少々」
「しょうせき? っていうと火薬の材料の?」
硝石っていうと異世界転生モノでは何故か良く出てくるよな。主に銃で無双するやつ。俺は硝石がどんな形をしてるか知らんし、それからどうやって火薬を生成するのかもさっぱりわからんけど。
「いえ、水晶の類の方ですわ」
「うん? そんなものをどうするんだ?」
「時間のある時に、あるじ様に少しずつ力を溜め込んでいただこうかと」
力を貯める? って俺がか?
「いきなり溜め込むって言われても、やり方がわからんが」
「やり方はコチラでお教えしますわ」
「やる分には構わないんだけど、それをするとどうなるんだ?」
「力の行使に対する媒介にしようかと」
「うぅん、いまいち話が見えてこない。どういう事だ?」
充電池みたいな感じのポーション代わりアイテムとか?
「先の戦いでもそうでしたが、私は今の所あるじ様の分を超えた力の行使をするつもりはありません。土を超えた助勢はあるじ様の成長を阻害するからです」
「それはまぁ、解る」
「ですが、力ない者が呪具によって己の分を超えた力を行使するという技術は、割とよく知られております。なので、いざという時その晶石に込められた力の分、分を超えた助勢を行うことが出来るというルールを儲けようかと思いまして」
なるほど。貯めるのは俺だけど、それを使って力を使うのはイブリスなのか。
頻繁には使えないけど、いざというときのために使えるお助けアイテムって感じか。
「というかなんでまた、そんな自分の縛りに孔を開けるようなルールを?」
「いえその……あるじ様の記憶を見ると、どう考えてもあるじ様自身の力ではどうにもならないような出来事に何度も遭遇しているように見受けられるので……」
「あぁ、うん。まぁ、よくある」
基本対人戦は格上多いんだよな。シアとの道中で襲ってきた野盗とかアレスタンティアの兵士は大したことなかったけど。モンスター関連も魔物とかもソロで戦うには大概な奴だし。
それに比べると野獣とかは多少はマシかも? ここら一帯の野獣は安心して戦えるし、クフタリアの協会で受けた依頼で倒した獣も、そこまで脅威になるようなのは居なかった気がする。
とはいえハイナで戦ったアーマードレイクとかクフタリア道中で戦った大猿とかは当時の俺より格上だったし、総合的に見るとやっぱり格上と戦う機会の方が多かった気がする。
「流石に私がついていて、そんな状況で手を貸さないというのも気がとがめると言うか、恐らく私が我慢できずにウッカリ……なんてことになりそうな気がするので、予めそういうルールを作ってしまおうかと」
「なるほどなぁ」
ゲーマー的な感性だと、目の前でゲーム下手が何度も同じところで失敗を繰り返しているのを見ていると、コントローラ奪って変わりにクリアしたくなってウズウズして仕方ないアレに似た感情なんかな?
でもまぁ言いたいことはよく判った。
「いざという時……っていう保険があるのは俺としても助かるし、明日出発前にその晶石を買いに行こうか」
「はい、ご理解していただいて助かりますわ」
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