黒の墓守

 王都で相次ぐ幽霊騒動――突然暴れる馬、宙を舞うレンガ。教会は「歩く眠りの乱れ」と呼ぶが、正体も足取りも掴めない。
 黒装束に鳥の仮面を被る老婆、墓守ニーヴ・カーニックは、その幽霊を探しに赤い処刑人ローヴァンを供に街へ出る。
 辿り着いた先でニーヴが見上げたのは、怒りに染まった女の霊。
 彼女から話を聞き、ニーヴはこう言った。
「ある屋敷で、貴族の子供が死んでいる」、と。

 王命で開かれる公開裁判。教会と司法が見守る中、検死官としてニーヴは少女の死の真相を告げる。
 これは、死者を友とする墓守が、誰にも知られぬ死を世に晒し、母と子を“棺”へ還す物語。


※「赤の処刑人」と同じ世界観です。前作を読まずとも問題はありません。
※小説家になろう様にて同じ内容で投稿しております。
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