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第6章~ラグナロクの始まり~
第120話
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誰か止めてくれ……! と思っていたら、意外な人物が待ったをかけた。
「……やめておきなさい、胸焼けするだけです。食欲が失せますよ」
ユーベルがミューの肩を掴み、強制的に回れ右をさせる。
ジークも軽く笑いながら、ひらひらと手を振った。
「隠れて覗き見するくらいならいいが、加わるのはやめた方がいいぜ。フレインに首斬られちまう」
「そっかー。仲良し兄弟が普段どうイチャイチャしてるのか、見てみたかったんだけどな」
「お前さん、意外と悪趣味だな。他人のセックスに興味あるのか」
「他人の……というより、兄弟のイチャイチャかなー。僕、兄弟が仲良かった記憶がないからさー、単純に興味があるの」
「わたくしも、兄弟の仲がよかった記憶はありませんけどね。だからと言って、二人の情事を覗き見したいとは思いません」
「そっかー、ユーベルは優雅な食事の方が興味あるんだねー」
……などと好き放題に言って、泉から出て行く三人。
他人の視線がなくなった途端、兄はこれ幸いと裾から手を突っ込んでくる。怪しい手つきで腹筋から胸元を撫で上げられ、思わず背筋がぞくっとした。
「ぴー」
ピピが一声鳴いた。
そうだ、こんなところでやらかしている場合じゃない。今はラグナロクの真っただ中なのだ。発散している最中に敵に襲われたらどうする。ピピにも呆れられてしまうだろう。
アクセルは兄の手を掴み、首を捻って訴えた。
「……やめておきなさい、胸焼けするだけです。食欲が失せますよ」
ユーベルがミューの肩を掴み、強制的に回れ右をさせる。
ジークも軽く笑いながら、ひらひらと手を振った。
「隠れて覗き見するくらいならいいが、加わるのはやめた方がいいぜ。フレインに首斬られちまう」
「そっかー。仲良し兄弟が普段どうイチャイチャしてるのか、見てみたかったんだけどな」
「お前さん、意外と悪趣味だな。他人のセックスに興味あるのか」
「他人の……というより、兄弟のイチャイチャかなー。僕、兄弟が仲良かった記憶がないからさー、単純に興味があるの」
「わたくしも、兄弟の仲がよかった記憶はありませんけどね。だからと言って、二人の情事を覗き見したいとは思いません」
「そっかー、ユーベルは優雅な食事の方が興味あるんだねー」
……などと好き放題に言って、泉から出て行く三人。
他人の視線がなくなった途端、兄はこれ幸いと裾から手を突っ込んでくる。怪しい手つきで腹筋から胸元を撫で上げられ、思わず背筋がぞくっとした。
「ぴー」
ピピが一声鳴いた。
そうだ、こんなところでやらかしている場合じゃない。今はラグナロクの真っただ中なのだ。発散している最中に敵に襲われたらどうする。ピピにも呆れられてしまうだろう。
アクセルは兄の手を掴み、首を捻って訴えた。
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