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第14章~新しいバトル~
第62話*
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――だ、だめだ……!
咄嗟にアクセルは、自分自身の根元を手で握り込んだ。
こんなに早くからイきまくっていては、兄が満足するまで体力が保たなくなる。明日の鍛錬の体力も残しておかないといけないのに、今から達するわけにはいかない。
すると兄は、恐ろしいほどの笑顔でこんなことを言い出した。
「おや、自分で我慢しようだなんて感心だね。とうとう我慢が快感になってきたのか」
「えっ……!? ち、違っ、これは……」
「じゃあ、お兄ちゃんが少し手を貸してあげようね。弟を悦ばせるのも、兄の仕事だし」
「ちょ、待っ……! 違うんだ、やめ……!」
必死で止めたものの兄が相手では抵抗できるはずもなく、赤黒く張り詰めた根本を紐で縛られてしまった。
「……ひぃッ!」
激しい疼痛に、どっと涙がこぼれ落ちる。さすがに苦しくて下肢に手を伸ばしたが、それを咎めるように両腕を取られ、手首を頭上で固定されてしまった。
――ま、またこのパターンかよ……!
欲望を戒められ、両手を拘束されて身動きがとれなくなるヤツ。出したいのに出せなくて、快感なのか苦痛なのかわからなくなり、頭がおかしくなるまで追い詰められてようやく解放される。その後は力尽きて、だいたいは失神してしまうのだ。これは最早性的な拷問と言っても差し支えないと思う。
「あ、兄上……これ嫌だぁ……っ!」
「と言いつつ、毎回同じような目に遭ってるよね? 自分で根本握ったらこういう目に遭うって、何度も経験してるじゃない」
「それは……」
咄嗟にアクセルは、自分自身の根元を手で握り込んだ。
こんなに早くからイきまくっていては、兄が満足するまで体力が保たなくなる。明日の鍛錬の体力も残しておかないといけないのに、今から達するわけにはいかない。
すると兄は、恐ろしいほどの笑顔でこんなことを言い出した。
「おや、自分で我慢しようだなんて感心だね。とうとう我慢が快感になってきたのか」
「えっ……!? ち、違っ、これは……」
「じゃあ、お兄ちゃんが少し手を貸してあげようね。弟を悦ばせるのも、兄の仕事だし」
「ちょ、待っ……! 違うんだ、やめ……!」
必死で止めたものの兄が相手では抵抗できるはずもなく、赤黒く張り詰めた根本を紐で縛られてしまった。
「……ひぃッ!」
激しい疼痛に、どっと涙がこぼれ落ちる。さすがに苦しくて下肢に手を伸ばしたが、それを咎めるように両腕を取られ、手首を頭上で固定されてしまった。
――ま、またこのパターンかよ……!
欲望を戒められ、両手を拘束されて身動きがとれなくなるヤツ。出したいのに出せなくて、快感なのか苦痛なのかわからなくなり、頭がおかしくなるまで追い詰められてようやく解放される。その後は力尽きて、だいたいは失神してしまうのだ。これは最早性的な拷問と言っても差し支えないと思う。
「あ、兄上……これ嫌だぁ……っ!」
「と言いつつ、毎回同じような目に遭ってるよね? 自分で根本握ったらこういう目に遭うって、何度も経験してるじゃない」
「それは……」
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