人魚は久遠を詠えない

人魚は誓いを交わした人間に、航海の安全と永遠の命を約束する。

そんな人魚である自分を奪うために、アリオンは海軍提督の父をならず者の海賊、ディアギレフに殺された。
男装し、復讐のために海賊船に乗り込んだアリオンは、そこで予想もしない歓迎を受ける。
男の命をつけ狙いながら海賊船で過ごすうち、徐々にアリオンはかつて自分がこの船に乗っていたことに気づいてしまった。
そして最も忌むべき男と、人魚の契約を交わそうとしたことを。

優しかった父の裏の顔、どうして自分は船を降りることになったのか。
ディアギレフの言う、「俺の人魚」とはいったい誰を意味するのか。

≪――――アリオンと、ディアギレフは、ずっと一緒にいるの≫


幼い過ちの記憶と復讐に板挟みになりながら、少女が漕ぎだす「航海」の果ては。
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