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8章:学園に入学したらしい
104話:美結さんの後悔
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唖然としている中最初に口を開いたのは紅葉だった。
「精霊王様。話っていったい何の話をするんですか?」
そんな紅葉を微笑みながら見た美結さん。
「そうですね。私と隼真についてでしょうか。」
そう言って狗社隼真を見る美結さん。
狗社隼真は少し狼狽える。
「隼真・・・貴方には謝らなければなりませんね。すみません。貴方にしっかりと説明をすれば良かったですね。」
そう言い辛そうに目を伏せる美結さん。
「なんで謝る。俺は貴女を愛していたのに・・・会うことは出来ないって言うから嫌われたのかと思って・・・俺のものにしてやろうと呪ったのに。謝るのは俺の方でしょ・・・・・・・・・ごめん。」
目を逸らして小さく謝った狗社隼真。
そんな狗社隼真に微笑みかけて首を振る。
「そうですね・・・隼真のしたことはよくありませんでした。
ですが私は、隼真が私に執着している事に気づいていました。そして、1度隼真は契約を結びたいと言ってきました。しかし、私と隼真は契約は結べません。
なぜなら、隼真は闇魔法を操ることを得意としていますが、それとは逆に光魔法を使えません。
ですから、私との契約は出来ないと言っても過言ではありませんでした。そして、隼真を突き放すためにもう会うことは出来ないと言いました。もう少し考えるべきでしたね。」
困ったように笑う美結さん。
えっとー・・・つまり・・・。
結恵さんと出会う前に美結さんと狗社隼真は出会っていたいて、狗社隼真は美結さんに執着していた。
狗社隼真が契約を結びたいと言ってきた。
でも、狗社隼真とは使える魔法の関係で契約は結べないから突き放すような言葉を言った。
で、多分その後に結恵さんと出会ったのかな?
それで、契約した結恵さんと美結さんに嫉妬して美結さんに闇魔法をかけた。
んんん~なんか、どっちもどっちって感じだな~。
まあ、でも、今はそんなこと関係ない気がする。
いや、あるんだけど~美結さんが狗社隼真に言ったことが心残りでそういったことを言いたかったんだろうけど・・・・・・美結さんから感じる雰囲気がそうじゃない気がする。
私は手を挙げて美結さんに質問した。
「あの、美結さん。その、間違えてたら申し訳ないんですけど・・・・・・あなたは狗社隼真を魔界に還したくないんじゃないんですか?・・・1度関わってしまえば、手放しにくくなることはあると思います。美結さんはどうしたいんですか?貴女の言葉で教えてください。」
じっと美結さんを見つめる。
私と目が合い私の言葉を聞くと少し目を見開く美結さん。
そして、クスッと笑った。
「ええ、そうですね。あなたの言うとおり隼真を魔界へは行かせたくないです・・・できれば、隼真自身がかけた時間を止める魔法を解除し普通に生きて欲しいです。
ですが、もし、隼真がまだ危害を加えるのだとしたらそうしなければなりませんが。」
困った感じに笑う美結さん。
我が子を思うお母さんのような温かさを感じる。
できれば、美結さんのその意見を尊重したいけど他のみんなはどう思っているんだろう。
私は紅葉と結恵さんを見るとちょうど2人と目が合った。
2人は困ったように笑い頷いた。
「たしかに、許せません。ですが、私は、美結がそれでいいのならいいですよ。」
「上手くは呑み込めないし許す気は全然ないけど、精霊王様がそう判断なさったのなら構わないわ。」
そう言った。
そして、私は狗社隼真にも視線を合わせた。
「あなたはどうしたいんですか?」
狗社隼真は私と視線が合い少し怯えた表情をしつつも言った。
「俺は・・・・・・普通に生きたい。魔界には行きたくない。」
しっかりとした声でそう答えた。
その答えを聞き、私は狗社隼真にひとつ聞いた。
「もし、この世界に残るとしてこの先狗社隼真、貴方は憎しみと憎悪の感情ばかりで世界に呪いを与えないと誓えますか?」
狗社隼真と目を合わせる。
嘘も全て見抜くぞとそう言う思いを込めて。
狗社隼真は力強い視線で私を見つめ返す。
「もちろん。」
真剣な表情で嘘偽りなく狗社隼真は答えた。
「精霊王様。話っていったい何の話をするんですか?」
そんな紅葉を微笑みながら見た美結さん。
「そうですね。私と隼真についてでしょうか。」
そう言って狗社隼真を見る美結さん。
狗社隼真は少し狼狽える。
「隼真・・・貴方には謝らなければなりませんね。すみません。貴方にしっかりと説明をすれば良かったですね。」
そう言い辛そうに目を伏せる美結さん。
「なんで謝る。俺は貴女を愛していたのに・・・会うことは出来ないって言うから嫌われたのかと思って・・・俺のものにしてやろうと呪ったのに。謝るのは俺の方でしょ・・・・・・・・・ごめん。」
目を逸らして小さく謝った狗社隼真。
そんな狗社隼真に微笑みかけて首を振る。
「そうですね・・・隼真のしたことはよくありませんでした。
ですが私は、隼真が私に執着している事に気づいていました。そして、1度隼真は契約を結びたいと言ってきました。しかし、私と隼真は契約は結べません。
なぜなら、隼真は闇魔法を操ることを得意としていますが、それとは逆に光魔法を使えません。
ですから、私との契約は出来ないと言っても過言ではありませんでした。そして、隼真を突き放すためにもう会うことは出来ないと言いました。もう少し考えるべきでしたね。」
困ったように笑う美結さん。
えっとー・・・つまり・・・。
結恵さんと出会う前に美結さんと狗社隼真は出会っていたいて、狗社隼真は美結さんに執着していた。
狗社隼真が契約を結びたいと言ってきた。
でも、狗社隼真とは使える魔法の関係で契約は結べないから突き放すような言葉を言った。
で、多分その後に結恵さんと出会ったのかな?
それで、契約した結恵さんと美結さんに嫉妬して美結さんに闇魔法をかけた。
んんん~なんか、どっちもどっちって感じだな~。
まあ、でも、今はそんなこと関係ない気がする。
いや、あるんだけど~美結さんが狗社隼真に言ったことが心残りでそういったことを言いたかったんだろうけど・・・・・・美結さんから感じる雰囲気がそうじゃない気がする。
私は手を挙げて美結さんに質問した。
「あの、美結さん。その、間違えてたら申し訳ないんですけど・・・・・・あなたは狗社隼真を魔界に還したくないんじゃないんですか?・・・1度関わってしまえば、手放しにくくなることはあると思います。美結さんはどうしたいんですか?貴女の言葉で教えてください。」
じっと美結さんを見つめる。
私と目が合い私の言葉を聞くと少し目を見開く美結さん。
そして、クスッと笑った。
「ええ、そうですね。あなたの言うとおり隼真を魔界へは行かせたくないです・・・できれば、隼真自身がかけた時間を止める魔法を解除し普通に生きて欲しいです。
ですが、もし、隼真がまだ危害を加えるのだとしたらそうしなければなりませんが。」
困った感じに笑う美結さん。
我が子を思うお母さんのような温かさを感じる。
できれば、美結さんのその意見を尊重したいけど他のみんなはどう思っているんだろう。
私は紅葉と結恵さんを見るとちょうど2人と目が合った。
2人は困ったように笑い頷いた。
「たしかに、許せません。ですが、私は、美結がそれでいいのならいいですよ。」
「上手くは呑み込めないし許す気は全然ないけど、精霊王様がそう判断なさったのなら構わないわ。」
そう言った。
そして、私は狗社隼真にも視線を合わせた。
「あなたはどうしたいんですか?」
狗社隼真は私と視線が合い少し怯えた表情をしつつも言った。
「俺は・・・・・・普通に生きたい。魔界には行きたくない。」
しっかりとした声でそう答えた。
その答えを聞き、私は狗社隼真にひとつ聞いた。
「もし、この世界に残るとしてこの先狗社隼真、貴方は憎しみと憎悪の感情ばかりで世界に呪いを与えないと誓えますか?」
狗社隼真と目を合わせる。
嘘も全て見抜くぞとそう言う思いを込めて。
狗社隼真は力強い視線で私を見つめ返す。
「もちろん。」
真剣な表情で嘘偽りなく狗社隼真は答えた。
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