腹黒策士の伯爵令息は、怠惰令嬢を逃がさない
「――私に何かを求める方は嫌なのよ」
「求める?」
「ええ。社交も、領政も、それから愛も」
伯爵家の三男モーリスは、遠戚の公爵家を乗っ取ろうと、書生として潜り込んだ。ところが『白痴令嬢』と噂される公爵令嬢プリシラだけは、なぜか彼の野心を見透かしたように警戒してくる。
ある日、彼女の『日記』を盗み見ると、そこには『乙女ゲーム』『悪役令嬢』という謎の言葉と共に、誰にも明かしていないはずの自分の野望まで記されていた。
彼女の秘密を知ったモーリスは、計画を変更する。
社交も恋愛も嫌いで、ただ平穏に引きこもって暮らしたいプリシラ。そんな彼女の『望み』を叶えるため、モーリスは持ち前の頭脳と策略で、少しずつ外堀を埋めていく。怠惰令嬢を囲い込む、腹黒策士の初恋の行方は――。
☆「悪役令嬢プリシラの怠惰な生存戦略」のスピンオフですが、そちらを読まなくても楽しめると思います
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