復讐するは鶴にあり

 昭和二十五年、終戦から五年が経過した頃、『鈴音村』では変死事件が立て続けに起こっていた。

 一人目と二人目の被害者の少女二人は頭部を切断され、神社の井戸に晒されていた。

 三人目の被害者は数千本にも及ぶ針を自ら飲み込み、それを喉に詰まらせて死んだ。
 四人目の被害者は妊婦で、自ら腹を裂き、素手で我が子を腹から取り出した後、惨殺。最後は自らの臓物を腹から掻き出して死んだ。
 五人目の被害者は自らの手足を三日三晩かけて食い尽くし、達磨の状態となって死んだ。

 皆、鈴音村の中で死んだ。凄惨かつ異様な方法で。

 閉鎖的な村で起こる連鎖的に起こる変死事件の真相とは。
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